●エンディングフェイズ
 
シーン17:【チャクラ】 共通ED
場所:BAR『ガスライト』
 
羽根は修羅道から解き放たれ、死という名の安息を得た。
一同が安堵したその時……。
 
RL:
《霧散》を宣言。
 
折れて、砕けた筈の刀身が淡い光を放ち…人型をとる。
その姿は、どう見ても瀕死の重体であった。
 
RL(アヤメ):
「―――見事…なり。“剣素”で無き刃にて“剣素”を超えるとは…。
汝は、妾を振るうに相応しい…」
(リョウジに、手を伸ばす)
 
リョウジ:
「お前、羽根と主従の契約して居るんじゃないのか?」
 
RL(アヤメ):
「契約は、『死が分かつまで』、妾は、『天命』…その定めを遂行する、より良き使い手を求む……」
 
リョウジ:
「調子のいい女だ。まあ、だがな……俺は、勘弁だ」
 
RL(アヤメ):
「妾ほどの刃…この世界に十指と存在せぬぞ!?
何故、拒む!!」
 
リョウジ:
「そうだな、一言で言えば…俺は、後家は好かないんだよ。
まあ、今日は見逃してやるから…立ち会いたいなら、傷を癒してからにしな。」
《制裁》
ダメージは、17/[逮捕令状]強制退去
 
RL(アヤメ):
「うぬっ! 女に恥をかかせた報いは、いつかそそぐぞ!!」
 
『天命』は、そのまま消え去った。
 
 
リョウジ:
「まあ、ああいった高慢ちきな女を鍛え直すのも…嫌いじゃないがな」
 
悠:
「なんてことをするんですか!」
 
リョウジ:
「あ? 詳しいことは解らないけどな。 お前の必殺技は、ちゃんと決まった。 でも生きていたということは…あいつの『生命力』とやらを吸いとりきれなかったということだろ?
 ――じゃあ、当初の予定分の『生命(マナ)』とやらは回収できたんじゃないのか?」
 
悠:
「た、確かに…… でもっ!」
 
ハヤト:
「貴方も、相当つらそうですよ。 
…今回は、これで諦めてもらえませんか?」
 
悠:
「………その前に」
 
リョウジ:
「あーそうだなぁ。」
 
ハヤト:
「――――“流星刀”…いや、『澪導』の処遇ですね」
 
3人の戦士が、納刀状態のまま…視線を巡り合わせる。
死の三角形を見つめる、二人の観客(ゲスト)は息を詰まらせたまま…
見つめるばかりである。
 “未来”が、“魂時雨”が、“澪導”が……引き抜かれる瞬間を待っている。抜かれれば最後、誰かの死を持ってしか決着はつかないことは分かり切ってる。
 
リョウジ:
「――――人に役割があるとすれば…その人が想いを込めて創り出した“もの”にも役割があるんじゃないのか?」
 
悠:
「――だけど、今…『世界』は……」
 
リョウジ:
「――――今まで眠り続けてきたんだぜ? せっかく目覚めたのに…なぁ
かわいそうだと思わないのかい?」
 
軽口を叩きながらも…“猟犬王”はその牙を納めていない
 
リョウジ:
「――――俺はなぁ、生まれたての赤ん坊っていうのが大好きでなぁ。
カブトじゃぁないが…守ってみたくなるんだよ。
どんな道を歩んでくのか、ついつい考えてしまってなぁ」
 
悠:
「どういうことだ?」
 
 
リョウジ:
「――――俺は、別に“勇者”様にヘコヘコするような善人っていうわけじゃないということだ」
〈白兵〉+〈無明剣〉=HA=21
 
悠:
マイナー:“色即是空”
〈自我〉+〈分心:未来〉+〈分心:アイギスの盾〉+〈分心:力の宝玉〉=3【外界】+D8=11
〈白兵〉+〈自我〉+〈※合技〉+〈無明剣〉=SA=21
 
ハヤト(P):
何を狙っている!?
 
リョウジ(P) :
さあ(笑)
 
悠(P):
こういうの、好きでしょう?
それに、今回…“銀の腕”出してませんからw
 
ハヤト:
「やめろっ!!!」
マイナー:3アクション/スライドアウェイ・JJF・カテナチヲ 起動
〈白兵〉+〈自我〉+〈知覚〉+〈運動〉+〈鉄壁〉+〈八重垣〉+〈八面六臂〉+〈仁王立ち〉+〈反射防御〉=9【理性】+6(サイバー)+S8(カード)=23
 
ガキィィィィン!!
 
抜き放たれた、二本の刃を……ハヤトは受け止める!!
左手の『澪導』でリョウジの降魔刀を、右腕で悠の“未来”を…!
 
悠:
「――――離れないと、貴方から消えますよ?」
 
封印状態であっても巨大なエネルギーを放つ“未来”!
その光は、ハヤトの右腕を覆うクロームスキンを焼き尽くし…
“銀の腕”を顕わにした!!!
 
ハヤト:
「この剣にも、産まれてきた意味がある。貴方一人の正義で、勝手に運命を決めないで欲しい!!」
 
悠:
「それが、『世界』の意志だ」
 
ハヤト:
「――――誰かの犠牲の上で成り立つ平和なんて…私は嫌だっ!」
 
 
数瞬の沈黙……、
そして誰彼と無く…剣を納めた。
 
 
悠:
「――――いいでしょう。貴方の言葉もまた…真理。それを護るのも、“勇者”の役目です。
“流星刀”は、その役目を終えたときに…回収させて頂きます。
 
 でも、覚えていてください。 この『星』はエゴによって滅びようとしていることを……。 
それは、無制限に『星の命』を汲み取る人の手によってなのだと!!」
 
ハヤト:
「貴方は…何をしようとしているのですか!?」
 
悠:
「僕は……僕が僕である内に、『世界』を救うだけです」
 
 
そういって、“勇者”は立ち去った
 
 
ハヤト:
「…………」
 
凄まじき戦いで。ボロボロの店内を一瞥する。
天井に空いた大きな穴から満天の星空が見えた
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
RL(クレア):
「ところで〜、私の店の損害請求は…どこにだせばいいのでしょー(涙)」