■クライマックスフェイズ
シーン１８：チャクラ
場所：スラム廃ビル群
子供達を血祭りに上げ、警察の黙認も得た“チキンヘッド”達は有頂天であった
焚き火を熾し、コンクリの塊に腰掛け酒盛りをする様はさながら世紀末のモヒカンそのもの
その狂った宴に水を指すべく──── より狂った凶刃が舞い降りた
RL：
では、クライマックスです。
狂った宴の中、歩み寄る影……さあ、存分に見栄切りを
PD：
「HEY! （ピーーー）！！ Just enjoy the excuse！！！」
口から蒸気を吐き出しながら、月光を背に立つ
月光を背にそびえ立つ着ぐるみ
だがその手には、武器の領域を超えた機関砲と対物ロケットランチャーが握られていた
RL(コウモリ)：
「ヒャッハー よう（ピー）野郎。懲りずにまた来たのか？
お友達はハンバーグになって俺たちのお腹の中に収まったぜ？」
主計（モヒカン）：
「コ、ココココ…コウモリ様！！！
あいつ、ガトリング砲なんてもってますぜ！！！！！」
RL(コウモリ)：
「あ〜〜ん？？ ｱｯｰｰｰｰ!!!!」
PD：
「さぁ〜〜〜 悪い子には“おしおき”だぁ〜〜〜〜」
着ぐるみは満面の笑みを浮かべた
シーン１９：カブトワリ
場所：スラム廃ビル群
＝カット進行＝
RL：
ではプロットしてください
敵は、レッガートループ50人 AR5
ウォーカートループ35人 AR4
“コウモリ” AR2
“チキンヘッド” AR2
です
黒須：
新城は？
RL：
別シーンです
主計：
ＯＫです
＝ＡＲ５〜４＝
RL:
では、これがやりかったのでしょ？ というシーンをどうぞ
金川さん、お願いします（悪徳商人風に）
主計（レッガー）：
どぉ〜れ（用心棒風に）
「ひゃっはーーーーっ！！！
蜂の巣にしてや〜〜るぜぇぇぇぇ！！！」
全員爆笑
RL：
スリーアクション／コンバットリンク・ソルジャーブルー・ドラッグホルダ（ロゴス×３）
〈射撃〉＝７【感情】＋２＋Ｓ４＝１３
〈射撃〉＝７【生命】＋２＋Ｈ５＝１４
目標：ＰＤ
PD：
当たった
RL：
ダメージは１２と１３／殴
PD：
ガキーーン☆
「あれ？ 蚊でも飛んで来たかな？」
主計（レッガー）：
「おいまて！？ あのキグルミ、対弾仕様じゃないか！！」
「ハッハーー！！
いくらボディアーマーでも、30mmの機関砲の前には紙切れだぜ！！！」
アトラスウォーカーが鈍い音をたてながら、ガトリング砲をPDに向ける
生身の人間ならばかすっただけでもショック死の可能性がある
過剰兵器だ
PDはおもしろい玩具でも見ているようにウォーカーの前に無警戒で歩み寄った
主計（レッガー）：
「ハッハーー こいつ真性の（ピー）だぜ！！
ミンチになりな」
──そして、死の旋風が唸りをあげた
RL：
マイナー：３アクション／コンバットリンク・ソルジャーブルー・ドラッグホルダ（ロゴス×３）
〈操縦〉＋〈射撃〉＋〈ドールファイト〉＝８【外界】＋６＋Ｄ５＝１９
PD：
当たったよ
RL：
11＋６＋D10＝２６／殴
PD：
うわ、危ない危ない
主計：
ま。生きているんだろうけど、ちなみに私だと即死する
黒須：
かじろうとして生きてますね。運悪いと神業使う羽目になります
PD：
もう少しで負傷するとこだったよ（爽）
主計：
ええええええええええっ！？
黒須：
あー流石（高額業物除いて）、限界まで着込んでいるだけあるね
機関砲の唸り声と共につむじ風が起きたかのように土砂が舞い上がる
生身の人間なら肉片すら残らない そんな猛攻に全員が目を背けた
ガシャン
硝煙と砂ぼこりの中から何かが動いた
＝ＡＲ３＝
PD：
「さあ、悪い子は──おしおきだぁ！！！！」
ブランチ：トリガーハッピー 宣言
マイナー：コンバットリンク（ＥＸコンバット、Ｇコンバット）、リャナンシー、シンクロファイア起動
〈芸術：曲芸〉＋〈射撃〉＋〈死点打ち〉＋〈花吹雪〉＝７【外界】＋１１＋Ｄ８＝２６
対象：シーン全体（選択）
RL：
きましたね（乾いた笑い）
ダメージどうぞ
PD：
１７＋ジョーカー（１１）＝２８／殴（装甲無効）
RL：
レッガー・アラシトループは２８人ミンチ
コウモリは《脱出》で回避
──チキンヘッドは死んだ
PD：
キー効果（カブキ特殊ルール）を使用して即座に行動
マイナー：３アクション／ソルジャーブルー・ドラッグホルダ×２（ロゴス×６）
〈芸術：曲芸〉＋〈射撃〉＋〈死点打ち〉＋〈花吹雪〉＝７【外界】＋１１＋１１（キー効果）＝２９
ダメージは、１１＋１５＋Ｃ５＝３１／殴（装甲無効）
何が起きたか分からなかった
砂煙の中から、モーター音が響き渡り30mm機関砲弾が雨あられと
放たれた。
響き渡る悲鳴 金属を抉る不快な音
飛び交う肉片と血飛沫
その向こうには、ガトリング砲を構えた“きぐるみ”が愉悦の笑みを浮かべていた
筆者注釈：
この。キーカブキのキャストは、ジョーカーを「シーン：カブキ」として扱えるというルールは
旧版（1st〜RR）までのものであり、Dでは採用されておりません。
参加者全員が“慣れ”で、誰一人ルールでオミットされたことに気付かずそのまま通してしまっております。
参加者を代表といたしまして謹んでお詫び申しあげますと共に、ルール間違いに対して寛容な配慮をして
頂けますよう伏してお願い申しあげます |
＝ＡＲ２＝
ＲＬ：
トループは全員ミンチですね（爽やかな笑み）
あまりの地獄絵図に、“コウモリ”の意識は曖昧なものとなりました。
黒須：
「さて、獲物がミンチになってしまったのはいただけませんね」
PD：
「oh!? sorry 」
黒須：
「お遊びはほどほどにしてください」
十字をきり
「悪を覆う、闇の衣を聖母の威光にて打ち払わん！」
《天変地異》
黒須が大きく念じ腕を一閃した
かって聖母殿と呼ばれた非合法部隊の尖兵を務めた男にとって
ウォーカーの装甲などかって戦った鬼や龍に比べれば紙切れであった。
黒須：
「どのような鬼畜とて、最後は苦しみを断つのが聖母の慈悲──」
マイナー：３アクション／早業符、ガルーダ、ゴッドブレス、ディスパッション、ブースター起動
〈自我〉＋〈白兵〉＋〈※点穴〉＋〈力学〉＋〈元力：火炎（負）〉＝１０【生命】＋１１＋Ｄ７＝２７
ＲＬ：
“コウモリ”はウォーカーがないと無力です。差分：１２
黒須：
「アレルヤ、メイメン」
〈乾坤一擲〉使用
１２（差分）＋５（素手）＋４（元力）＋Ｓ７（点穴）＋Ｃ５（乾坤一擲）＋ＤＫ（１０）＝４３／殴（装甲無視）
RL：
２回くらい死ねますが？
黒須：
ここはあえて気絶ダメージ。痛覚神経を完全破壊したという演出で
古来より、医術・武術には人体の生命エネルギーの流れを掌握する“ツボ”があるとされていた。
医術に用いれば治癒の技へ
身体の破壊に用いれば殺人技にと変ずる
まさに医と武は相手の生殺与奪を握るという意味では表裏一体である
アレルヤの拳は、“コウモリ”の感じる全ての痛みを破壊した。
PD：
「good job!」
ガトリング砲をむけサメのように嗤う
「一秒でも長く生きることができる──聖母の慈悲に感謝しろ」
《とどめの一撃》
ギュォォォォォ
機関砲のモーター音と共に“コウモリ”の右腕がミンチになって吹き飛んだ
常人ならば、この段階でショック死してもおかしくない
だが、痛覚を消去されたコウモリは恐怖だけがおしよせる
生命維持に必須な器官の損傷、あるいは出欠多量以外に“コウモリ”は死ぬことはできないのだ
次に、焦らすように左足を機関砲弾が薙いだ
左腕、右足と、徐々に失っていく恐怖は、いっそ気が狂った方が楽かもしれない……
PDには復讐と愉悦を、“コウモリ”には受難に立ち向かい一瞬でも生き抜くための祝福を
聖母の与えたもう慈悲に黒須は心から感謝した。