公式記録(キャンペーン) | 外 伝(動話アトリエ以外) | 年代 | |
---|---|---|---|
(3)『SSS独立捜査班編』 ┣1.Hellw World ┣2.『法規』という名の暴力 ┠3.Welcom the Junior ┠4.『希望』という名の病 |
|
||
┃ | |||
┃ | |||
(1)第一期キャンペーン | ┛ |
|
|
┠1.スチームハーツ | (2)『100万ドルのシンガー』 キャスト出演 | ||
┃<━━━━━━━━ | ━━┛ | ||
┃ | (4)ブルジョワ達の午後(第二話〜第三話) ゲスト出演 | ||
┃<━━━━━━━━ | ━━┛ | ||
┠2.『剣』の価値 | |||
┃ | (5)アクト:『復讐の魔弾』 キャスト出演 | ||
┃<━━━━━━━━ | ━━┛ | ||
┃ | |||
┃ | (6)アクト:『白雪姫-Snow White-』 キャスト出演 | ||
┃<━━━━━━━━ | ━━┛ | ||
┃ | |||
┃ | (7)ブルジョワ達の午後外伝:『聖霊かえる』 キャスト出演 | ||
┃<━━━━━━━━ | ━━┛ | ||
┠3.『運命』の環 | |||
┃ | |||
┗4.神様のつくりかた | |||
(8)ブルジョワ達の午後外伝: 『N◎VAに降る雪 Side:b』 キャスト出演 |
|||
荒木ハヤト、『稲垣執政官就任記念講演会』警備依頼を受け、任務中の交戦にて[右腕消失] ブロッカー氏より“銀の腕”を拝命する |
|||
(9)アクト:『No “Q” TURN-ノクターン-』 キャスト出演 | |||
荒木ハヤト、『カムイST☆R』に旅立つ 『KRK』にカブトとして派遣 |
|||
(10)第二期キャンペーン |
|
||
┠1.再会 | |||
┃ | |||
┠2.『愛』という名の幻想 | |||
┃ | (11)SSS【イヌ】:『Last Choice』 キャスト出演 | ||
┃ <━━━━━━━━━ | ━━┛ | ||
┗3.永劫回帰 | |||
荒木ハヤト、カブト育成プログラム完遂 『トーキョーN◎VA』に帰還 |
|
||
(12)SSS【タタラ】:『Varchal Girl』 キャスト出演 | |||
(13)SSS【カブト】:『Little Hero』 キャスト出演 (※《難攻不落》っ! 様にて) |
|
||
アクト:『つくられた創世記-Forged Legend-』 キャスト出演 |
|
||
(14)第三期キャンペーン | |||
┠1.続・再会 | |||
┗2.“-\1000000”の花嫁 | |||
(荒木ハヤト、結婚) | |||
(15)SSS【チャクラ】:『牙の門』 キャスト出演 (※《難攻不落》っ! 様にて) |
|||
(16)アクト:『太陽はまだ、昇らない-DIANOIA-』 キャスト出演 |
|
||
注釈:( )の数字は、参加した順番である。 ただしキャンペーンの数字は、第一話の開始順である。 第二話以降は降順で時間軸を表す(間に別アクトが入っている場合は、日時的にその後)。 |
さて、荒木ハヤトは。実質的に私がトーキョーN◎VA初のキャストである(以前。コンベンションで2nd(クルード)に参加したことはあるのだが…ルールがさっぱりだったのでw)。
当時、私にTRPGを教えてくれた先輩達のサークル(動話アトリエ)が、各人1システム担当で、持ち回りキャンペーンをしてみようという企画が立ち上がり、
丁度発売されたばかりの『Revolution』もサークル代表の手で運営されることとなった。
で、私が何故か、“ビルドアップ”でつくったのが荒木ハヤト。実は、30経験点前借りというフライングをしてます。 ……すぐに(アクト直後にブルジョアのRLをしたので)返しましたがねw
カブトは、ルールブックの説明を読んで燃えた。「自分の命を守ることすら厳しい街で、自分の命を盾に他者を守る!」これは、カッコイイ!!
その瞬間、【カブト】が確定した。代表が、「その色出すなら、重ね取りだよ」というので、カブト2枚。 残り1枚を何にしようか悩む。【フェイト】は在り来たりなのでパス(笑)
で、その当時。金川は、「踊る。大捜査線」のファンだったので…『SSS』のダメ臭さに惚れ込んで(その当時、【イヌ】の推奨は『SSS』だった。『BH機動捜査課』ができたのは『ナイフエッジ』)【イヌ】を入れる。
………ここだけの話、作成当時の荒木ハヤトのイメージキャラは、青島俊作刑事(織田裕二)でした。 ああ………今は原型とどめてないな
次に年代別に並べてみて、アクトの簡単な解説をしていきたいと思います。
これで、荒木ハヤトがどのような歴史を歩んできたか解るはずである。
本来は、結構後(第一期第二話〜第三話の間)に外伝として行われたのだが……時間軸的に、一番最初なので…最初にかくことにします。
一言で言うと、『SSS』版の『機動捜査課』の話しなのだが、内容は……『踊る。大捜査線』テイストの『太陽にほえろ!』です。
『ブラックハウンド』を本庁、『SSS』を所轄にみたてた謎の設定。
1.Hellw World
−登場キャスト−
・“死の猟犬”山本 リョウジ(やまもと・−) イヌ◎/カタナ=カタナ●
・“熱血官”荒木ハヤト(あらき・−) イヌ◎/カブト=カブト●
−主要ゲスト−
・“PHANTOM-BOSS”相田 裕(あいだ・ゆたか) イヌ◎●/エグゼク/クロマク
・“クレイジー”ジョン カブキ◎●/カタナ/エグゼク
なにげにハヤトが0経験点に改悪されているので、弱い
なにせ、この話だと…研修終えたばかりの新人なので……
話しは、単純明快。『ルナティック』という、チーマーグループを二人で鎮圧しにいく。
なんでも、頭のジョンという奴(サイコ)は、『千早』のとある重役の一人息子で、『SSS』の本業の部課は尻込みして、黙認状態なのらしい。
“ボス”から任務を請けたリョウジは、『新人研修』と称してハヤトを連れ出す。 ……ちょっとまてw
ちなみに、0経験点版ハヤトは“降魔刀”を所持していなかったため、当時…50経験点のリョウジに『正国』(日本刀の製造元)に連れて行かされ、無理矢理〈売買〉させられるという笑えない話しがありました。(リョウジは、〈社会:正国〉をもっています。お得意さんなんですね)
まあ、【イヌ+戦闘系×2】で構成されている脳筋タッグにマトモな捜査ができるはずもなく…話しは、ジェットコースター並みにスラムでの戦闘。リョウジがチーマーをのして“アジト”を聞き出す。
で、スラムの廃ビルでチーマー20人+ゲスト1人と戦闘…… ハヤト、〈カバーリング〉と〈鉄壁〉2Lvしか無かったので……負傷するわ負傷するわw
リョウジは、当時“反則特技”と呼ばれていた〈※正当防衛〉を駆使しつつ、トループを散らし…ゲストに斬りかかり…必殺技、《制裁》+《死の舞踏》をぶち込む! エグゼクのドラ息子は、哀れ…“死の猟犬”のカタナの錆とかす……
EDで、千早から苦情が殺到するが…息子は既に[抹殺]されているため、ただの文句にしかならない。
一方ハヤトは、偽装特技(『R』当時。〈戦術〉は、持ち込み技と明確に決められていなかった)無しに、日本刀を持ち出したことを咎められていた
2.『法規』という名の暴力
−登場キャスト−
・“熱血官”荒木ハヤト(あらき・−) イヌ◎/カブト=カブト●
・“不良警官”安藤アミヤ(あんどう・−) レッガー◎/イヌ●/カブトワリ
・“理系”マイストラ(ミスト)=フィン=ラネイル タタラ=タタラ◎●/イヌ
−主要ゲスト−
・“PHANTOM-BOSS”相田 裕(あいだ・ゆたか) イヌ◎●/エグゼク/クロマク
『独立捜査班』に増員がされる。名は安藤アミヤ、ハヤトの同期であり射撃の名手である。
才能はあるが、才能が“ありすぎる”のと、素行の悪さが災いして…左遷同然に送り込まれてきたらしい。 早速、(当時)くそ真面目で石頭のハヤトと口論を始めるw
そんな時、保安契約を結んでいるとある企業で、連続密室殺人が発生し…現場の『保安部署』で手に負えなくなり、『独立捜査班』に出動命令が下る。
調査が主力と云うことで、鑑識の専門家:ミストが現場指揮をとり、万が一に備えハヤトとアミヤに助手兼護衛の指令が降りる。
無口で学者肌だが…実は、相当の“カーマニア”であるミスト先輩の実に“ニューロ”な運転の下、3人はその企業の社屋に到着する。
ハヤトの《制裁》で、社員を強制退去させ社屋を封鎖し、しらみつぶしの調査を始める。
そんなときに、『SSS』の不甲斐なさに腹を立てた、会社の【エグゼク】が『BH』に通報する。 程なく現れる、『BH』。捜査の優先権を行使し3人に《制裁》を放ち強制退去を命じるが、ミストの《タイムリー!》で事なきを得る。
「24時間だけそちらに捜査権を譲ろう」
そう言い放ち、『BH』は退去する。
残された時間は、24時間。 その中で、裏ルートに詳しいアミヤが、この会社が社長と副社長の二派閥に分かれており、殺されている人物が副社長側の人間だけであることを探し出す。 即座に、ミストが《制裁》で館内のセキュリティを制圧し、社長室の盗聴を試みる。
かくたる証拠をつかんだ3人は、社長室の強制捜査に乗り出す!
追いつめられた社長派は、企業兵隊を動員するが…… 3人に拿捕されこととなった
24時間以内に解決され、面目を失った『BH』達は、悪態をつきながら撤収することとなった
こうして、ハヤトとアミヤは罵りあいつつも「いいコンビだな」と先輩方に云われる仲となる。
3.Welcom the Junior
−登場キャスト−
・“熱血官”荒木ハヤト(あらき・−) イヌ◎/カブト=カブト●
・宮下あきら(みやした・あきら) マネキン◎/イヌ●/フェイト
−主要ゲスト−
・“PHANTOM-BOSS”相田 裕(あいだ・ゆたか) イヌ◎●/エグゼク/クロマク
ハヤト、入局から1年……混沌の巣窟たる『独立捜査班』にも新人が配属されることとなった。 宮下輝、ハイスクール出の絶対この部署には不似合いの少女であった。 困った顔をするハヤトに、“ボス”が一言言う。
「――彼女は、採用試験を主席で通った、今期の最有望株だ…私が、必死で引いてきた。
担当官として、しっかり必要事項を覚えさせるように」
カーマニアの某先輩に勧められて、買うことにした(なった)最新モデル“アスト-ZSR”を運転しながらパトロールに向かう二人。最近、若い女性を標的とした“暴行殺人”が『新星帝都大学』近辺で起きており、通常の捜査課も手を焼いているらしい。このままだと、『BH』や下手をすると『N◎VA軍』の治安維持がはいるかもしれない。
まるで、陽炎か蜃気楼のように、情報が少なく……。調査しても、目撃情報がない(正確には、目撃者である筈の被害者は全て暴行された後に死亡している)。
科学調査のプロである、ミスト先輩に調査を依頼するが、犯人の証拠物品を初め、周囲のカメラにすら容疑者の姿すら見受けられない。
そんな中、『BH』から特別捜査員が派遣され、当事件に対する『SSS』の捜査権が凍結が命じられる。あまりの理不尽さに《制裁》という名の仲裁がおりる。その結果・・・48時間の執行猶予が与えられた。
だが、犯人の目撃情報は皆無
「私が、囮になります!」
ハヤトが止めるのも聞かず、あきらは自ら事件が起きる区域の深夜を出歩く。
何もない夜、突然……あきらの躰が動かなくなる!!
姿がない暴漢…………その正体は、電子意識体(ワイヤード・ゴースト)であった!!
自分の意志に反し、自らの手で身にまとう衣類を引き裂くなか、あきらは残された武器……意志の力で、《真実》を求めた!!
ハヤトは与えられた剣……法を行使し、自らのアドレスを遮断し、ゴーストを強制退去させた。
ハヤトは、真っ赤になりながら…コートをあきらに被せるが…そんな青春ドラマを演じる時間は許されなかった。
未熟とはいえ、それが猟犬の掟なのだ!
居場所がわれた、【ニューロ】ほど哀れな者はいない。ハヤトの“アスト”で、イエローの安アパートに駆けつけた。 拳銃を片手に最後の抵抗を試みる
だが、素人の銃裁きで……【カブト】の相手をできるはずがない!
ハヤトの、SIG(ストッパー相当)が、【ニューロ】の片腕を打ち抜き…銃が床に転がる! 銃口を頭部に向け、降伏勧告するハヤト……
「もう、やめてください!!!」
二人の間に、あきらが割ってはいる。 彼女は、犯人とはいえ傷つくのが嫌なのだった。彼女の《プリーズ》に犯人は項垂れる。
次の日、お互いを正視できない二人を観て、職場中が大爆笑をするのであった
4.『希望』という名の病
−登場キャスト−
・“死の猟犬”山本 リョウジ(やまもと・−) イヌ◎/カタナ=カタナ●
・“熱血官”荒木ハヤト(あらき・−) イヌ◎/カブト=カブト●
・“不良警官”安藤アミヤ(あんどう・−) レッガー◎/イヌ●/カブトワリ
・“理系”マイストラ(ミスト)=フィン=ラネイル タタラ=タタラ◎●/イヌ
・宮下あきら(みやした・あきら) マネキン◎/イヌ●/フェイト
−主要ゲスト−
・“PHANTOM-BOSS”相田 裕(あいだ・ゆたか) イヌ◎●/エグゼク/クロマク
・“リッパー”ホスメロ カブキ◎●/カタナ/カゲ
・“月読” トーキー◎●/イヌ/カブトワリ
・“陰明” カゲ◎●/カゲ/カブトワリ
実は、この0章……。特殊ルールがありまして、その条件満たせば『経験点自由』でキャストが作成できたのです。
その条件とは……“最終話”での逃れ得ぬ『死』の享受であります。 この条件を呑んで高経験点で作成されたのが…安藤アミヤと宮下あきらです。
安藤は、200点。 あきらは……実は150点キャストだったりします。 ちなみに、この当時…他キャストは、リョウジが90点、ミストが58点、ハヤトが0点という状態です。ハヤトの場合……この“新入り”バージョンはIF(過去)ものなので……経験点をつっこむと、無駄になるという泣きたい状況のせいなのですが(苦笑) せめて。キャンペーン終了後、経験点の還元することを許可してクレよ(涙)
さて、毎度で申し訳ないが…N◎VAに連続殺人が起きる。 犯人は、鋭利な刃物で被害者の首を刎ね…その首と血潮を画材に、実に“ニューロ”なアートを作成する。
この異常事態に、『BH』の指揮の下N◎VA中の保安組織の精鋭部隊が招集され、混成部隊として捜査に当たることとなった。
『SSS独立班』に総動員がかけられ、混成部隊の一員として最優先事項として調査及び拿捕を命じられる。
一月の時間がたち。解ったことが一つ……捜査の進展は無い。むしろ、犠牲者が増え続けているという点では悪化しているともいえる。
ただ一つ解ったことは…此方の調査を妨害している存在がいること。
……そして、追跡調査の結果、それは『BH』の一部門であることが判明した。
調査結果を上申したところ、『SSS』上層部は日和見を決め込む。 上の判断に絶望する一行……
“BOSS”は上層部の決定を待つ事無く、独断で調査の継続・関係者の検挙を命じる。
――ハヤトの護衛の下、ミストとあきらが『BH』の関係者へ事情徴収を求める。ミストが、《タイムリー!》にはじき出した調査報告を下に、あきらが《真実》をもとめる!
この計画は、“マスターハウンド”レンズの指揮の下にN◎VA全土を実験場とした、壮大なものであることが、判明する。
純粋な手駒を欲したレンズと、新型生体兵器の量産化を目論む『N◎VA軍』との利害一致により、極刑が確定した重犯罪者を、処刑と見せかけて研究施設に運び込み、犯罪者の分析を行い、戦闘力を保持じつつ、管理者の命令に従う、忠実な下僕“ホスメロ”を製造していたということであった。
その、真実を知った3人に………刺客が襲いかかる! ハヤトが、とっさにコーヒーカップを投げつける…死角無き《難攻不落》の砦とかす。次の瞬間にミストが懐に仕込んだ閃光弾を放ち、逃げ出した3人は愛車に仕込んだ超速ターボを《タイムリー!》に使いこなし死中から逃れる。
全員が一息ついたとき、あきらの腹部が紅く染まっている事に気付く。いつの間にか彼女は銃弾を被弾していたのだ。それは、《不可知》にして《とどめの一撃》であった。
ハヤトの胸の中で、あきらは秘めたハヤトへの想いを告げ…事切れる。
ハヤトはあきらのペンダントを形見に身につけ……残されたメンバーは、犯人の拿捕を心に誓う。
死に際に残された思い(《プリーズ!》と《制裁》)、それを怒りに変え…ミストは、“ホスメロ”を製造している、ダミー企業を探し出す。
突入する一同! そこには、“ホスメロ”達とレンズの腹心…そして、N◎VA軍の監察官が待ちかまえていた。
それは、逮捕劇なんてものじゃない……殺戮の世界だった。
積み重なる、“ホスメロ”の死体。 傷つき、倒れ逝く仲間……
……それは……カブトすら、他人を護るだけの余裕の無い世界……。
監察官が、この戦いを《暴露》し、一同を社会的に抹殺しようとするも。アミヤのコネクションで《不可触》
ホスメロの斬撃に、ミストの右腕と両足が切断され…瀕死の重傷
アミヤは、N◎VA軍の監察官と、拳銃勝負を挑み…相打ちになって死んだ。
立っているのは、ハヤトとリョウジのみ。だが、刃は既に“ホスメロ”達に[破壊]され…ハヤトには武器が無い……。
視線の先に、黒く光もの…そこには、アミヤのリボルバーがあった。
たった一発の、残された銃弾に全ての想いをこめ…トリガーを引く!!
死体
死体
動いている者は、二人だけだった。
………彼方から、サイレンが聞こえてきた。
『SSS』とは、無力の意味。 “ホスメロ”を倒した一行に待っていたのは…部隊解体という、厳罰であった。
“BOSS”は、独断専横と、『N◎VA軍』『BH』に対する戦闘行為を指示した責任を取らされ、S級犯罪者として無期懲役、ミストは負傷がもとで…『SSS』を退官。 ハヤトとリョウジも別々の通常部署に移された……。
自らの無力さと、法は万人のための『剣』でないと知ったとき、荒木ハヤトの物語が動き出す
−登場キャスト−
・木元緑(カゼ◎●/カタナ=カタナ) 着流し姿で、バイクとワゴン車を操る運び屋/逃がし屋
・“落ち葉”煌夜(マヤカシ◎/バサラ●/ハイランダー) ストリートで占い小屋を経営しているフリーター
・デライド(ミストレス◎/バサラ●/マネキン) ラテンアメリカ系のBARのママ。裏で裏家業の仕切をしている。基本的に不精者
・荒木ハヤト(イヌ◎/カブト=カブト●) 『SSS』警備部勤務のカブト
−主要ゲスト−
・ロバート=王(レッガー◎/クロマク●/エグゼク)
・ミハエル博士(タタラ?)
・シンシア(マネキン?)
ある日の気怠い午後、BAR『ラストナイトガーデン』のママに、電話が入る。いつもの闇ブローカーからだ。
『とある、マフィアに抱えられた【タタラ】が、娘と一緒に足抜け・高飛びしたいらしい。
外への足は用意するから、空港まで運んでくれ』
いつものことだ、デライドは。常連にして相棒の煌夜と緑に声をかけ。合流地点に、向かった。
激しい夕立のスラム、廃ビル街を駆ける父と娘…。青竜刀片手に追いかける、チャイニーズマフィア。
水たまりに足を取られ転ぶ少女、取り囲むマフィア達………そこに、鉄扇を片手にデライドが現れる。
彼女の扇一降りで、突然…《天変地異》のごとく…竜巻が起こり、竜巻が過ぎ去った後には…気絶した人混みがあった。
『ラストナイトガーデン』に移動した一行は、事情を聞き出す。タタラは、ミハエルと名乗り『人工知能』を初めとするドロイド工学の権威であることをがわかった。
元々は、大学教授である彼は、研究資金ほしさに『三合会』のとある一派の招聘を受け、お抱え学者となった。だが、そこの代表である、ロバート=王は、“不老不死”を望んでおり、そこには様々な学者が招聘・拉致されていた。ミハエルは、人格を成長可能な情報化する方法ことでの“不老不死”の研究に取り組むこととなり、偶然とはいえ……一つの“成果”をあげたらしい。
だが、“不老不死”という名の幻想を求め続け、非人道な内容の研究にも耐えきれなくなり、研究成果を片手に逃亡することを決意したということがわかった。
情報を集める内に、『三合会』の一派…王率いる『神路公酒』は、王自ら手勢を率いて博士の行方を捜しており、部下には殺人を眉一つ動かさずにこなす猛者が数人いることもわかった。
後は、用意を調え…空港に向かうだけなのだが……。襲撃を受けた際に、攻撃を防ぎきるだけの手が足りないことに気付く。
「じゃ、手を増やそうかしら★」
そういいって、デライドは…K-TAIをプッシュした。
あの、事件から暫く………。ハヤトは人事異動で『警備部』へ移動することとなった。
緊迫感と充実感……それと隣り合わせであった、“あのとき”に比べ、ここは怪我は少ないが、退屈なことが多い……。いやでも“SSS(腐り)”たくなる。
そんなとき、上司から、辞令が下りる。 民間人から、護衛の依頼があり、警備員を一人派遣してほしいとのこと。 ハヤト名指しでの使命だったらしい。 勢いよく立ち上がり、任務を確認して愕然とする。
――――それは、いきつけのBARであった。
三人がリサーチに向かっている間、ハヤトは二人を護衛することとなった。
人気の減った隙をついて…襲撃が起きる!
………だが、カブトにとってその程度は〈戦術〉の範疇の事であった。
闇の中、唸る…親友の遺品“6th-UNICA”の銃火! 負けじと闇の内に唸るSMGのマズルフラッシュ!!
数分後、ハヤトは傷だらけでありながら……【レッガー】を追い返すことに成功した。
明かりを点けてハヤトは驚愕する。博士の娘…シンシアは流れ弾を受けており、その破れた肌からは金属の躯がのぞいていた。
「――――全身義体ですか?」
と、恐る恐る問いかけるハヤトに、ミハエルは数刻の沈黙の後…口を開いた。
「娘…シンシアは、人間ではなく。 偶然完成した、完全成長型のドロイドの試作型なのです」
そして、研究を続ける内に…まるで自分の娘のように思えてきて、そして研究の為に分解することに耐えられなくなり、『三合会』から逃亡することを決意したと