（有）瑞雲酒造
	Ｎ◎ＶＡで唯一ともいわれる、本物の日本酒を造り続ける、無名の蔵本

　Ｎ◎ＶＡの人達が呑む、いわゆる酒のほとんどは「ＣＦＣ」や「イワサキ製薬」が作りだした合成品のアルコール飲料である。
しかし、だれも見向きもしないようなスラム地区（旧アサクサ地区）において、細々と“ハザード前”とまったく同じ造りの
清酒を“アーサー”に造り続けている酒蔵がある。　それが、この瑞雲酒造である。
　自然が残っているクリルタイの農耕部族と独自に契約を結び、それだけでも貴重なバイオ製造でない米を、最低５０％以上削り
醸造アルコール等の水増し、添加を決して許さない造りが瑞雲の誇りである。

　それ故に生産量も少なく、“一部の通人”のみが知る秘酒であったが、昨年の『千早グループ』会長千早俊之氏誕生記念パーティにて饗される酒類の一つとして、数多の大型食品会社を抑えて出店する事に成功。　参加した世界の名士達はその味に驚愕し、名前を聞いて首を傾げたという。

　この様な名誉を経て、業界から注文が行われるようになったが、社長：本江誠氏は『品質維持のため、急に生産量を増やすつもりはない』と二言目には言っており、種類の卸し先は本江誠氏自ら検査に向かい、品質管理や店の雰囲気、店主の人格が合格しなければ絶対に商品を卸さないという正にハザード前の“江戸っ子”気質をみせている。
　その一方で、非常勤職員としてストリートチルドレンを雇い、彼らの生活保護に勤めているという一面がある。