●リサーチフェイズ
シーン06:【アヤカシ】 朝倉悠のリサーチ
場所:ストリート
RL:
では、悠のリサーチ。
悠:
「――――世界を蝕む者…それを選定しなければ」
手を、高く掲げ…全ての理が記された預言書を召還する。
「三千世界の狭間より来たれ。知識の結晶……天使:ラジエルの書!」
〈分身:預言書(トーキー)〉=0【生命】+H5=5
悠が、手を掲げると…宙に光が走り……世界に僅かな亀裂が入る
その切れ目から顕れる……白い鳩……それは、“調律者”である証……。
其は…全ての真実が記された書……セファー・ラジエル
リョウジ(P):
エニグマ呼ぶのはいいけど、Lvが1Lvじゃ。達成値でないぞ。
ハヤト(P):
馬鹿! 【マヤカシ】レクトス最強説をしらないのか!!
Lvの低さは、エニグマの上昇技能(その気になれば、初期経験点で6〜8Lvが可能)で補い、それでも足りなきゃ〈※合技〉を使えば、自力判定出来るんだぞ!!
悠:
(無視)
「預言書よ、真実を示せ」
〈社会:メディア〉+〈壁に耳あり〉+〈ニュースソース〉=4【理性】+8(ニュースソース)+S6=18
今、この世界を蝕む者で、近場にいる者を探し出す。
RL:
では、預言書に。月の図面が浮かぶ。
『月代』と呼ばれる【アヤカシ】の一派が星の命を創り出した、6種の武器があるという。
――――名は“剣素-Sword Divine-”。
幾千の時の間に世界中を渡り歩き、数多の英雄の手に渡り…この世界に数多ある、聖剣・妖刀伝説の雛形になったといわれる。
本来あり得ぬ命故…『星の命』を材料に鍛え上げたものであり、その不死性故に……『星の命』の絶対数が減少したままの状態が続いている。
その内の1本の“太刀”が活発に活動しており…。数多の命を吸い、不必要なほどの力を蓄えている。それは、『命』の循環を乱す行為……
悠:
「……許せない。 世界の命を貪る行為……
今、『世界はねらわれているっ!!』」
全員:
爆笑
RL:
ククク………ゲームが違いますよっ(腹を抱えている)
ハヤト(P):
勘弁してくれぇ!!(転がってる)
悠:
「……月代…、“剣素”の太刀か。」
それについての詳細情報は?
RL:
それは、次のリサーチで
シーン06:【ニューロ】 荒木ハヤト&山本リョウジのリサーチ
場所:『SSS』本部
颯爽と、最近は型遅れになりつつある、千早“アストZSR-U”を駐車場に止めるハヤト。表情は苦虫を噛み潰しているが、最近は車を乗り回す機会(アクト)に恵まれていないだけに、ドライブが出来てご満悦のようにも見える。
ハヤト:
「先輩……何故、ここに?」
リョウジ:
「餅は餅屋だ。ここなら、最近の殺人や盗難事件に関するデーターがそろっている。 尤も、『BF』に比べればお粗末だがな」
ハヤト:
「私は……あまり、来たくはないのですがねぇ」
ハヤトは、かって『SSS』の【イヌ】であった時代があり、職権乱用をして『千早重工』の利益の為に機動隊を動かした汚職警視に銃をぶっ放して、退職した経歴があります。
リョウジ:
「まあ、4〜5年前のことだ。お前の知ってる顔も…ずいぶん減った。
今居るのは、舞台(アクト)に上がるだけの根性も無い奴(エキストラ)ばかりだ」
ハヤト:
「――――寂しいですね。」
リョウジ:
「ボスも。ミストの野郎も死んじまった。 お前の同期と、“かわいい”後輩も…生きてれば、一端の猟犬だったろう。」
ハヤト:
「………」
リョウジ:
「まあ、湿気た話は無しだ。
今は、“名剣狩り”の狩人を炙り出す事が先だ。」
というわけで、RL。それについての情報を、調べたいのだが?
RL:
〈社会:ストリート〉〈社会:警察〉で12.14.18.21
リョウジ:
「まあ、資料を読むのは苦手だが。情報網は相変わらず健在だぜ?」
〈社会:警察〉+〈社会:SSS〉+〈バッヂ〉=7【外界】+4(SSS)+5(バッヂ)+D6=22
RL:
では、調べていく内に、ST☆R発、N◎VA行きのジェットで、先ほど交戦した、女性と…厳つい男が搭乗していたということがわかります。
次に、ストリートで別々に目撃情報があがっています。
ストリートの監視カメラに写った映像によると厳つい男は、常に“纏”相当のフード付きマントで身を隠しており、腕には…雌雄一対の曲刀……。
足下には細切れになった死体が転がっています。
ちなみに、ペルソナは【カタナ】
ハヤト(P):
双磁刀ですかっ!
リョウジ:
「ほう、一昔前の俺と…同類の太刀筋だな。肉の裁ち方までよく似ている。
筋肉の動きをよく理解している」
ハヤト:
「あの……先輩………(じと目)」
リョウジ:
「あー安心しろ。 最近は、ミンチは製造してない!
なにせ、ミンチ製造なんかした日には…“猟犬王”の株が下がるからなぁ(豪快な笑い)」
ハヤト:
「しかし、何故『名刀狩り』を行うのか。ただの、マニアックか…?」
リョウジ:
「まあなんだ。使わなければ武器は腐るからなぁ…ただ集めて眺めてても面白くもない。【カタナ】ならわかっているはずなんだがなぁ……。武器が、最も美しく輝くのは…相応しき持ち手に振るわれる瞬間だと云うことを……」
ハヤト:
「――――世の中には、常識外の存在が居るのかもしれません。
そして、『澪導(この刀)』を追ってN◎VAに来たとするならば…。
この剣にはそれだけのリスクを負っても欲しがる価値があるというのでしょうか」
RL、“澪導”について調査できますか?
RL:
刀や古来よりの伝承に詳しいコネ居ます?
ハヤト:
………来栖誠司本人は?
RL:
OK。目標値は、21。 成功したら、イベント起きるよ
ハヤト:
〈コネ:来栖誠司〉+〈交渉〉+〈自我〉=9【理性】+3(交渉)+1(I-W)+S9=22
おもむろに、ハヤトはポケットロンをコールする。昨日の今日でとんぼ返りするような酔狂な人物ではない。ここに来たついでに、各社の重役とビジネスの話をしている筈だ。
――――そして、電話は3コールで繋がった。
シーン08:【カブトワリ】 朝倉悠のイベント
場所:ストリート
――――殺気。
わかりやすく云えば、その一言であった。
酸の時雨降る、……人気居ない裏路地で、悠は……一人の“剣鬼”と出会った。
RL(男):
「お主、……名刀を携えて居るな?」
すれ違いざまに、“纏”を身につけた男は一言つぶやき、立ち止まる。
悠:
「――わかりますか?」
RL(男):
「解る。 そして、剣の嘆きも……『より優れた者に振るわれたい』とな!!」
そして“纏”の内より……抜く手も、音さえもなく……抜刀した!
《死の舞踏》!
悠:
「――――盾よっ!」
《守護神》!!
走る閃光!
その光は、狙い違わず、悠の喉元に向かう……
ガキィィィン!!
その瞬間、悠の目前に…光の盾が現れる!!
火花を散らしあいながら、盾と刃は離別する
RL(男):
「魔術師か!?」
悠:
「ちがう! ……僕は、勇者だ!!」
RL(男):
「――――何にせよ、傷を負わせないどころか…剣すら抜かせられないとは。 …我も、少々本気にならざるを得ない尾云うことか」
バサリ。
“纏”の留め具をはずす。
……その中から現れたのは……まるで、阿修羅のごとく数多の腕を生やし
そこに、様々な武器を握った…“剣に魅入られた鬼”の姿であった。
シーン07:【エグゼク】 荒木ハヤト&山本リョウジのリサーチ
場所:BAR『ガスライト』
カチン。
グラスに浮かんだ、ロックアイスにヒビがはいる。
卓上には、2つのグラスと1つの徳利。そして、一降りの刀
ハヤト:
「先ほど、『名刀狩り』の片割れと交戦しました。ただの腕ではありません。 ……そして、ST☆Rこそが業物のメッカでしょう?
『名刀』が欲しいのならば、わざわざ危険を冒してN◎VAまで来なくとも良い。
―――そこまでして、“澪導”をほしがる理由があるということですね?」
RL(来栖):
「何か、ご不満な点でも?」
ハヤト:
「敵は相当な手練れです。
……理由も知らず斬られるのはごめんと云うことです。
狙われる理由も教えてもらえない、護衛は…本来請けない性分ですので」
来栖は、頷き……ちらりと、カウンターのベルモットを眺め…ジンロックを飲み干した。
RL(来栖):
「――――“流星刀(りゅうせいとう)”です。」
シーン08:【チャクラ】 悠のイベント
場所:ストリート
2つの意志が錯綜する。
路地裏は、まさに殺意の結界で覆われた。
阿修羅と星に選ばれた勇者……二人の視線は火花を散らし合う。
悠:
「――僕が、神剣の所持者であることを見抜いたのは正直驚きました。
だけど、神剣は…『武器』ではありません!」
RL(男):
「――では、何ぞ?」
悠:
「あなたのような業深き者から、星を護る為の『機関』です。
……そして、人が振るうには余りある代物です」
RL(男):
「意味がわからぬな。」
悠:
「貴方、“剣素”という名の剣をもっていますね!
あの剣は、危険なのです! 今すぐ、壊してください!!」
RL(男):
「できぬ。 あれは、我に無限の力を与えてくれる。
――――より疾く、より確実なる死を運ぶ力をな」
悠:
「そのエゴが、世界を滅ぼすのです!!」
RL(男):
「――――【マヤカシ】、主が業を貫くならば…我を超えてからにせよ!」
阿修羅の如く……数多の武器を高々と……掲げる
悠:
「くっ……。 “未来”よ、我が手に!!」
〈自我〉+〈分心:未来〉+〈分心:アイギスの盾〉+〈分心:力の宝玉〉=3【外界】+D4=7
RL(男):
「妙な術を!」
悠:
「うおおおおおおおお!!」
〈白兵〉+〈運動〉+〈自我〉+〈※合技〉+〈永生者〉=3【外界】+10(魔器)+10(永生者)+D2=25
RL(男):
「その剣……月光(レーザーブレード)かっ!?」
マイナー:3アクション/JJF・スライドアウェイ・ドラックホルダ()起動
〈白兵〉+〈運動〉=11【生命】+7(双磁刀)+4+H2=24
悠:
差分はないです。
ダメージは、17+H9=26/斬
RL:
固定値が+17だとぅ!?
ハヤト(P):
これで、経験点:65点だというからアホらしくなるね……
リョウジ(P):
まったくだ。 俺の10分の1の経験値で、単発で同等の火力かよ。
やる気が失せるなぁ
RL:
C7捨てて、〈鉄身〉4Lv
26-4=22
22-8=14/眼部損傷
「――――み、右目があああ」
切り裂かれた瞳からは…鮮血すら出ない!
その部位が剔られたかのように空洞となり…『無』となった!!
悠:
「だから、言ったんだ。 …この剣は『機関』だって。
この剣は不自然な命を“解放”し…未来の為の糧とする『変換器』なんだ。
――――貴方の瞳は、『生命(マナ)』にまで解体され…『青い星』に還元された。
…最高位の回復魔法を用いても、その傷は癒えることはない!」
一閃の光芒……
虚空より顕れし“未来”は、触れる者全てを『生命(マナ)』という原子へと解体し、『星の生命』として還元する、巨大な変換システムである。
その業物を振るうことが許されるのは…星に選ばれた『勇者』のみ!
RL(男):
「くっ…………」
悠:
「貴方の涙は………、“未来”の為の糧になる!」
喉元に剣を突きつける!
RL(男):
「今の手持ち武器では…勝てぬな。
“剣素”と“流星刀”を回収した後、改めて相見える!!」
足下の“纏”を手早く羽織り、男は脱兎の如く引き上げた。
彼我の戦力差を見切り、体面を気にすることなく生き残る道を選べる。
それは数多の修羅場を切り抜けた戦士の証拠であった。
悠:
「――――次は、“剣素”が出るか。
誰であろうと、死力を尽くすまでだ」
その言葉と共に、神器たる剣と盾が、虚空に消える
悠:
「だが、“流星刀”とは何だろう? …新たな魔器か?」
シーン09:【トーキー】 社会戦
場所:世界
RL:
社会戦の時間です
ハヤト・リョウジ:
何ぃぃぃ!?
悠:
いえ、私がするのです。 ――――あなた(キャスト)達に
〈社会:NOVA〉=9【感情】+C8=17
目標は、ハヤト
ハヤト:
報酬点2があれば、致命傷にはならないから…
〈社会:NOVA〉=3【外界】+D5=8
悠:
ダメージは、HK(10)をきって…
10/盗聴(次シーン盗聴。)
ハヤト(P):
やっぱりねー
シーン10:【マネキン】 ハヤト&リョウジのリサーチ
場所:BAR『ガスライト』
チリ……
何かの気配が加わる。
それは……『世界』だ。
『世界』が、この空間を監視しているのだ……
RL(来栖):
「――――“流星刀”です。」
リョウジ:
「“流星刀”?」
RL(来栖):
「古の時代、最も希少な金属といわれた、隕鉄(大気圏との摩擦で鍛え上げられた、隕石の金属成分)で鍛造された刀です。」
リョウジ:
「あー。でもなぁ
このご時世…隕鉄ってそこまでレアじゃないぜ?」
RL(来栖):
「――材質は同じでも、作り手によって名刀にもナマクラにも化けるのが、日本刀鍛造の妙であることはご存じでしょう?
―――ただの降魔刀で鬼退治をされた話はST☆Rまで届いていますよ。山本先生」
リョウジ:
「……懐かしい話だ。
――――つまりだ、この刀を打ったのは…相当な名匠ということか?」
RL(来栖):
「古来より、隕鉄は…全て天皇家に献上されてきました。そして集められた隕鉄から数本の“流星刀”を造ったとされています。
この剣は、人を殺める為ではなく…持ち手の『命を守る為』の為に造られ、作り手は…名を残すことさえ拒否した、希代の【タタラ】だと伝えられてます。」
リョウジ:
「名を残すことが【タタラ】の誉れであるとは云うが……。
それすら拒否した希代の名匠が打った…斬る為ではなく、護る為の刀か」
RL(来栖):
「抜けないのもご理解頂けましたか? この刀は、おそらく…刀匠の志と合意する者にしか抜けないのです。
まあ、とある経緯で…私が預かることとなり、『持ち主』を探しているわけです」
ハヤト:
「二つ質問があります。 どうして、皇家にしか伝わって居ない筈の、“流星刀”が貴方の手にあるのか。
――そして、どうして『持ち主』をさがしているのか?」
RL(来栖):
「それは、秘密です。 いえることとしては、私は正当な手続きを経て、“澪導”を預かって居ます。 そして、『ある方』が…“澪導”が真に抜刀される様を見てみたいと云うことなのです。」
リョウジ:
「つまりだ、持ち主たる皇家の方々で…抜ける人が今は誰もいないということかい。 皇たるのに、民を護る気すらないってことか。」
RL(来栖):
「その問いに対し…きっと彼らは云うでしょう。
――――――『護って欲しくば、我を敬え』と」
リョウジ:
「なら、俺たちはこういう。『敬って欲しいなら、恩恵を与えろ』と」
その瞬間。二人の鬼を食らう男は、声を上げて笑った