シーン16 【マネキン】

 愛憎は、血の薫り

− “Lave”&“Hatrd” are fragrance with blood

RL では、トークショー会場です。
むう
RL
(司会者)
「そういば、リリスさん。 最近、脅迫を受けたと聞きましたが?」
RL
(リリス)
「はい、そうなんです。 でも、私は理不尽な脅迫なんかには屈しませんよ☆」
薫子(P) 逆手にとって、アイドル性をアピールしている
RL
(リリス)
「こういう、仕事をしていると、”こういうの”が耐えないんですよ☆」
ディス (呟くように)「……その強さ、何時まで保ちますかね……」
〈知覚〉で、リリス彼女の護衛が付いていないか確認します。 12
RL ”SSS警備班”がいるようです。 どうやら、自前の【カブト】は打ち止めらしいです
なるほど。 彼女も満身創痍ですね
RL ではそこに柊の”ポケットロン”に社長から電話が……
「やあ、これは社長☆」
RL(メルト) 「…………。 どうです、首尾の方は?」
「ふ〜〜ん。 上々なんではないですか? セラフィの方も信用できる【カブト】が就いておりますので……」
RL(メルト) 「では、彼女の”障害”についてはどうするつもりですか?」
「さて、どうしましょうか?」
RL では、そこでトークショーが終了します。 リリスは”SSS警護班”に付き添われて退場します。
 そして、盗聴に成功しているディスは、この後リリスは、『グランプリ』当日まで、”SSS”本部にある、VIP用の特別セキュリティ・ルームで過ごすと言うことが解ります
ディス 物々しいわねぇ……
RL(メルト) 「……彼女は、当日まで国家元首並の警護態勢で居るようです」
「じゃ、”SSS”に着くまでに片を付けた方が好い様ですね?」
RL(メルト) 「まあ、私は構わないのですが……。 貴方には、起こした”事故”をもみ消すことは出来るのですか?
 隠密裏に彼女を消すことは不可能に近いですよ」
「さぁ?」
RL(メルト) 「ところで、彼女の犯行の事実は押さえていますか?」
「無論 押さえてあります」
RL(メルト) (ニヤリ)「……一つ、面白い”ゲーム”を考えたのですが……」
「ゲームって言われると弱いんですよねぇ〜。 何ですか?」
RL(メルト) 「当日、彼女がエントリーしている際に、その映像をVTRで暴露するとうのはどうでしょうか?」
「ほう!? それは、なかなか面白いですね☆」
(プレイヤーに)やってみますか?
ディス やっちゃいますか?
シェーナ(P) 最強の精神戦用員も今回は居ますしね
   
ディス(P) いや〜、でもどうやって潜入します?
RL 普通に観客として入るのなら、入場券が買えるよ
シェーナ(P) 私はセラフィの護衛の名目で入れますよね?
RL 無論
薫子(P) VTRを流すのなら、放送室を占拠しないと
ディス(P) 結構、難しいよね
じゃあ、《買収》しましょうか?
シェーナ(P) どうせなら、放送室だけじゃなくコンサート会場ごと《買収》したら?
じゃあ。
エム&エー

《買収》 で、会場を掌握します
RL ……では、《M&A》が発動しました……
申し訳ありませんが、たった今から『グランプリ』の会場は千早重工のものとなります
   
   柊は、大型のトランクを持ち出した。 中には数百枚の”プラチナム”が詰まっている。 特殊工作用に、与えられた”明細不要”の軍資金である。
 柊の前には、手足となって働く【クグツ】が勢揃いしてる。 柊は、一人一人に指示を与える。 数分後、【クグツ】達は秘密任務を遂行するため、散り散りに分かれていく。
 有る者は、流通しているチケットの買い占めに、 有る者は、会場の株の買い占めに……

 ……”金” これこそが、柊の武器である。

 数時間後、誰にも知れ渡ることなく、会場は柊の手に籠絡した……

   
  その間、病院に謎のチーマーが乱入する事件が起きたが、病院にいたシェーナの活躍により、何事も起きなかった