●プレ・アクト

 
 
※……T山県某所にて。それは行われた。
 
金川仁:
ガタガタガタガタ……
 
倉田水脈:
ガタガタガタ……
 
津田まこと:
なにを、二人してチワワのように震えているのですか?
 
金川仁:
し、“師匠”が……
 
倉田水脈:
お前には、わかるまい……師匠の恐ろしさを……
 
金川仁:
引退宣言をされた、“師匠”が…再臨なさるのだ……
(震えながら、お茶の用意を始めている)
 
倉田水脈:
この前(といっても、半年前)やった『ナイトウイザード!』のプレイが、師匠の気に触ったらしく……我々に“カツ”をいれるために、旦那と子供がある身ながら…24時間だけお見えになるらしい。
(震えながら、掃除を始めている)
 
津田まこと:
そんなに、すごい女性なのですか〜
 
倉田水脈:
“あの”金川にロールプレイの基礎を叩き込んだ存在といえば、どのような存在か解るだろ!?
 
津田まこと:
――――金川さんの上を逝く“○○○(検閲)”!?
 
金川仁:
ば、馬鹿野郎! “師匠”は、私程度の尺度で測れる存在ではない(ガタガタ)
 
数分後
 
ぴんぽーん☆
 
金川・倉田:
キター!!
 
(BGM:ダース・ベーダーのテーマ)
 
 1分後、“ベーダー卿”の如きオーラを放ちながら、身長160cmにも満たない女性が、買い物袋と鞄を片手に入ってきた。
その容姿、未だに…“学生”で通じそうであり……間違いなく、10才はサバがよめそうである。
 どう見ても、2男1女の母親には見えない。
 
――この時、金川の脳裏にはマジでダースベーダーのテーマが流れていたらしい。
 
師匠:
「お二人とも。ごきげんよう」
 
金川仁:
「いや、マジデお久しぶりです」
 
倉田水脈:
「師匠も(怖い位に)変わらずで……」
 
津田まこと:
(マジデ、“あの”二人が卑屈になってる)
「初めまして。津田と申します」
 
師匠:
「初めまして。PN:銀絲(ぎんし)といいます。
えーと、この前のログはよませて貰ったよ。
 えーと、グリフォンっていう“CD”なフェイトをしていたんだっけ?」(以後、銀絲)
 
津田まこと:
「そうです」
 
銀絲:
「――まあ、金川とロールしあえるんだから、コンベンションにいって恥かくことは無いと思うよ。」
 
金川仁:
「いや、彼…年期だけだと。私より長いんです。幼稚園の頃からやってたらしいので」
 
銀絲:
「ソリャ逸材だね。 
――てことは、金川程度となれあってちゃダメだよ。もっと大海に出て、高い次元に触れあわないと」
 
金川仁:
「なんですと!? 
師匠は、私に“もえ”の免状をくださったじゃないですか!!」
 
津田まこと:
(なんなんだ、この人は……)
 
銀絲:
「今は、すごく後悔しているよ。 
あの時のお前は、荒削りだったけど、『大手』さんと喧嘩する位熱かったからねぇ」
 
金川仁:
「ほう? 今の私は燃え尽きた灰だとでも」
 
銀絲:
「ちょっと違うね。技巧に走りすぎて、基礎を忘れてるんだよ。“もえ”は詰め込めばいいってもんじゃない」
 
金川仁:
「なんですと!?」
 
銀絲:
「で、倉田も倉田だ。
データーでロールプレイを誤魔化すもんじゃない。
なんだよ、あの“ロゴス”漬けのサイコは!」
 
倉田水脈:
「いや、使いやすいので…つい……、でも、“ジャンク・ジャンク”までは手を出してないです!!」
 
銀絲:
「――――お前達のご託を聞きに来たわけじゃない。
確かに、二人のハヤトと“メタル=エッジ”は歴戦の英雄だよ。――――金川の言葉を借りるなら『伝説』だ
 だが、それ故見失っているものがないかい?」
 
金川・倉田:
「…………」
 
銀絲:
「ハヤトは、プロとしての経験。護るべき存在を得た為に、
昔の“アンバランスな魅力”がなくなった。
 “メタル=エッジ”は、単純で強い“力”を得た為に、陰謀を巡らし、尻馬を抜く頭脳プレーが無くなった。
 ああ、『D』のシステム的に無理だって話もあるけどね。
――――でも、私は二人の原点をもう一度やって貰おうと思う。」
 
金川仁:
「……私は、奴の命日が近いこともあって…奴のキャストを使います。」
 
銀絲:
「あー、あいつも馬鹿な奴だね。あれほど一般車道を100km/hで飛ばすなといってたのに」
(以後、RL)
 
倉田水脈:
「じゃ、俺は…師匠の言葉通り、陰謀家でいきます」
 
津田まこと:
じゃあ、穴埋めということで…純戦闘系で
 
−キャスト紹介−
金川仁(飛鷹ユウキ):
『太陽はまだ昇らない』でお目見えした、飛鷹ユウキです。
本来は、欽の持ちキャストですが…奴は昨年、[永遠の世界]に旅だって仕舞った為、引き継ぎで私が扱います。
 とりあえず、経験点ブーストしてみたんだけど…武器が何をトチ狂ったのか使い捨てでねぇ(笑)
 自称:“銀の腕”と呼ばれる『伝説』のカブトの一番弟子で、カブト志願の無鉄砲で、悪が絶対許せない少年です。
 
倉田水脈(ロート):
“Donner”Rot(ロート)50代の女性です。ちなみに、和訳すると“稲妻の”赤。得意技は、字の通り〈天雷〉!
いわゆる表だっては、とあるコングロマリットの前会長夫人(未亡人)という悠々自適なセレブで、表だっては自分の経験を生かして相談事の請負や慈善事業の真似事をしてます。
だが、その裏は………!?
 
金川仁:
うわっ! マダームな【クロマク】か!?
 
倉田水脈:
意外と、見かけないだろ?
 
津田まこと(T◎M):
“殺(バラ)し屋”T◎M、真の【カブトワリ】です。武器は、“P10=ボブカスタム”。親友の“既知外ボブ”ことロバートがチューニングしたハンドガンを操ります。
オールバック+ミラーシェイド+ダークスーツの【クグツ】ファッションで煙草をくわえながら無言で銃を撃つタイプです。
 
倉田水脈:
ついに、T◎Mが登場か!?
というか、殺す気しかないのか!?
 
津田まこと:
失礼な!カブトワリが殺し出来なくて何がカブトワリですか!
 
RL:
じゃ、キャスト間のコネをとろう
ユウキ>ロート>T◎M>ユウキの順でコネを得てくれ。
 
ユウキ:
もーここまで来たら! 何も考えない方が楽しい!!
ロートに【理性】。 ロートの(表の)スタイルに尊敬している。
 
ロート:
T◎Mかぁ。ビジネスライクな【外界】と、プロとして敬意を持ってる【理性】のどちらがいい?
 
T◎M:
【外界】かなw
で、此方からユウキか……帰ることの出来ない過去の憧憬(何)ということで、【感情】
 
 
ユウキ-尊敬(理性)->ロート-手駒(外界)->T◎M-憧憬(感情)->ユウキ