オリジナル マイナス・スタイル

 このスタイルは、リプレイ−ブルジョア達の午後−用に独自に制作したハウスルール用であり、実際のN◎VA内での存在は(少なくとも、99’9月の段階では)確認されておりません。 また、一応以下のオリジナルスタイル所有権は動話アトリエに帰属します。
 尚、メイクアップ用の装備のパック配分の法則が解明できませんでしたので、現段階においては、『ビルド・アップ』、『ハイブリッド』式作成法のデーターのみサポートします。

※ このスタイルは自由に使用されて構いませんが、以下の規定に従っていただきます。


 

(−]Z) グレゴリ (繰護裏) Grigori

 

●イラストの解説

 天蓋に写る星々は、グレゴリが見守るべき”星(ハイランダー)”をさしている。
機械化した半身は、人間性の稀薄さと、軌道という名のシステムに取り込まれたマシーンであることを端的に示している。
 サイボーグと化したその瞳から零れ出る液体は、涙なのか!? それとも、ただの冷却液なのか? ……そして、嘆いている対象は、地に堕ちた”星”なのか、機械化した自分自身なのかはわからない。
 人為的に植え付けられた”翼”は壊れ、彼は二度と羽ばたくことは出来ない……
いや、機械化の極致に至った者に、果たして性別など関係あるのだろうか?
彼らは、システムに組み込まれた歯車のように、任務を遂行する。
残された生身の半身は、せめてもの慈悲なのか、それとも業を苦悩させるための拷問具なのか……

 

●スタイルの解説

 グレゴリ(別名:ウォッチャー)とは、天使学的に表現するならば、地上に降りてアダムの子孫達を監督し、導く役目を帯びた、エンジェルより下級の天使達の総称である。しかし、彼らはアダムの子孫達に惚れてしまい、役目を放棄し、彼女らと「契り」を結んでしまう・・・。
 N◎VAの【グレゴリ】は、”特定の”軌道より落とされた者(ハイランダー)を人知れず、見守り、守護・監督する役目を帯びた者達をさす。
 キャストとしての【ハイランダー】は、記憶を持たず、受動的にしか『軌道の力』を行使できないが、彼ら(あるいは彼女ら)は、『軌道』の力を能動的に、かつ自由に行使することが許される。

 ただし、原典の【グレゴリ】の通り、任務を忘れ、堕落してしまう【グレゴリ】がいるのも事実である。

 

正位置:

順行、予定調和、哲学的、信頼できる者の存在、隠れた仲間、有能なる助言者、
精神的な恋愛、忠臣の存在、隠れて自分に思慕する者の存在、追跡、常識的な
発想、

逆位置:

マンネリ、ストーカーの存在、停滞、法的規制、専制的支配、盗聴、盗撮、機械的、
年長者の妨害、親という名の束縛、追撃、尾行される、差出人不明の手紙、古びた
常識

 

 

●ベーシック・データー

     エヴァンゲリオン
神業:主の御業[Evan−gelion] 
 《主の御業》を使用すると、軌道より与えられた特権を行使して、どのような傍若無人な行為でも正当化することができる。たとえば、軌道軍事衛星のレーザー機器を使用して、敵を焼き尽くそうが、N◎VAニセットの公式データを改竄しようが(普通は、即座に誰かの《神業》で潰されますが)、思いのままである。
 また、キャストが明確な使用法を宣言し、ルーラーが納得すれば、現在存在するあらゆる《神業》と同様の効果を発揮することも可能である。
 《神の御業》は、見守るべき”特定の対象”の為に使った場合、うまく使ったとして経験点を得ることが出来る。

 

特記事項:  
 もし、グレゴリを選択した場合は、アクトごとに自分が見守るべき【ハイランダー】を設定しろ。
お奨めなのは、自分か他のプレイヤーが【ハイランダー】のスタイルを持つキャストを造って、そいつを”見守るべき”対象にすることだ。
 それが、できなきゃルーラーに泣きついて、とりあえず守るべきゲストを造ってもらえ!
最後に、言うまでもないけど出生は、必ず<軌道>にするんだぜ!(従って、このキャストは無条件に<社会:N◎VA><社会:軌道>を有します)。
 あと、このスタイルは【ハイランダー】の逆位置を意味するスタイルなので、シーンが【ハイランダー】の時に、「キー効果」を使用できます。(気が向いたら、誰か【グレゴリ】のカードを造ってください)

 

能力値/制御値:

理性(スペード)3/5  、感情(クラブ)0/4
生命(ハート) 1/2  、外界(ダイヤ)3/5

 

●データー

コネ:

メタトロン  (理性)− (感情)− (生命)− (外界)○

 

一般技能:

Aパック:

技能名  (理性) (感情) (生命) (外界)
<隠密>      
<メレー>      
<アスレチック>      
<社会:軌道>      

Bパック:

技能名  (理性) (感情) (生命) (外界)
<霊感>      
<隠密>      
<交渉>      
<社会:ストリート>      

Cパック:

技能名  (理性) (感情) (生命) (外界)
<セキュリティ>      
<トロン>      
<追跡>      
<社会:ウェブ>      

 

特殊技能: 
    つきびと
A <近侍>
組み合わせ:<隠密>あるいは<追跡>
目標値:10/隠匿レート いずれか、低い方
対決:なし

 ”見守るべき”存在を影ながら監視・警護するための技能。プレ・アクト次に設定した”見守るべき者”がシーンに登場しており、かつその「側」に登場するときに限ってのみ使用が可能である。
 この技能を使用して登場すると、(例え、<隠密>を修得しておらずとも)”見守るべき”者の側に、隠れたまま登場する。 達成値はそのまま、見つけるための目標値となります。
<影化>等の、<隠密>の達成値を上げる装備を組み合わせると、達成値が上昇します。

B <羊>
組み合わせ:なし
目標値:ダメージチャートの数字
対決:なし

 自らの身を犠牲にして”見守るべき”者をかばう技能。”見守るべき”者のダメージ判定の直後に、この技能と組み合わせて防御行動を一度だけとることが出来る。
 判定に成功したなら、そのダメージを自分が代わりに受ける。たとえ、高い達成値を出しても攻撃そのものを無効化することは出来ない。ただし、最終的なダメージ(<見切り><不動>等、ダメージを減らす技能を使用前)に<羊>レベル分、ダメージを減少することができる。この時点でダメージが0以下になれば、ダメージは受けなかったこととなる。
 <羊>はアクションとして扱わず、判定をする際は手札からカードを出すこと。
なお、<羊>は基本的には、肉体戦・精神戦・社会戦でのみ使用可だが、納得がいく状況が用意できれば、あらゆる戦闘に対して使用することが出来る。

C <義務感>
組み合わせ:不可
目標値:なし
対決:なし
 ”見守るべき者のため”に行う、あらゆる戦闘において、自分が受けるダメージ判定の際に、一度だけ判定を行うことが出来る。判定に成功すれば、手元から出したカードの数字ぶんだけダメージを減少させることが出来る。
<羊>と併用すれば、陳腐な【カブト】よりも”見守るべき”者をガードしきれるだろう。

 

標準装備:
@イングリッドforMen”サーコート”スーツ/或いは、フィブリル”カリステ”ドレス
Aフルボディ・リプレイスメントから一つ
Bポケットロン(SC−8つき)
C手持ち武器からひとつ
Dライデン”ポケットファイア”ピストルと、B&S”デ・ニーロ”ホルスター

選択装備:
@ヴィーグルからひとつ
A隠れ家(住居から選択)
B手持ち武器からひとつ
C銃器からひとつと、銃器オプションからひとつ
Dドラッグを2つ
Eファッションからひとつ

※標準装備の中に含まれている、イングリッドforMen”サーコート”スーツ、フィブリル”カリステ”ドレス、ライデン”ポケットファイア”ピストルは、トーキョN◎VA トータルエクリプスで追加された装備です。

 

特殊技能(その他):

    しんご
<神語>
組み合わせ:<交渉>
目標値:制御値
対決:<アイデンティティ><交渉>
 軌道より来た者のみが、行使できる絶対的な哲学観を会話の中に混ぜ込むことにより、相手を精神的に屈服させる技能。精神戦において、差分値をダメージに加えることが出来る。

   れんごく
<煉獄>
組み合わせ:<コネ><社会><動員>
目標値:制御値
対決:<コネ><社会><動員>
 軌道より授かりし”力”を行使し、対象を悔い改めさせるための「受難」を与える技能。
社会戦において、差分値をダメージに加えることが出来る。

   ちょうばつ
<懲罰>
組み合わせ:<コネ><社会><動員>
目標値:制御値
対決:<コネ><社会><動員>
 絶対なる軌道の権力を行使することにより、法的に対象を裁く技能。社会戦ダメージに〈懲罰〉レベルを足すことが出来る

   タナハ
<神意>
組み合わせ:<コネ>
目標値:制御値
対決:<社会><動員><コネ>
 
まるで神の啓示を受けたかのように、〈コネ〉の対象が、目標に対し社会的圧力を仕掛ける技能。
 〈神意〉と組み合わせて社会戦攻撃を行った場合、カードを表にした時点で、処理を中断する。(カードを、表にしたままプロットしておく)
 グレゴリは、以降の好きなシーンの舞台裏に、社会戦を仕掛ける対象を宣言して〈神意〉の判定の続きを行うことができる。 相手は、その攻撃に対して通常通り、リアクションを行うことが出来る。
 グレゴリがプロットできるのは〈神意〉レベル枚までである。

<隠し武器>
組み合わせ:なし
目標値:制御値
対決:<知覚>
 武器などの携帯可能なアイテムを、服の下等に隠す技能。アイテムの隠匿レートに関係なく対決となる。

<心頭滅却>
組み合わせ:なし
目標値:制御値
対決:なし
 

<後光>
組み合わせ:なし
目標値:制御値
対決:<アイデンティティ>
 

 

<揉み消し>
組み合わせ:<社会>
目標値:ダメージチャートの数字
対決:なし
 

<護身術>
組み合わせ:<メレー>
目標値:制御値
対決:<メレー><回避>
 

<はりつき>
組み合わせ:<知覚><追跡>
目標値:制御値
対決:<知覚><隠密><追跡>
 

<反射防御>
組み合わせ:<メレー><回避>
目標値:なし
対決:なし
 

<天命>
組み合わせ:<アイデンティティ>
目標値:15
対決:<アイデンティティ>

エンジェリック・フェザー
<光翼>
組み合わせ:なし
目標値:達成値
対決:<アイデンティティ>
 【グレゴリ】の持つ絶対的な畏怖を対象に放ち、確認できる範囲内にいる対象が行おうとしている行為を、無理矢理中断させる技能である。
 リアクションも含め、〈見切り〉〈不動〉や、マイナー・アクション(目標値は対象の制御値とする)であろうとも妨害することが出来る。
この技能は、カット進行時はアクション・ランクを使用するが、使用自体はリアクションとして扱い、いつでも使用することが出来る。