●クライマックスフェイズ
シーン14:【カゼ】 クライマックスフェイズ
場所:BAR『ガスライト』
RL:
入り口から、羽根と和装の女性が入ってきます。
リョウジ:
「よう、別嬪さん。今度は旦那と一緒か?
手に負えなくなったら男に頼るってのは、実に【マネキン(女)】らしいな。」
RL(女性):
「――――元来、妾は…主の“剣”ゆえ。これが、本来の立ち位置。」
ハヤト:
「二人で一組ということですか」
RL(女性):
「自己紹介がまだでしたな。 妾は、アヤメ。真名を“逃れ得ぬ『天命』の狩人”と申す。
其は……「信じるものは幸福なり」と云う意味なり」
リョウジ:
「へっ、逃れ得ぬ“死”を受け入れたら幸せだってか?
勘弁してくれ」
言葉と共に、腰間の“降魔刀”と背に在る“魂時雨”を抜き放つ!
その瞬間、今まで沈黙を保っていた羽根が…口を開く
RL(羽根):
「いい、刀だ……。我が持つに相応しい」
言葉と共に禍々しい気が口から漏れる
リョウジ:
「武器を奪うのは、勝利の証じゃなかったんか? 目的と手段が逆転しちまってるな。
その別嬪さんに魅入られたか?
――――って、“剣素”ってのは武器じゃないのかよ!?」
RL(アヤメ):
「妾は“剣素”。 あらゆる武器の“素”にして、知恵と意志…そして人の身を与えられし剣なり……。
望むならば、妾の真の姿(真剣)をお見せしましょうぞ」
その瞬間、アヤメの姿が光に包まれ……一降りの太刀となった!
その太刀は、霊感無き者とて感じられるような…鬼気勝るオーラを放っていた。
ハヤト:
「ST☆Rでも……こんな馬鹿げた光景は見たことがない……!」
RL(来栖):
「まったくです。〈魔器〉に関しては再調査の余地がありますね。
荒木さん。あの剣、欠片だけでも回収できませんかねぇ」
来栖は、この事態に好奇心を刺激されたようにもみえる
ハヤト:
「勘弁してください。研究は、ST☆Rに帰ってから行ってください!」
RL(来栖):
(しゅ〜ん)<凹んだ
悠:
「――――見てください。あの男、すでに自我が希薄です。
あれは、人の手に余るものなのです
その剣を捨てなさい! このままでは、取り殺されますよ!」
RL(羽根):
「――――皇家に伝わる業物、“流星刀”を寄こせ!」
ハヤトに、強烈な殺意を向け……音もなく、抜き放った!
アヤメが、《不可知》を宣言
マイナー:3アクション/ガデューカ・ネイキッド・JJF起動
〈白兵〉+〈隠密〉+〈自我〉+〈※陽炎化〉+〈力学〉+〈霞斬り〉+〈死点撃ち〉+〈元力:光学(負)〉=9【生命】+2(JJF)+10+H10=31
抜き放たれると同時に、鋼糸にて…『澪導』を狙う
ハヤト:
《難攻不落》っ!!
柄で鋼糸を弾き、抜刀に追いつく速度で、腰間の降魔刀を…抜き放つ!
ガキィィィィン!!
虚空に、火花が飛び散る!!
無銘とはいえ、数多の死線をくぐり抜けたハヤトの“降魔刀”は只の数打ちの駄剣とは違う!
ハヤトが駆け出しの頃、リョウジが探し出してきた逸品である!
――――だが……
RL(アヤメ):
「そのような、不器量(ナマクラ)と見比べられようとは…妾もなめられたものよ」
《天変地異》で、ハヤトの“降魔刀”を[破壊]する!!
空間に、紫電が疾る!!
次の瞬間………、ハヤトの刀が…折れた!
それは、折れると云うより……切れたと呼べるほどの見事な切れ口だ!!
ハヤト:
「――――“降魔刀”が…まるで、豆腐のように……っ!!」
RL(羽根):
「――――次は、お前の首だ」
バサリ!!
空いた、左手で“纏”を投げ捨てる!
クロームスキンの艶めかしい輝きを放ちながら…10本の腕が、各々武器を片手に展開されていく……
シーン15:【カブト】 クライマックスフェイズ
場所:BAR『ガスライト』
RL:
カット進行ですが、極論すると…全て《神業》でカタがつきます。
皆さんも、大体…ゲストのスタイルは把握できたでしょ?
ハヤト(P):
羽根が1枚不明だがな
RL:
【カタナ】です。
―セットアップフェイズ―
RL:
羽根は、全身義体です。AR:4
アヤメはAR:3
リョウジ:
俺は、AR:2。〈※ハヤブサ〉宣言
悠:
こちらも、AR:2
ハヤト:
私は、“硬化神経”なのでAR:3。
〈自我〉+〈自動防御〉+〈戦術〉=9【理性】+1(I-W)+SK(10)=20
AR:0/6に変更
ところで、RL…私、武器がないのですけど?
RL:
条件満たせば“澪導”使っていいよ
ハヤト(P):
なに? 神業かなんか?
RL:
40経験点払ってw
ハヤト(P):
“封印指定”かよっ!!!
悠(P):
うわーメタだなぁ〜。
リョウジ(P):
そりゃ、誰も…抜けないよなぁ。クライマックスじゃないし
ハヤト(P):
散々期待させて……こういうオチかよ(笑)
ほらよっ!
これで満足かっ!?(←経験点シートを本当に投げつけた)
RL:
毎度〜☆
さて、リョウジが、セットアップで攻撃するんだよね?
ではそれより速く…《死の舞踏》!
剣素:『天命』が――リョウジに迫る!!
ハヤト:
すごく、お膳立てされている気がするのだが…
《難攻不落》!
リョウジに迫る、死という名の『天命』!
だが、ハヤトの刀は折れてしまっている。
――――刹那
視線の先は、『澪導』に向けられた!
“斬る”ためではなく、“護る”為の刃…
――――剣にして、剣であることを否定するもの
(例え、この刀を持つ器でなくとも…)
祈るようにして、柄を握る。
(――――私には、護りたいものがある!)
「……だから……」
声が震える。 こんな不安な気持ちは、初めてだ。そもそも死線で、博打
を打つということ自体…カブトとしては問題行為である。
その不安を抑え込む。 この一瞬だけでいいのだ…
「力を貸してくれっ!!」
鯉口をきった!
――――その瞬間、天蓋に煌めく星の鮮やかな光が宙を趨った!
『澪導』という名の…護り導く為の星が誕生したのだ
趨る光は、流星となって『天命』を弾く!!
RL(来栖):
「『澪導』が――抜けた!?」
リョウジ:
「成る程な。“護る為”の刃ならば…【カブト】の思いが解るはずだろう。
――――お前には、解るか?」
マイナー:3アクション/コンバットリンク・JJF・ソルジャーブルー 起動
〈白兵〉+〈運動〉+〈※ハヤブサ〉+〈居合い〉+〈修羅〉+〈無明剣〉+〈鬼の爪〉=10【生命】+10(居合い)+11(白兵)+4(CL・JJF)+H7=38
その隙間に、刃を突き立てる
RL(羽根):
「知る必要など……ないっ!」
フルアクション+3アクション/ガルーダ・JJF・スライドアウェイ・ムーンウォーカー・極星・ドラックホルダ(ニルヴァーナ・ブレインハード・クラリック)起動
〈白兵〉+〈知覚〉+〈運動〉+〈猿飛〉=14【生命】+7(双磁刀)+4(猿飛)+6(サイバー)+H6=37
差分:1
リョウジ:
「ならば、知らずに羽根を散らせ!! 土屋流…落鳳っ!」
11+5(JJF・S-B)+1(差分)+D4=21/斬 減少系特技無効
21-8=13/消化器損傷、BF BFは無効
紫電の如く、突き出されるリョウジの神速の突き!
その一撃を、八重垣の如く…8本の武具で受け止める!
リョウジ:
「くっ……化物めっ!」
−AR:3−
RL(羽根):
「ククク……創始者の女性以外、極意の継承者不在と言われる『土屋流』か。初めて見たが…この程度か。
受け継がれ、磨かれねば錆び付くのが剣理……。
ならばいっそ、立ち会いにて果てさせるのも…慈悲か?」
〈白兵〉+〈運動〉+〈猿飛〉+〈無明剣〉+〈鬼の爪〉+〈鉄拳〉+〈修羅〉=14【生命】+10(魔器)+4(猿飛)+6(サイバー)+H10=44
ハヤト:
「貴方は……一体……何をしたいのですか!!」
マイナー:3アクション/スライドアウェイ・JJF・カテナチヲ 起動
〈白兵〉+〈自我〉+〈運動〉+〈鉄壁〉+〈八重垣〉+〈八面六臂〉+〈仁王立ち〉+〈反射防御〉=9【理性】+5(サイバー)+S5(カード)=19
マイナー:3アクション/サイバーリンク・コンバットリンク・エリミネーター 起動
“キー効果”を使用してD5を、HA(11)とします
〈白兵〉+〈自我〉+〈運動〉+〈鉄壁〉+〈八重垣〉+〈八面六臂〉+〈仁王立ち〉+〈反射防御〉+〈※ク・フレ〉=9【生命】+8(サイバー)+3(INTEGRAL)+11(カード)=31
マイナー:3アクション/ブルズハート・ワーカホリック・カテナチヲ 起動
〈白兵〉+〈自我〉+〈運動〉+〈鉄壁〉+〈八重垣〉+〈八面六臂〉〈反射防御〉=5【感情】+6(サイバー)+C6(カード)=21
差分値:14
RL:
「その腕で、鞘の内にて飛嚥を斬る、我が太刀を見切れるか!?」
目標はリョウジ!
17(武器)+2(JJF)+(14×2)+DJ=57/斬
ハヤト:
「……勝てなくてもいい。」
15(鉄壁)+10(インテグラル&カテナチヲ)
15(鉄壁)+3(四式手甲)
15(鉄壁)+2(斬魔刀)
[受]:60
その、剛刀を……防ぎきる!
「――――負けなければいいんだっ!!」
“剣素:『天命』”を目にとまらぬ速さで振り下ろす羽根、
だが、ハヤトの“不破の盾”を超えることは出来ない!!
RL(羽根):
「――――負けなければいい…か、
その言葉、剣客として恥ずべき生き様だ。
それこそが、『敗者の論理』っ!」
リョウジ:
「――――解らないか? それが、斬ることに溺れ、己が全てと思った…お前の限界だ。
RL(羽根):
「心身全てが、曇り無き刃となること…それこそが【カタナ】の望み!」
リョウジ:
「力無き意志(スタイル)は無様だ。 だがな、意志を失った力は凶器そのものだ。 ……さながら、鞘のない刃のようにな。
そして、どんな名刀も……何時かは役目を終えるが理……
人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻(ゆめまぼろし)のごとくなり……」
《死の舞踏》
刹那、リョウジはあらゆるものに存在する、急所“目”を見切った。
抜けば、死を運ぶ…【カタナ】の極み……。
剣理の高みを見いだした者のみが許される死の刃……
チィィィィン!!!
刃の光すら見えず、リョウジの太刀は鞘に納まっていた!
リョウジ:
「――――一度(ひとたび)生をうけ、滅せぬ者のあるべきか……
土屋流…終の剣……『夢幻』!」
目標は、羽根。ダメージはもちろん…21over/[完全死亡]
絶大なる力も栄誉も、死と共に消え去る夢幻のごとし…
頸動脈から噴水のように鮮血を吹き出させながら……羽根はそれでも、
生に執着する!!
RL(羽根):
《黄泉還り》!
「くくく………成る程。我が五感を以てしても…見切れぬ白刃か…
ならば…お前の業…全て見せてもらうぞ………。
そして我は…剣理の極みに至る――――!」
リョウジ:
「く……狂ってやがる!?」
悠:
「この男は…魂まで魅入られ、剣の一部と化しています!
止めるには、肉体自体を破壊するか…剣を壊すしか在りません!!」
リョウジ:
「ちぃ!」
悠:
「これは、僕の役目です!
――――“未来”よ、我が手に!!!」
虚空より、現れる…巨大なる光の神剣……
悠は、それを手に取る。
悠:
「“勇者”朝倉悠の名において、命ずる!
“未来”よ……全ての力を解放せよ!!」
その瞬間、まるで巨大な光の柱とも見間違うような膨大な光が、天を貫いた!!
これこそが、『星』から与えられた“神器”の真の姿であり、それを振るう事が許されるのは、『星』に選ばれた者のみ。
“神器”とは、『星の生命』と直接繋がるシステムそのもの、そこから『命』
を汲み上げることにより、星の鳴動に匹敵するエネルギーを得ることが出来る。
だが………、星の『運命』すら操る代価は……
悠:
「――――我が命、『世界』に放ち…
“未来”を照らす道標とならん!!」
《守護神》
――――自らの『存在概念(マナ)』を払い、足りなくなった『星の生命』に補填するのであった。
その光は、触れるもの全てを、光の粒子まで解体し……その『生命要素』を『星』に還元していく!
『天命』とて……その例外ではなかった!!!
悠:
「うおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
《守護神》
で、自分の消滅を回避する
一振りした瞬間、悠が壮絶な表情になる……自らの『概念』が消失していくのが解る…『世界』から自分の存在が希薄になっていく苦しみは常人には耐えることさえ出来ないであろう。
RL(羽根):
「わ………我の剣があああああああっ!!」
〈白兵〉+〈運動〉+〈猿飛〉+〈無明剣〉+〈鬼の爪〉+〈鉄拳〉+〈修羅〉+〈※二天一流〉=14【理性】+7(双磁刀)+4(猿飛)+6(サイバー)+SQ=41
ハヤト:
「――――――!」
《難攻不落》
冷静さを失った剣が、人を捉えられるはずはない!
ましてや、二人の前に立つのは、『伝説』とまで呼ばれた男である。
8本の武具が乱れようとも、左手にある“不破の盾-INTEGRAL-”は全て捌ききる!
RL(羽根):
「なっ!!!!?」
リョウジ:
「――――――そして、悪夢の終わりだ。」
《死の舞踏》
チィィィィィン!!
一瞬の静寂の後…納刀の音のみが、空間に木霊する。
何時の間に抜き放ったのであろうか。
リョウジの『魂時雨』は、鞘に納まっていた。
――――グラリ……
羽根の身体が傾き……音を立てて倒れた。
リョウジ:
「―――剣理の極みか。 俺も、未だ形すら見えないよ。
我が流派の創始者すら、『一刃』の極致に届いたのは、死の床の中でだ。
即ち、極みとはどのような剣か……死と対峙しなけりゃ多分わからないのさ」