シーン7 【エグゼク】 |
美女と野獣 |
−The Beaties & Tiger
RL | ……で、では気をとりなおして…… シ−ンは【エグゼク】 |
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柊(P) | フッフ……これは、出ずにはいられまい…… |
RL | それでは、シーンは公開トークショーです。 |
シェーナ | 私は、出していただけるんですよね? では、ステージ脇に控えています |
柊 | 〈社会:ストリート〉で登場。 ファンを装って群衆に紛れています |
RL | では、今回は薫子さんに出演してただきましょう。 |
シェーナ | (ギラリ!) 「……彼奴(柊のこと)、また来ているな……」 |
柊 | では、〈社会:ストリート〉〈交渉〉で、ファンにさりげなく話しかけながら、”ヴェール”の女性を見かけなかったか聞き出します。 達成値は17です |
RL | いくら、達成値が高くても……出している情報が少なすぎますねぇ……。 特定は出来ませんでした。 ただ、最近彼女の廻りで先日のようなことや、不審な事故が多発しているという情報を得ました。 また、不審人物が彷徨いているという事も解ります |
柊 | 彼女は、〈無面目〉を持つ【カゲ】ですからねぇ……。 痕跡は無きが如しですか |
シェーナ(P) | RL、彼女がケガをして得をするはいますか? |
RL | はっきりいって、沢山居るね。 例えて言うならば、「大河ドラマの主演女優のオーディションで、最有力候補が直前でスキャンダルを出した」ようなものだね |
薫子(P) | 何故、大河ドラマ? |
ディス(P) | ということは、1、2、3……たくさん? |
RL | そうだね。 今の段階では、言い得て妙だね。 |
柊(P) | では、もう一度〈社会:企業〉で……17、 千早プロダクションに当たって、セラフィ絡みで起こった事件を細かくリストアップします |
RL | では、それに対して何処からともなく〈吊し上げ〉が来るのですが……失敗。 |
柊 | ほほう |
RL(クグツ) | 「係長、何処からともなく情報を握りつぶそうとする動きがありましたが、情報の保持に成功いたしました」 |
柊 | (にっこり♪)「そうですか……。 もしかしたら、皆さん……仕事増えるかも知れませんよ」 |
RL(クグツ) | 「ハッ、我々は係長に命を預けております! 如何様にもご指示を与え下さい!」 |
シェーナ(P) | ドキドキ…… |
ディス(P) | ドキドキ…… |
柊(P) | こんな、バカ係長に仕えている彼らが可哀想だ…… |
RL | とりあえず、『千早グランプリ』という観点で括るのならば……、現段階でもう一人の最有力候補である、”背徳の天使”リリスが一番得をするのではないかと思います |
柊 | ほうほう。 リリスちゃん? 彼女を〈社会:企業〉でしらべます。 14 |
RL | 感情? あ、それはアドレスまで手に入る達成値です(−−;) |
”背徳の天使”リリス Aj:25 ♀ ここ数年、急に知名度が上昇したセクシー系アイドル。 一部の情報通の間では、前は”そっち”の業界で女優をしてたというのは公然の事実であり、彼女の出演した”ドラマ”は現在ではプレミア付である。 |
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シェーナ(P) | いや〜 凄い戦歴ですね |
RL | 貴方が、調べました所、彼女に関しては色々と黒い噂が耐えないようです。 いろいろ、業界の【クロマク】と言われる人達と繋がりが深く、その〈コネ〉で今までのし上がってきたようです。 |
柊 | まあ、この業界なんて多かれ少なかれ、そんなもんでしょう |
RL | リリスには、腕利きのボディ・ガードが二人着いているようです。 男と女が一人づつ。 |
柊 | 腕利きの、【カブト】あり……と。 ところで、その【カブト】、”『剣』を捨てた奴”と”夜の女王”というオチは無しですよ |
RL | それは、ありません。 確かに、”『剣』を捨てた奴”が”クソの役にも立たないポリ公”だった頃、”女王様”と一緒に仕事はしたことはありますが、お互い〈コネ〉を持っていませんので、そんな偶然はあり得ません。 それに”奴”は、プライドが高いので、おそらくリリスが数多のプラチナムを積んでも、”奴”を雇うことは出来ないでしょう……。 |
RL | では、トークショーもたけなわになりました……、 |
ディス(P) | 舞台裏で、「ずずー」っと茶を飲みながらDAKで観てます |
シェーナ | (柊を睨みながら)「あいつ、よっぽど暇人なんだなぁ……本当に天下の『千早』に勤めているのか!?」 |
柊 | にこにこ〜 |
RL | 本日は、暴徒が来ないようです。 ……ですが、何の前触れもなく一つの事象が起こります |
薫子(P) | はい? |
RL | 何かと言いますと、セラフィ目掛けて、天空からレーザー砲が振ってきます |
柊(P) | いえ〜い☆ |
シェーナ(P) | (にこやかに)もしかして、私が今まで使いたくても、使えなかった”あれ”? |
RL | ”あれ”です。 ネメシス 《天罰》とも言いますが…… |
シェーナ | インヴァルネバブル 《難攻不落》 セラフィを抱きかかえて飛び去ります!! |
柊(P) | それが、ベストでしょう。 ”盾”で受け止めるだけでは余りにも芸がない…… |
RL | では、トークショーをしていたセラフィの席が跡形もなく消え失せ、仮設ステージに半径2m程度の穴が開きます。 隣に座っていた司会者は、叫び声を挙げる暇もなく消え失せました!!! |
柊 | 〈運命の輪〉〈動員:クグツ〉! |
RL(クグツ) | 「係長、今のは!?」 |
柊 | 「早急に、この事態の原因の究明を!」 |
RL(クグツ) | 「はっ、直ちに!」 |
シェーナ(P) | 「お怪我はありませんか!」 |
RL(クグツ) | 「はい、御陰様で」 |
ディス(P) | 「あれ〜? 画面が”しばらくお待ち下さい”になってるねぇ〜」 |
RL(舎弟) | 「あ、姐さん! なんか辺り一面、真っ白になりましたぜ!? あれ、今流行りの”特殊効果”って奴ですかね!」 |
薫子 | 「…お前ら、本当にバカだ!!!」 |
柊(P) | ガンバレ、姐さん! こんなのでも、貴方を慕っている可愛い奴らなんだ |
薫子(P) | ……もう、泣けてきた。 有能な”部下”を持ってる、君に言われたくない!!! |
RL | 薫子さんの子分は喜んでいます |
薫子 | レーザーが落ちてきたということは、誰かが軍事衛星ハッキングしたという事だね。 そのことを、マー君に調べて貰う! 調べて、マー君!! 〈コネ:千早雅之〉 |
柊(P) | (薫子のプロファイルを覗いて)うわ〜!! コネ:マー君を、3Lも持っている!? |
薫子(P) | (誇らしげに)そう、”肉体関係”以外は、全部有るよ! だって……”皇帝”(RL)が、「(ハートを)取っちゃダメ☆」って言ったんだもん!! |
RL | いや、だって……(−−:) メルトと、褥(しとね)を共にするか、かための杯を交わすかしないといけないんだよ……(TT) |
ディス(P) | マー君 侮りがたし…… |
RL(メルト) | 「お久しぶりです……。 貴方もお変わりございませんか? ……そのことですか? 我が社の調べたところ……某国の軍事衛星がレーザーキャノンを誤射したと解りましたが……。 詳しいことは、現場にいる我が社の社員が調べておりますので……。 何か、ありましたか?」 |
薫子 | 「いま、その”現地”にいるの」 |
RL(メルト) | 「そうですか……。 その、場所でしたらおそらく特殊任務に就いている我が社の社員が、おそらく潜伏しているはずなのですが……」 |
薫子 | 「潜伏している、一社員なんて、見分けられないよ」 |
RL(メルト) | 「……わかりました。 では、本人から貴方にコンタクトを採らせます。 暫くお待ち下さい」 |
RL | (柊に)……で、”二秒”後、あなたのポケットロンにコール |
柊 | 「やあ、どなたです?」 |
RL(メルト) | 「……私です。 貴方の【クグツ】が、レーザー誤射について捜索していると聞きましたが?」 |
柊 | (エグゼクモード)「はい」 |
RL(メルト) | (薫子のデーターを転送する)「それについて詳細な情報が入手次第、この女性に情報を提供して下さい。 彼女はこの場所に居るはずです」 |
柊 | (ニヤリ☆)「なるほど…… 美人ですね」 |
RL(メルト) | 「……美人です」 |
柊 | ”美人”なんですよね? |
RL | ”美人”です |
この瞬間、RLの権限により薫子も美人と断定された…… m(__)m | |
RL(メルト) | 「念のため忠告しておきますが、彼女に対しては”変な気”を出さない方が身のためですよ」 |
柊 | (ニコニコ)「……まぁ、その辺は……」 では、〈運命の輪〉〈売買〉〈社会:企業〉〈動員〉で、シーン効果を使用します |
RL(クグツ) | 「係長、衛星に関しまして新たな情報を入手いたしました。 件の軍事衛星はレーザー砲を『誤射』と公表しておりますが……、どうやら実際の所は、何者かがホット・ラインを通じて発射を元首に要請した……ようです」 |
柊 | 「ほほう……【ニューロ】や【ハイランダー】ならば……不可能ではないでしょうね」 |
RL(クグツ) | 「尚、目標座標はこの会場の”ストリートアイドル”の座席。 範囲は最小限に絞るようにという命令が、軍務に通達されていたようです。 ……以上の点より、レーザー砲は、”ストリートアイドル”抹殺の為に発射されたと見て間違いないと思います」 |
柊 | 「……”アイドル”一人を消すために、大層な事ですねぇ」 さて、美人さんを捜そうかな? |
RL | では、ほどなくして【レッガー】に囲まれた”美人”を見つけます |
柊 | トコトコトコ(笑) |
RL(クグツ) | (柊の周囲を囲む)「……。係長、迂闊に近寄るのは危険です」 |
柊 | 「まあまあ」 |
RL | では、薫子さん。 ”グイッ”で”ビシッ”の集団の中から、”グイッ”で”ビシッ”で無い、ふにゃふにゃした奴が近寄って来ます |
薫子(P) | 彼のデーターは、あらかじめ貰っているんでしょ? |
ディス(P) | ルックスは、入江○三似で、喰えなそうな感じで…… |
爆笑 | |
薫子 | 「マー君から、詳しくは貴方に聞けと言われたんですけど……」 |
柊 | (笑いながら)「いや〜、”ま〜君”ですかぁ〜? いや、あの人も可愛らしい呼ばれ方をするもんだ! ……おっと、このことは社長には言わないで下さいよ」 |
そして、柊は情報の全てを薫子に提供する | |
RL | ……というわけで、薫子さんを狙っての事ではないようです |
薫子(P) | ふーん、それならいいや |
シェーナ(P) | でも、『叩けば埃の出る身』でしょ? |
薫子(P) | ”埃”で出来ている身だもん! |
シェーナ(P) | では、叩きすぎると無くなるんですね? |
大爆笑 | |
柊 | 「そうそう、申し遅れました。 私、こういう者です……」(”普通の”名刺を渡す) |
シェーナ(P) | プリクラ名刺じゃなんですね (かなり、残念そう) |
柊(P) | プリクラ名刺はもう、いいや! |
RL | では、名刺には『庶務(雑用係)』係長と書かれています |
柊 | ニコニコニコニコ…… |
薫子 | 名刺なんて高尚で面倒なものは持つような身じゃないからねぇ……。”ポケットロン”同士を結線させて、プロフィールを送信します |
柊(P) | 端末同士を結線させて、情報のやりとりって……、唐突に”ポケモン”を思い出すんですけど…… |
RL | 薫子、”パケモン”持ってるよ☆ |
柊(P) | なにぃ〜!? |
柊 | (データーを確認して)「いや〜、薫子さんですかぁ〜? ”美人”ですねぇ〜、 どうです? こんど、プライベートなときにお茶でも……」 |
薫子 | 「私は、自分よりも背の低い男は相手にしないの」 |
ディス | (お互いの身長を確認して)本当だー、薫子さんの方が背が高い |
RL(子分) | 「薫子さんに手ぇだしたら、俺らがだまっちゃいなっスよ!」 |
柊 | (少し考えて)「……じゃあ、一緒にどうです? 奢りますよ?」 |
RL(子分) | 「えっ、本当ッスか!?」 |
シェーナ | 「おのれら! この惨事になにやっとんじゃー!!」 |
RL(子分) | (薫子の後ろに隠れる)「あわわわ、姐さん! ヤ○ザっスよ!!」 |
シェーナ | 「誰が、ヤ○ザだーーー!!!」 |
柊 | (ニコニコ)「やあ、シェーナさん。いらしたんですか? お元気そうでなによりです」 |
シェーナ | 「…………それなりに。 (薫子に)えーっと、貴方はあの時の……、宮崎さんじゃなくって〜、 宮〜なんとかさんでしたっけ?」 |
薫子 | (額に手を当てる)「……もう、いい……」 |
シェーナ | 「そう言わずに、正確な読みを教えて下さいよ〜。 ところで、お二人ともどうしてここに?」 |
柊 | (ニコニコ)「只の、”おっかけ”です」 |
薫子 | 「部下の引率」 |
シェーナ | 「この二人に聞いたのが、そもそもの間違いだった……」(去ろうとする) |
柊 | (追いすがる)「”お仕事”ですか?」 |
シェーナ | テクテクテクテク |
柊 | (すがりつく)「あの〜、できれば彼女のサインなんかを〜」 |