シーン12 遙か先の敵意

場所:瑞穂基地CIC

 

アルフォンス=五條は悩んでいた。出向してきたばかりの“肩書き無し”の平士官が

CICで機器や人材を使用できるはずがない。そもそも対『合衆国』への監視は、“結界”に孔が空いている太平洋側に向けてであり、日本海側への監視はほぼ皆無といってもいい。

 唯一の頼みは、副司令で恩師でもある端菱中佐なのだが……

 

アルフォンス:

――――あの方は、ただの人じゃない。断片からでも本筋を見いだす方だ」

ああ、自分で自分の首を絞めて居るというのに……

 あ、そうだ。海軍に出向していた縁で…海軍の日本海艦隊に連絡とれないかな。

軍の回線は、盗聴のおそれがあるから、外の公衆電話で

 

GM:

いいですよ。

「おー、五條じゃないか。 元の家に戻れたら、今度は統一帝国の『お子様部隊』のお守りだって!? ……たいへんだなー」

 

アルフォンス:

「辞令だ。関係のないことだ。

――――ところで、お前は今…北陸近海の監視船に乗っているよな?」

 

GM:

「おう、小型だけどな。巡視船の艦長だぜ」

 

アルフォンス:

「実は、日本海にある“海蛍”から…探照灯のような光が数個、海上からみえるという報告を受けた。 写真が手元にあるのだが…空母のようにもみえる。

それで、お前に聞きたいことがある。 “海蛍”近海に空母の配備はされているのか?」

GM:

「そんなの、教えれるわけ無いだろ」

 

アルフォンス:

――――頼む。」

 

乱れ飛ぶチット

 

GM:

「まったく、あいかわらず自己中心的な奴だな。…今から云うのは、独り言だぞ。

――あの海域は、国内で最も安全と言われ、定期的な巡回以外は戦力は配備されていない。」

 

アルフォンス:

――――済まない」

 

GM:

「いや何…もし不審船が居るなら、一大事だ。お前の独り言も役に立ったぜ。

“今度陸に上がったら一杯のもう”、お前のおごりでな!」

一呼吸後、「各員に告ぐ、本船はこれより…T山湾海上に向かう。両舷全速!」という声が小さく聞こえる。

 

ヴォルフ(P):

ああ、死にフラグが……

 

ヒカリ(P):

南無南無

 

GM:

――――そして、T山湾近海で…巡視船が1隻…行方不明となった、と言う報告が、深夜とどいた。

 

アルフォンス:

誰もいない戦略研究室で  報告を受けてダン!!と壁を叩く!

――――俺は、死神なのかっ!!」

 

乱れ飛ぶチット!

 

※ちなみに、私も軍事系の詳しいことは解らないのですが…、執務用の個室がもらえるのは、佐官(少佐)かららしいです。ただし、艦長とかの役職がつくと話は別らしいんですが…

 

アルフォンス:

――――許せ。」

俯いた顔を上げる

「だが、せめて………手の内にある命だけは、護ってみせる」

 

乱れ飛ぶチット!

 

ヴォルフ(P):

うわー熱いなぁー

 

アルフォンス(P):

“清濁併せもてる”大人を目指してるので、まだ発展途上だけど

 

−エモーション−

 

獲得:

亡き友からの友情 獲得 →4Lv

 

 

 

 

シーン13 超☆無礼講歓迎会

場所:瑞穂基地内生活棟?

 

GM:

実のとこ、GMの予定してるミドルシーンは終わったのだが?

 

ヴォルフ(P):

はいはーい! 歓迎会をしたいでーーす!

 

GM:

了承(2秒)

 

次の日、白居空の復帰も兼ねて…寮内談話室で「歓迎会」が行われることとなった。

夜には誰もいなくなる寮の食堂兼ミーティングルームにお菓子やジュースの山が積み重なる。

 

久遠(P):

では、この出会いと皆の健闘を祈って……

 

全員:

かんぱーーい

 

ぶつかり合う、プラスチック製の使い捨てコップ

それは、本人の意志の有無にかかわらず戦場に送り出される少年少女に許された僅かな娯楽の時間であった

 

浩太:

「あ、あの…観世君。 こういうのって、マズいんじゃ」

 

久遠:

「なにいってんや、大佐もいってたろ。ギアドライバーに必要なのは、パートナーとの交流だって、だったらこういうパーティーもアリやろ?」

 

ヒカリ:

「それでしたら、私が端菱中佐に“それとなく”許可を頂いておきましたから、だいじょうぶだよ。

 じゃ、初対面の人もいるから…自己紹介だね」

 

で、一通り自己紹介が進む。

 

GM:

では、1時間が経過し宴も盛り上がってきたいうとこで……

 

久遠:

「じゃ、宴に歌舞音曲も無いというのはつまらんよなぁ。 一番、観世久遠!

狂言『蝸牛』を、本来二人でやるところを、ひとりでやります!」

〈芸事〉3Lvで、4個成功!

※久遠は、名字:観世の名が示すように、能の家元の出身ということになっております。

 

アルフォンス(伊音):

――お前、ただの軽薄な男だと思っていたが、風雅の道を弁えているのか」

 

久遠:

「へっへ…芸事の一つもできなきゃ、男じゃないさ。舞台と衣装さえ用意してもらえたら、本家本元の観世能を披露するぜ」

 

アルフォンス(伊音):

………」

 

久遠:

「わかんないかなー嬢ちゃん。 芸をみたら、お捻りを出すのが礼儀だろ?

一杯ついでくれよ」

どこからともなく、酒瓶をだす(何)

 

全員:

キター

 

アルフォンス(伊音):

「これは酒ではないか!?」

 

久遠:

“般若湯”っていうんだぜお嬢ちゃん」

 

アルフォンス(伊音):

……同じではないか。 だいたいお前は、未成年ではないか!!」

 

久遠:

「まあ、仕方ないな。 じゃあ、俺の酌をうけてくれよ」

オレンジジュースを出す

 

アルフォンス(伊音):

(意図を察し)“オレンジジュース”ね(笑)

「む、まあいいだろう」

 

久遠:

「ささ、ぐぐっと」

 

アルフォンス(伊音):

……少し、味が違うな。すこしピリッとする……」

※伊音は、美食家らしいです。

 

久遠:

「ああ、俺のお手製ブレンドさ。ほら、もう一杯……」

 

(浩一以外)全員:

(意味がわかって)爆笑、そして飛び交うチット

 

浩一(P):

何が面白いんですか?

 

GM:

それは、これから解るよ、………そして、30分後

GMは楽だねー。

 

アルフォンス(伊音):

師匠、職務怠慢ですよ……。

この間何があったのか不明だが…“目がうつろに”なって、

全身が朱に染まっている。

……だいたいお前はなぁ、初対面の人に向かってなぁ、『嬢ちゃん』はないだろ、人をなんだと思って居るんだ!」

 

久遠:

「うわ、むっちゃ絡み酒やわ」

 

アルフォンス(伊音):

――それにな、私だって女なんだぞ! 

……それを、“嬢ちゃん”とかわないだろ………!」

途中から、涙声にかわっていく

 

久遠:

……しかも、泣き上戸だし」

 

アルフォンス(伊音):

「そりゃ、私は……年相応の女性より、“ほんの少し”背が小さいけど……“○学生”はないだろっ」

 

久遠:

「はいはい、俺が悪かったよ」

泣きたいのは俺だよと死ぬほど後悔しながら、あたまをぽんぽんたたく

 

アルフォンス(伊音):

では、頭を叩かれながらひとしきりぐずった後…コテンと倒れる

 

−エモーション−

 

浩太(P):

なに、あれ…“お酒”だったのですか?

 

アルフォンス(P):

あー、“スクリュードライバー”っていうカクテル。余りにも呑みやすいことから。

昔は“レディーキラー”って呼ばれてた。

※スクリュードライバー:ウオッカをオレンジジュースで割ったカクテル。銘柄にもりますが、ウオッカは無味無臭に近いので、気が付かずに飲み過ぎてしまうようです。

(かくいう私も、休日の昼間中スクリュードライバーとソルティドック(グレープフルーツ割り)を交互に飲み続けて、次の日二日酔いで苦しんだことが)

 

 

 

 

シーン14 超☆無礼講歓迎会(ヴォルフ視点)

場所:瑞穂基地内生活棟?

 

GM:

なんか、久遠の世界になってしまったので、各視点のシーンをいれるか。

 

向こうでは、修羅場が展開されていた。こちらは関係のないことだと思っていた。

最も栄養効率がよさそうな、アイソトニック飲料を手に、一番消化のよさそうな卵ポーロを数個摘む。

 だが、“悪夢”はすぐ側まで忍び寄っていた…

 

ヒカリ(セラピア):

「あーヴォルフ君だけ“素面(シラフ)”だ〜☆」

 

ヴォルフ:

………お前、何を呑んだ?」

 

ヒカリ(セラピア):

「えへへ〜、“オレンジジュース”だよ〜☆」

ツインテールが触手のようにくねくね動いている。

 

全員爆笑

 

ヴォルフ:

「あのクソアホが仕込んでいた、酒入りか!?」

 

ヒカリ(セラピア):

「だ〜いじょ〜ぶだよ〜〜☆ 

ウォッカなんて、連邦じゃお湯代わりだよ〜☆」

びったんびったん、触手(ツインテール)が意思表示している。

「寒くなったら、飲んで体あっためるんだよ〜」

ヴォルフ:

「――絶対、デマだ」

※大学時代、ロシアから留学生に聞いたところ…どうも、デマじゃないようです。

恐るべし連邦! 連邦の白い奴はバケモノか!?

(ちなみに、日本でも雪国の連中は似たような事をするので…酒好きが多い)

ヒカリ(セラピア):

「だ〜いじょ〜ぶだよ〜〜☆ 昔の“赤い人”もいってるよ。

『―――これが、若さか』って」

しゅるしゅしゅると、“触手”が地球の重力の井戸を離れてヴォルフに迫っていく

ヴォルフ:

「…………お、おい…まて…」

ヒカリ(セラピア):

「さ〜 ヴォルフ君も、れっつ・ご〜☆」

“触手”で拘束しつつ、右手には既に対鬼族用決戦兵器“オーガ・キラー”が(笑)

全員大爆笑、毎度ながら飛び交うチット

ヒカリ(P):

ところで、酔っ払いながら歌うとしたら、「想い○がいっぱい」と「黒○武士」のどっちがいいと思う?

アルフォンス(P):

勘弁してクレー、またJASRACからナンバー探さなきゃいけないだろー

お前ら、著作権をビクビクしながら書き起こす私の身になってみろ!

浩太(P):

「想い出が○っぱい」は、『ナイトウイザード!』リプレイで歌った(歌われた)ので、別曲で

ヒカリ(セラピア):

「さ〜け〜は〜〜 の〜めぇ〜の〜めぇ〜〜

のぉ〜むぅ〜な〜あ〜ら〜ばぁ〜〜」

口で、“オーガーキラー”の封緘をきゅぽんと外す。 酒精で主に染まったセラピアは、幼い容姿でありながら…実に淫靡であった。

ヴォルフ:

「ま、まて…話せばわかる」

ヒカリ(セラピア):

「○ぃ〜の〜も〜〜とぉ〜〜、いぃ〜ちぃ〜のぉ〜

こぉ〜のぉ〜や〜りぃを〜〜♪」

あ、やべぇ…ここ日本じゃなかった。

GM:

キニスルナ

ヒカリ(セラピア):

「のぉ〜みと〜ぉる〜〜ほぉ〜ど〜〜にぃぃぃ

のぉ〜無ぅ〜〜なぁ〜〜らぁ〜〜〜ばぁあああ」

有無も言わさず、一升瓶を逆さに口に突っ込む

ヴォルフ:

p;dwqjq;ウェpp@qwd9pqwdo2k!!」

エイリアンに襲われたかのように声にならない叫びをあげながら、もがき苦しむ

ヒカリ(セラピア):

「こぉ〜〜れ〜〜ぞぉ〜〜 間ぁ〜〜〜こぉ〜〜とぉ〜〜〜のぉぉぉ

くぅろぉ〜〜だぁ〜〜〜ぶぅぅぅしぃぃぃぃい!!」

ごきゅ、と音がして…一升瓶が空になる(ヒィ)

アルフォンス(P):

え、えーと、著作権情報は…

福岡県民謡『黒田節』(地域民謡の為JASRACナンバ〜は存在せず

ヴォルフ:

で、では…この世の終わりのような青い顔をして床に転がるヴォルフと、満足そうに眠るセラピアがカメラに移って、フラッシュアウトで

―エモーション―

GM:

で、なにかいい足りないことある?

アルフォンス(P):

はい! 一言、世間に対して物言いたいことがあります!!

GM:

何が、足りないんだ

アルフォンス(P):

AUGUST』の新作『夜明け前より瑠璃色な』のメインヒロインが、ポニーテールではないことです!!

あの会社は、メインヒロインがポニーテールであることが“様式美”だったのに!!

GM:

黙れ、この(余りにも基本的人権を侵害しているので検閲)がっ!

そういうことは、2chかソフトハウスに言え!!

『AUGUST』様の新作『夜明け前より瑠璃色な2005年09月22日発売予定です。

 ネタにして、まことに申し訳ございません。ちゃんと限定版買いますから…

浩太(P):

ああ、金川さん………“先輩”・“後輩”・“幼なじみ”・“義理の妹”・“メイド”・“浴衣”・“眼鏡”・“デコ”・“ツンデレ”・“○乳”フェチの上に、“お姫様”と“ポニテ”属性まで…

ヒカリ(P):

“お姫様”フェチは、モトモトだな。 なにせ、サイバーパンク世界(トーキョーN◎VA)で吸血鬼のお姫様つくって喜んでるガイキチだからな。

 

アルフォンス(P):

なんだとぉ!? 

 

浩太(P):

ダイジョウブデスヨ、私は金川“先輩”のことは信じてますから(視線を逸らす)

 

 

 

 

シーン15 夢の終わり

場所:瑞穂基地内CIC

深夜、窓外の生活棟に視線を向ける。生活棟の食堂に灯りが点っている。

本来ならば嗜めるところではあるが、明朝には死地に赴かなければならないのだ。

それで志気が高まるのなら、多少は目を零してもいいだろう。

 

アルフォンス:

 冷め切ったコーヒーに口を付け、もう一度、T山湾海上図に視線を下ろす。

 

GM(端菱):

「――――明朝が出発だというのに、精が出るな」

 

アルフォンス:

「………」

GM(端菱):

地図に目を降ろし

「――海軍の巡視船が音信不通になった件か?」

 

アルフォンス:

「………」

無言を貫く
 

GM(端菱):

「細微に渡るまで警戒するということは確かに正しい。

――――で、どうだ?」

 

アルフォンス:

「それ以上の情報は手に入りません」

 

GM(端菱):

「只の事故ということも考えられるな。
我々は、空路をとる。 仮に、敵対勢力が居たとしてもこちらの戦力を相手に出来る『装備』を用意した場合、隠密行動はとれない筈だ。
 例の“天使”が居たとしたら話は別だがな」
 

アルフォンス:

「はい」

 

GM(端菱):

「もちろん、結界内に天使が進入できるはずもないし、不可知のまま太平洋から日本海まで列島を縦断することも不可能だ。
――――情報がないなら、その場で対処するしかないだろう」
 

アルフォンス:

「………はい」

ギリリと唇を噛む。伝えられないのがもどかしい。もしかしたら、希代の傑士である中佐なら…起死回生の策を思いつくかもしれないというのに……

 
飛び交うチット
 
ヒカリ(P):
どんどん、中佐がスゴイ人になっていくー
 

GM(端菱):

「思い詰める暇があったら、寝て英気を養え」
そういって、中佐は出て行こうとする
 

アルフォンス:

「――――中佐っ!」
 

GM(端菱):

「なんだ」
 

アルフォンス:

「いえ、なんでも…ないです!」
うつむいたまま
 
飛び交うチット
 

アルフォンス:

ところで、マジで〈超推理〉つかっても、ヒント無しですか!?
 
GM:
いま、中佐がヒントだしていったんだがねw
使うなら、答えを云うよ
 

アルフォンス:

ロゴス1点使用して 〈超推理〉
 
 巡視船とはいえ、警戒中の船舶を戦線すらひらかせずに撃沈できるとしたら、“拘束戦闘”で出来なければならない。
 ――――だが、“天使反応(エンゼル・ハイロゥ)”はレーダーで感知できる。天使は強大でありながら、完全奇襲が成立しないのはそのためである。
 
 “高速戦闘”を成立させつつ、“天使反応”を出さない存在……。
 
GM:
天使核兵器は…なにも『八島』だけのものというわけでは…ないということです
 
アルフォンス:
「――――“天使核兵器”か……」
冷め切ったコーヒーを飲み干す
「空母数隻に満載された“天使核兵器”相手に、実戦経験者1名で挑むのか……」
血を吐くように……
 
自分の引き出しを開ける。
中には、一枚の女性の写真………
 
アルフォンス:
「――――もしかしたら、君の所にいくかもな……」
懐かしいような、寂しいような微笑みを浮かべ……
引き出しを閉めようとして、逡巡する
「――――君は、今も…微笑っていてくれるか?」
 
全員:
過去になにがあったんだーーー!!
 
アルフォンス(P):
いや、恋人亡くして居るんで……。きっと、作戦中に死んだりしちゃったんですよ。
 
 そして、旅立ちの朝が来る
 
 
 
 

シーン16 飛翔…できません(泣)

場所:瑞穂基地内ブリーディングルーム

 
朝、ブリーディングルームのホワイトボード前で、アルフォンスは頭を抱えていた。
目の前にいるのは、二日酔いの“マグロ”の集団であった。
 
ヴォルフ:
「うぷっ……」
青魚のような顔で、口をおさえてる
 
アルフォンス:
「川瀬少尉……、これはどういうことだ?」
 
ヒカリ:
「えーっと、あのーこれはー “親睦会”で…、みんな“ジュース”を飲んでいただけなのですが……(おろおろ)」
一人だけ、酒(ルビ:オレンジジュース)呑んでいませんでした(爽)
 
全員:
爆笑
 
アルフォンス:
「……確かに、中佐と小官は。多少は羽目を外しても良いとはいった。
だが、作戦に支障を来すようでは君の監督責任になる。」
 
GM(端菱中佐):
「ハッハッハ! 元気で何よりだ。
儂もこれ位の頃は、若さにまかせて“無茶”をしたものだ!!
今回は儂に免じて不問にしてやってくれ」
 
アルフォンス:
「――しかし」
 
GM(端菱中佐):
「そこをなんとか帳尻を合わせるのが、我々の仕事だ。 頼むよ」
 
アルフォンス:
「予定を変更する。 出発を、7:00から8:00に変更する。
――――全員、風呂に入って出直してこいっ!!」
 
GM:
では、セラピアが…力なさげに右の触手を上に上げて返事をし、伊音は夢うつつのママ頷いて反応を示した
 
 
 
 
 
 
 

シーン17 海の蛍

場所:日本海海上沖工場プラント『海蛍』

GM:
では一行は、離陸から1時間後、無事…T山湾海上にある工場プラント『海蛍』に
到着した。
 
久遠:
「なんでぇ、生まれて初めてのフライトが…こんなすぐかいな」
 
※実際、羽田空港からT山空港まで離陸から1時間かかりません。
 
アルフォンス:
「――無駄口をきいている暇はない。これから、新型機を搬入する。
その間、お前たちは…ここのエンジニアから操縦法のレクチャーを受けることとなっている」
 
浩太:
「ここには、どれだけいるのですか?」
 
アルフォンス:
「すぐにとんぼ返りしたいところだ…」
 
GM(端菱中佐):
「せっかく、日本海まできたんだ。旨い魚くらいは喰って帰ってもバチはあたらんだろ。」
 
アルフォンス:
「しかし」
 
GM(端菱中佐):
「ホルテンの2番鑑の補給はどうする? 
とんぼ返りするだけの燃料はあるだろうが、余裕はないぞ」
 
アルフォンス:
「解りました。出立は、夜半と致します。 各自、昼食後…夕方までレクチャーとする。
夕食後、PM20:00を出立時間とする」
 
ヴォルフ:
「大尉。俺も初心者講習を請けなきゃいけないのか?」
 
アルフォンス:
「……君の判断に一任する。 が、有経験者として教授する側に廻って貰えると助かる」
 
ヴォルフ:
「――考慮はする。」
 
浩太(セラピア):
「大尉だいじょうぶだよぉ。ヴォルフ君の『考慮』は、『了解』とおなじだから」
 
GM(端菱中佐):
「ハッハッハ、ヴォルフ君。相変わらずだな…もう少し“素直”になってくれると儂はうれしいのだがな」
 
ヴォルフ(P):
ダーザインLvが3以上だと、“ツン”から“デレ”に変わります(何)
 
 
 
シーン18 鋼鉄の戦乙女

場所:日本海海上沖工場プラント『海蛍』

 
目の前には、二体の女性を意識した巨人がハンガーデッキに納められていた。
白亜の巨人と、深紅の巨人。 白い機体には、巨大な翼が…深紅の機体に二対の刃が納められていた。
 
ヒカリ:
(キャラシーをみて)「これが。『ヤシマ』と『統一帝国』が威信をかけて造り出した、
試作型:人間戦車、『マサムネ』と『トラバント』だよ」
 
浩太:
「綺麗だ」
これが、葵を殺した機械だなんて思いたくない
 
ヒカリ:
「浩太君は『トラバント』、久遠君は『マサムネ』に搭乗してもらうことになっているから」
 
久遠:
「よっしゃ、まかせとき!」
 
浩太:
「でも……どうやって操縦するの?」
 
GM(端菱中佐):
「なぁに、愛と勇気で動いてくれる! なにせ、最新鋭の……えーと、なんだったかの」
 
ヒカリ:
「SQUIDです、中佐☆」
 
GM(端菱中佐):
「おう、そうだった! どうも、横文字は苦手でな。 人間が行える動作ならば、“思った”だけで反応してくれる優れものだ」
 
ヴォルフ:
「――つまりだ。パイロットの反射神経や戦闘技術がそのまま反映されると考えればいい」
つまり、お前たちは素人だという感じで不敵な笑みを浮かべる
 
久遠:
「生意気な奴ちゃな、エースかベテランか知らんが…頬杖かかせちゃるで!
なあ伊音!」
 
アルフォンス(伊音):
「――やめといた方がいい。 ヴォルフ少尉は、階級的にはお前の上官にあたる。
上官侮辱罪で営巣いきが関の山だ」
※ヴォルフは、【階級】4(少尉)、久遠・浩太・ヒカリは【階級】3(准尉or候補生)です。
 
ヒカリ:
「私は、同じだから気にしなくていいよ」
 
久遠:
「ちっくしょー、ACEになって二階級特進しちゃるからな」
 
ヴォルフ:
「張り切りすぎて、戦没特進にならないようにな」
 
浩太:
「ところで、この“トラバントシステム”っていうのは人間に無い部位だけど…
どうやって使えばいいんですか?」
 
ヒカリ:
「えーっと、それは……(汗) ヴォルフ君」
 
ヴォルフ:
「俺も現物をみるのは初めてだ。」
 
GM(空)
「――想うんです。」
 
浩太:
「想う!?」
 
GM(空)
「――心の中で、闘うイメージをすれば“トラバント”は起動します。
それが、強く…明確であるほど…精密な動きになるはずです」
 
浩太:
「む、むずかしいなぁ」
 
 
 
シーン19 群青に包まれて
場所:『海蛍』展望テラス
 
GM:
次が、クライマックス。 浩太と空のラブラブシーンがなかったので追加
 
夕日が水平線に沈み、宵が訪れる。
発進までの僅かな時間の休息を浩太は水平線を見つめていた。
そんな浩太の背後に訪れる一つの影
 
GM(空):
「神無月…さん?」
 
浩太:
「白居…さん。」
 
GM(空):
「綺麗な海ですね」
 
浩太:
「こんな綺麗なのに……戦争がおきてるんだよね」
 
GM(空):
「――隣、いいですか?」
包帯のまかれた顔は、ひっかき傷程度なのだと理性がわかっていても…心が痛む。
 
浩太:
「――どうして?」
 
GM(空):
「――気になりますか?」
浩太の心を読んだかのように……
 
 
飛び交うチット
 
GM(空):
「“トラバント”を使うには…強い心が。 私は、弱いから…実験中に恐怖にまけてしまったの」
 
浩太:
「僕は…できるのだろうか」
 
GM(空):
「大丈夫…、」
 
浩太:
「どうして?」
 
GM(空):
「ひとりじゃないから」
 戦士に、優しい時間は必要ないのか。その時、招集の案内が館内に響く…
 
 
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