後書きみたいなもの

 
 
皆さん、おひさしぶりです。“『太陽はまだ昇らない』で、いろいろと物議を醸し出した”金川仁です。
 今回は、ショートアクトに相当する物だと思いますが。 ……リプレイを起こす順が逆になってしまった(というか本来起こすつもりじゃなかったのですが)のですが、アクトの時間軸的にも、物理時間的にも『太陽はまだ昇らない』の前になります。
(クレアの態度が、件のアクトとちがうでしょ?)
 
 さて、今回…『星の生命(マナ)』やら『調律師』やら『剣素』やらと…謎の用語が乱発しておりましたので、後書きに代えて説明させて頂きます。
 まず、金川と周辺関係者で構築した、『地球(青い星)』は意志をもっているという設定について説明します。古来より、『ユダヤ教』に端を発する法や理性を遵守する“父権的神”宗教が世界に広まる前、殆どの民族国家には、感情や自由を基礎とする“(地)母神”宗教がありました。では、その“母なる神”のモチーフは何か…と考えると、未だに科学をもって解明しきれない…『自然』そのものだと私は思うのです。
(特に、日本には“八百万の神”といわれるように、その考えが強いです)
まあ、小難しい話はこの辺にして……こういった神秘性を表現する為に…『星』をひとつの“ゲスト”にしてしまえと思ったわけです。
 で、『星の生命』ですが…これは『星』ゲスト化に伴い出来た内容なのですが……。今、
地球の資源(主に化石燃料)が枯渇し始めている、環境が壊れ始めていると云われています。“ニューロエイジ”は水素燃料をメインとして使用しているそうですが、今より地球に優しい生活を営んでいるとは考えられません。
 でまあ、“地球の資源”は枯渇しているということを再現したいなぁと思っておりましたときに、XAUSという会社制作の『永遠のアセリア』というシュミレーションRPGをやる機会がありました。業界ではいろいろ(名作とクソゲーと評価が極論化)している作品なのですが、その世界は、世界の全てが、『マナ』と呼ばれる物質で構成されており、
命が産まれれば世界の『マナ』が減少し、滅べば『マナ』に還る……そして、『マナ』の総数は固定である。という、資源の有限なる世界で、国家が『マナ』を求めて戦争を続けております。
 「あ、これだ!」と思って、考えたのは……『世界』を構成するエネルギーが有限だったらどうなるんだろうということです。“特に”最近のNOVAは…不老不死や、人工生命、AI生命体など……生死のバランスは、恐らく生が多でないかと思うのです。
 だとしたら、エネルギー源である『星の生命』が減り出すだろう。では、『星』自体は
自分が衰え、死に瀕するのを指をくわえて見ているだけだろうか?
生きる為に『生命』を回収するだろうし、それでなくても、このことを伝えようと試みるであろうし、どうしようもないとしたら…子孫を残そうとするでしょう。
 で、それらの世界を保つ(調律)する為に選ばれた存在が『調律者』という設定です。
(詳しくは末尾に列記)
 
 
 閑話休題して、『澪導』……“流星刀”についてです。『澪導』という銘は自作ですが、
“流星刀”は現存しています。実際に天皇家に伝わっており、時々刀の展覧会に出てきます。本当に、銀河を彷彿とさせる見事な刃紋の剣です。
 さて、ハヤトがこのような武器を手に取る事になりましたが……この後、二度ばかりしかハヤトは『抜刀』を行う事がありませんでした(半年でね)。
一度は、『太陽はまだ昇らない』、もう一度は《難攻不落》っ!!様にて、約半年かけて行われたIRCチャットでのアクト『LostMan』にてです。
 ハヤトが『抜刀』するのは……めったにないことでして、アニメで云うところの『劇場版』の時ぐらいになってます。
 そもそも、ハヤトは防御専門のキャストですので、強力な武器もったところで、見栄きり以外の要素はないのですが……(苦笑)
でも、〈無形の盾〉の演出としてよく使わせてもらってます。
アストラルや電脳に強くないハヤトが…〈無形の盾〉を使うのは…本当に演出が悩むのです。
 
できればこの後、『太陽はまだ昇らない』を読み直してもらえると、少し違った味で読めると思います。
 
 
 
 
 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

※補遺資料

 
・『調律師』
 『調律師』は、一様にして『星の声』を聞く事が出来(マヤカシが推奨)、『神器』と呼ばれる道具を持ちます。その神器は…世界や他者の運命に干渉する力があるとされます。その力を使う代償は大きく、『神器』を制限解除で使う際は、『星の生命』を大量に吸い上げる為、『星』が貧血を起こさないように、消費した分を即座に『自分の命』で補填することを求められます(だから、《守護神》を持つマヤカシが推奨w)。
 
 “勇者”朝倉悠は…世界を護る為に、本来滅ばなければならない“不自然”と戦い
『生命』に還す役割を担っております。彼の『神器』“未来”は、ルール的には“屍器”相当の〈魔器の一族〉エニグマという反則すれすれの(RLによっては使用禁止確定の)一品ですが、斬られた物を、『生命』まで解体し『星』に還元するというシステムを再現するには相応しい武器である事も事実です(《神業》でしか傷が治らないので…)
 現在、発見されている『調律師』としては…(今書いているリプレイに登場する)『賢者』にして、“人の『希望』する『世界』を構築できる”アリス(賢者とよばれてるらしい)………そして、『次なる地球』と呼ばれる“ディアノイア”と呼ばれる存在……。
がいます。
 よろしければ、重要ゲストとか、自キャストで使ってやってくださいw
 
 
・『剣素』
『剣素』は、《難攻不落》ッ!!!という大手のIRCにて稼働しております。
最近(STR)で、オフィシャル化致しました『TMS』の月代という〈夜の一族〉ですが
元々は、当方(わたくし)のキャストでありまして……。
月代一族というのは、“錬金術”と呼ばれる(この場合、科学によって異端視・駆逐された技術の総称)、古の技術十二の氏族からなる大規模な〈夜の一族〉の血統という設定になっております。
 で、その一派で『鍛冶』を司る家の先代棟梁が創り出した、人の身を持ち、持ち手の運命すら干渉する“至高の武具”と云う設定になっております。(後に、『星の生命』を原料に創られたという設定が追加され、『星の命』を枯渇させた原因の一つとなる)
 『剣素』は元力に対応した、6+1(非公式)本存在しており、各々が“レジェンダリー”の武器としてのデーターを持つ〈魔器の一族〉です。一応……データーとして公開すると……
 
・『聖王』
真名:“来るべき『聖王』”の王錫
属性:光
字:ネモフィラ(花言葉:可憐、荘厳、望みを得る、愛国心)
武具DATE:超巨大武器+月光+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:光学(正)〉〈※威厳〉〈贖罪〉
 十代後半から二十代前半位の気品在る女性の姿をとる。
 
『聖王』と呼ばれる徳のある君主に持たれてきたと云われる、王権の象徴
剣素としては、最も当たらく力も少ないが、王の特に比例し、人間の心を動かす力を有するとされる。
 元来、最上位に冠される筈の『王位』が末尾である理由は、ひとえに【アヤカシ】の作であるためであろう。最初に「自然」が在り、そこから「循環」が成立し、「生命」が産まれ、最後に「人」が法規を整えたという、彼らなりの理論による。
 
 
 
 
・『天命』
真名:“逃れられぬ『天命』”の刃
属性:闇
字:アヤメ(花言葉:良い便り、信じるものは幸福)
武具DATE:斬魔刀+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:光学(負)〉〈※陽炎化〉〈鋭刃〉〈死点撃ち〉〈霞切り〉〈空蝉〉 
 二代後半から三十代前半位の妖艶なる和装の女性の姿をとる。
万物全てが逃れられぬ結末…即ち、『死』を司る刀。その刀身自体には、自律して目標を攻撃する“影刃”と呼ばれる暗器が仕込まれており、これには“天命の狩人”と呼ばれる運命を食らう毒にも似た[呪詛]がかかって居ると云われる。
 剣素の格としては、中の下に位置するが、鋭い武器という面だけをとるならば…最上位に位置する。
 
 
・『慈愛』
真名:“『慈愛』もたらす豊穣”の剣
属性:地
字:マナ(花言葉:−)
武具DATE:新星剣+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:土(正)〉〈障壁〉〈※蘇生〉〈※女神の御手〉〈自己犠牲〉〈盾の乙女〉〈治癒〉 
 二十代前半位の清楚な女性の姿をとる。
剣素としては、最も高位とされ…持つ者は寿命以外の死は訪れないとされる。持ち主に
他者を愛する事を、護る事を求め、持ち手の愛に比例し実力以上の力を引き出すとされる。
剣素は、花の名前に由来する字(あざな)を持つが、この剣のみ花の名前ではない。
 その理由は、謎に包まれている。
 
 
・『創造』
真名:“『創造』もたらす根元”の矛
属性:水
字:ブローディア(花言葉:控え目な愛、守護、嬉しい便り)
武具DATE:十文字+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:水雲(正)〉〈変化〉〈※魔女の叫び〉〈※不死〉〈人使い〉 
十代後半の可憐な女性の姿をとる
剣素としては第二位に属し、万物の根元『創造』を司るとされる。命を創造するという非常に強大な力を与えられており。価値としては、最上位の『慈愛』を上回るとさえ云われる。
現在、人で云うところでの“神話上”でしか存在が確認さえておらず、全てが謎に包まれている。 存在が疑問視されているという声もある。
 
 
 
 
・『錬成』
真名:“万物を『錬成』せし鍛冶師”の槌
属性:火
字:クレソン(花言葉:着実・不屈の力・忍耐力・安定)
武具DATE:トールハンマー+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:火炎(正)〉〈※ブレークダウン〉〈超テク〉〈改造〉 
二代半ばの女性の姿をとる。
剣素としては、下から二番目に分類される。最も歴史上に登場し、英雄の成長や、新たなる発明に寄与したとされる。
 
 
・『公正』
真名:“『公正』なる織者”の鞭
属性:風
字:リモニゥム(花言葉:いたずら心・驚き・永久不変,)
武具DATE:クリアウイップ+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:疾風(正)〉〈加速〉〈壁に耳あり〉〈先見の明〉〈永生者〉 
幼い女性の姿をとる。
剣素の中では、中位に位置する。全ての世界の動き…情報を司るとされ、持つ者に無限の知識を与えるとされる。それ故、持ち主にも与えられた情報を、あらゆる偏見や環境に左右されることなく公正に判断する事を求めるとされる。
 
 
 
・『覇者』
真名:“望まれし『覇者』”の王冠
属性:万有
字:アナナス(花言葉:いたずら心・驚き・永久不変,)
武具DATE:焚書教典+レジェンダリー
ゲストデーター:
〈元力:虚無〉〈変化〉〈力学〉〈永生者〉〈夢魔〉〈※封印記憶:旋風撃〉〈守護天使〉等
甲冑に身を固めた凛々しい女性の姿をとる。
最も最初に造られた剣素とされる。剣でありながら、自らに従う剣を生み出す事が出来、現行の剣素は、『覇者』の能力を分割されたものではないかと思われる。
『聖王』と役割は酷似するが、『聖王』は民に慕われる徳者を求めるのに対し、『覇者』は武威を以て、全てを従える至高の強者を求める。
 余りにも、強力すぎると判断されたため、造り手により、バラバラに砕かれ封印されたとされる