シーン:23

【ニューロ】

 “完成”に至る希望

   Would you “Lave” me?  or “Like” me? 

 

RL

では、ハヤトのシーン。 企業の訪問の時間となりましたが、彼女が部屋よりでてきません

ハヤト

一応、ノックをしてみましょう。

RL

返答はありません。それどころか、部屋から呻き声が聞こえます

ハヤト

部屋に入ります

RL

では、ベッドの中で紅葉が頭を抱えて悶え苦しんでいます

ハヤト(P)

プレイヤーとしては好都合なのだが…

RL

では、この騒ぎに…付き人達がやってきます

ハヤト

「例の発作が起きたのですか!?」

RL(朝倉)

(銃を向ける)「お前っ、どこでその事を!?」

ハヤト

「…機密の保持と、彼女の命…どちらが優先ですか?」

RL(朝倉)

「クッ…」

ハヤト

「ストリートに、世界でも有数の名医が居ります。そちらに向かいましょう」

RL(朝倉)

「ストリートだと!? そんな所へお嬢様をお連れできるか!」

ハヤト

「芳華玲。 名前くらいは聞いたことがありますでしょう?」

RL(朝倉)

「芳…? あの、“ゴッド・ハンド” 芳華玲かっ!?」

ハヤト

「この様な不慮の事態に備え、いつでも彼女の診療所で治療できる手配はしておきました」

RL

では、舞台が移り『ドク・ラルフ医院』。集中治療室に紅葉は運び込まれます。

クレア(P)

私は登場していて良いですか?

RL

水島とクレアは登場して結構です。

クレア

「では、発作というアクシデントが起こりましたが、よろしくお願いいたします」

水島

「それで、方法は?」

クレア

「私が、“ワイヤ・アンド・ワイヤ”で“Θ”と物理結線して、動きを封じます。

その間に、彼女から真実を聞き出して下さい」

アル

じゃあ、そこに〈コネ:水島〉で登場します。

「なんか、おもしろいことしているねぇ。ボクも混ぜてよ」

RL

では、クレアが物理結線をして侵入を試みようとした際…

《タイムリー!》が発動します

クレア

そんなっ!?

RL

では、配線を通してクレアに“Θ”が語りかけてきます。

「紅葉様本人には、暫く眠ってもらいました。どうか、私の話を聞いて下さい」

アル

ボクたちは、干渉できないの

RL

タップを介すか、“ワイア・アンド・ワイア”があれば会話に参加できるよ

アル

じゃあ、がんばって…キーボードうち

ハヤト

私は、結線します

メタル(P)

おい、お前は“BLAKK=IANUS”だろ!?

ハヤト(P)

別途で、“ワイア・アンド・ワイア”を購入してます

RL(Θ)

「私は、“Θ(シータ)”。日本の創り出したAIです。

ハヤトさんとトーキーさん以外は初めましてと言うべきでしょうか?」

水島

「私が、初めてじゃあない!?」

RL(Θ)

「空港のカフェで、私に取材をされたはずです」

水島

「???」

RL(Θ)

「実は、普段の小野寺紅葉だと思っていたのは…実は私なのです」

水島

「サポートAIが、普段は主人の人格として振る舞っていただと!?」

クレアさん…。私に、力を

アル(P)

声は、「か●いみか」ですか?

クレア

では、水島さんに《ファイト!》

水島

「その、話は本当ですか!? では何故、小野寺嬢として振る舞っていたか…

その理由を教えて貰いましょう!」

“Θ”に《真実》!

RL(Θ)

では、Θが真実を語ります。小野寺紅葉は、心臓の不治の病に冒されておりました。

紅葉の父は、なんとしても紅葉を救いたい一心で、日本と手を結んでおり、生体医療としては最高峰の技術を有するBIOSの医師団を呼び寄せました。

 しかし、彼女の病はBIOSの技術を持っても治しきれませんでした。BIOSは己のプライドを守るために、“メトセラ”という劇薬をさらに強化した《試作品》を、紅葉に使用しました。

水島(P)

“メトセラ”というのは?

RL

不完全な“不老不死薬”です。理論上は不老不死に限りなく近くなる代わりに、

全身の細胞が癌細胞化したり、人格崩壊、吸血衝動等の問題があげられています

水島

…ろくでもない奴らだな。

RL

Θのいうには、紅葉は投薬の結果…人格崩壊に加え、伝説の“吸血鬼”のようになってしまった

だから、せめて体裁だけでも繕えるように、宿主の人格に影響を及ぼせる私が、彼女の【カゲムシャ】として埋め込まれる事になったのです。 

 …私は、彼女の【腹心】となるために創られたのです。

クレア

「そんな…ことって」

RL(Θ)

「この事は、秘中の秘…何十もの偽装工作/情報操作によって、紅葉様が精神異常をきたしており、私が影武者として動いているということは隠されています。

“α”も、紅葉様が私だと勘違いしていたようですね。」

アル

「じゃあ、あの吸血鬼は?」

RL(Θ)

「…私の支配を振り切った、紅葉様の自我です。」

クレア

「倒すべき、“災厄”は彼女自身だったというわけですか…」

RL(Θ)

「紅葉様は、人として侵しては行けない一線を越えた、“咎人”です。

…もし、紅葉様を倒すと言われるのでしたら、本意ではありませんが貴方方と闘わなければなりません」

アル

「このひとは、殺人鬼だよっ!」

RL(Θ)

「殺人鬼であろうとも、この方は私の主人であり、私は彼女の【腹心】です。」

ハヤト

「…それは、貴方の意志ですか?」

RL(Θ)

「私は望まなくとも、それが私の造られた理由です」

ハヤト

「貴方は私に言いましたね。『自由に生きたい』と。

だったら、貴方の意志で自由を得るべきでしょう。」

RL(Θ)

「私は…」

ハヤト

「自由は勇気と責任が代償です。 自分で考え、自分の“儀”を見いだした貴方は、

例え機械であろうとも、一個の人格です!

…私は、機械でも意志を持って生きている少女を知っています。

決断すれば、貴方は自由です」

クレア

「貴方は、何のために生まれて来たのですか? …簡単なことです。生きるためです!」

RL

では、皆さんの応援に、

「私、自由に生きたいっ!」

そう“Θ”は決断します!

水島

「しかし、どうやって、彼女と“Θ”を分離するのですか?」

アル

「大丈夫だよ。“奇蹟”は、きっと起こるよ☆」

《天罰》で、紅葉と“Θ”を分離させます。

RL

では、芳華玲の奇蹟の腕が…不可能と言われた両者を生かしながらの分離を成し遂げました!

ハヤト(P)

まあ…奇蹟だからなぁ……(文句をいいたげ)

RL

では、安堵の溜め息がでた時

「随分と、勝手なことをしてくれたな…」

という、朝倉(紅葉の付き人)の声がします。 そして、《天罰》で紅葉を復活させます!

ハヤト

「貴様っ!?」

RL(紅葉)

「荒木ハヤト…。“依頼主は裏切らない”事が信念の【カブト】と聞いていましたのに、

失望しましたわ」

RL(朝倉)

「“Θ”。お前は、機械だ。 機械にプログラムされていない自我などは不要。

仮に…もしあったとしたら、それは“不良品”だ!

…不良品の末路は、わかっているな」

そして、《制裁》で“Θ”は抹殺されました

ハヤト

チッ、こいつらトループ扱いかと思っていたら、ろくでもないスタイルだな。

メタル(P)

すまん、そろそろ呼び出してくれないか

クレア(P)

了解です、では〈コネ:ネタル・エッジ〉で呼び出します

メタル

「…なかなか面白い話を聞かせて貰った。 俺の躰も9割以上が機械なんだよ

俺に、自我があったらまずいかい? 

手前ぇのような奴は、殺しがいがあるな」

《不可触》で抹殺を消去する。

ハヤト

「貴方が、ここに来るとは…思いもしませんでした」

メタル

「俺も、ヤキが廻ったか? お前のバカが移ったようだ」

ハヤト

「それは、失礼」

RL

了解しました。 では、クライマックスに移ります



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