●エンディングフェイズ
シーン27 ひとときの休息
久遠&ヒカリのエンディング
場所:瑞穂市商店街
GM:
では、戦いが済んだ数日後…
君たちは約束通り、瑞穂市商店街をあるいている
アルフォンス(伊音):
「なんで、私が…付き合わないといけないのだ(ブツブツ)」
ヒカリ:
「だって、伊音ちゃんをほっぱっていくと後が怖そうだからだよ☆」
久遠:
「なんだぁー焼き餅か? よーやく俺の魅力に気付いたんか?」
アルフォンス(伊音):
「(トマト並みに真っ赤)な、なにをいう!
私は……お前が川瀬先輩に悪さしないようにだなぁ!!」
ヒカリ:
「二人とも、本当に仲良しだね」
久遠・アルフォンス(伊音):
「どこがっ!?」
ヒカリ:
クスクスと笑って
「……そういうところ、かな?」
賑やかな商店街を歩む三人。そこには、戦争の気配は微塵も感じられない。
護らなければならない。
この平和が、ほんの刹那のものであっても………
それは、かけがえのないものだと思う。
――だから、私たちは…『天使』を狩るんだ
シーン28 ひとときの休息
アルフォンスのエンディング
場所:瑞穂基地司令官室
薄暗い、司令官室。 そこにいるのは、数日前より1人少ない二人であった。
アルフォンス:
「――――以上が、今回の報告です」
拝受したモーゼル・ミリタリーを返却する。
GM(ヴィヴィリオ大佐):
「おや、報告によれば…中佐から摘出された弾丸は、42.Calでなく、9mmだったようだが?」
※要は、モーゼルミリタリーと、アルフォンスのSIG SAUERは別の銃弾を使っているということです
アルフォンス:
「気のせいでしょう」
GM(ヴィヴィリオ大佐):
「では、そういうことにしよう。 さて、君は私の予想以上の働きをしてくれた。
まさか、トラバントSYSの実戦運用のデーターが取れるとは、私も予想していなかった。」
アルフォンス:
「小官は、最善を尽くしたまでです」
GM(ヴィヴィリオ大佐):
「さて、君には改めて…『第13実験部隊』の責任者に任命しよう。
加えて、当基地においては、少佐と同等の権限を与える。」
アルフォンス:
「――――謹んで拝命します。」
俯いたまま、表情すら見せずに機械的に応える。
GM(ヴィヴィリオ大佐):
「――――さて、一つ面白い報告が届いた。
端菱中佐だがな…一命を取り留めたそうだ」
アルフォンス:
「――え?」
GM(ヴィヴィリオ大佐):
「聞こえなかったのか? 中佐はご存命だ。 あの、非常識な方は…生命力も非常識だったようだ。 これを機に、軍を除隊して…士官学校の教官に転向するそうだ」
アルフォンス:
「そうですか。 何よりです」
シーン29 真実の先に…
浩太のエンディング
場所:瑞穂基地医務室
GM:
では、最後に…浩太のED。 還ってきたから数日。空の包帯が取れる日が来た
ヒカリ:
あ、乱入していい?
「よかったねぇー。 女の子は顔が命だから」
GM(羽村):
「まったくだ。 上の方々も実験に女の子使うのはやめて欲しいね」
悪態をつきながら包帯をほどく
ヒカリ:
「うんうん、疵が残ってなくて善かったよ」
GM:
そして、包帯の先からこぼれ落ちる長い黒髪…そして、ゆっくりと浩太の方に振り向く
「(赤面しながら)あの、改めまして…白居…空です。」
それは、髪の長さと性格が異なったが…戦争に巻き込まれていなくなった…葵と全く同じ顔だった。
浩太:
ハッとした顔で…思わず
「………あおい………」
それが、物語の本当の始まりだった。
――――僕たちの戦争は、いつ果てるかも知れない。
エンゼルギア『天使大戦TRPG』リプレイ
『羊たちの筺船』END