●クライマックスシーン

 
シーン:12  桜の君、再び
場所:呉羽山山麓
 
GM:
刀を片手に、呉羽山に戻ってきた大地。 公園には、真名の気配はすでにない。
行方を捜すなら【知覚力】の[ジャッジ]をおねがいします
 
大地:
期待値なんだけどはずすと嫌だなぁ…、ここは「プラーナ」を3点使おう。
よし、成功! …使用しないと、ヤヴァかった……
 
GM:
では、某童話のように…パン屑が点々と落ちている
 
大地:
「……これは、目印か?」
恐る恐る、後を追おう
 
色々と、紆余曲折の後……大地は物陰に潜む真名を発見した!
 
真名:
「……何しに来たの?」
 
大地:
「……世界は狙われていて…その“侵魔(エミュレーター)”と戦えるのは『魔法使い』だけなんだろ?」
 
真名:
「そう」
 
大地:
「俺も戦う力があるのなら…。戦わなかったら卑怯者だよ。」
 
真名:
「どうして?」
 
大地:
「だって……、君のような女の子だけ戦ってるのを見てるだけなんて格好悪いだろ」
 
真名:
「??? 何で?」
 
大地:
「だから…その〜〜(赤くなる)」
 
真名:
「しっ、静かに……。RLがいる」
 
GM:
勝手に話を進めるなよなぁ〜。 その通りだけどさ
 
 
 
 
シーン:13  祭りの夜
場所:呉羽山山麓
 
それは、余りにも異様な風景であった。
開けた空間には、花の咲いてない桜の巨木…
その周辺には目に意志の光を感じさせない数名の人たちが…まるで花見を行っているかのように、酒食と歌舞を楽しんでいるように振る舞っていた。
花のない、巨木の側には仮面の男……
 そして、木に縛り付けられた比奈……
 
GM:
「――お前か、私の庭でコソコソと動いていたのは?」
 
大地:
「気付かれた!?」
 
真名:
「最初から気付かれていた。
…ここは『月筺』。“侵魔(エミュレーター)”の体内も同じ。
(男に)貴方が、ここのRL?」
 
GM:
「ご名答といいたいとこだが、違うな。私は、この桜の樹の願いを叶えただけだ」
 
大地:
「――桜の木!?」
 
GM:
「この老いた樹は、もう一度花を咲かせ、その花を多くの人に見て貰いたいそうな。
だから、教えてあげたのだ。『プラーナを吸えば、若返り…再び花を咲くことができる』とな。
そして、そのための力を与えて上げた…それだけだよ」
 
真名:
「――そう。それはとても…悲しい事ね」
別に、感慨もなさげに…“箒”を取り出す!
 
GM:
「おっと、妙な真似はよしたまえ。ここに居る者全てが…人質だ」
 
比奈:
そこで、目を覚ます
「……大地君。ごめん………私が邪魔しちゃった」
 
GM:
「この娘の“プラーナ”は実にすばらしい。これは、私のものだ」
あごに手をかけ……舌をはわせる
 
※この瞬間、このリプレイは『R指定』が確定した。
 
比奈:
「……やだ……!!」
 
GM:
「おお!! この漏れる飛沫だけでも…イノセント数人分の純度……
更に、絶望を味あわせれば、如何ほどの搾り取れるだろう。
もっと、鳴くがいい……」
舌を、うなじの方へ……
 
比奈:
このままだと、X指定いきそうなので…覚醒します!
 
 
 
ゴォォォォォ…
 
比奈の身体の中で、何かが目覚めた。
それは…眠りし力
かって、神とよばれた力……
今は『大いなる者』と呼ばれし……『魔法使い』の力!
 
比奈:
身体から、光が漏れだし…その光が戒めを断ち切る!!
 
GM:
「なんだ!? この力!!」
光に、はじき飛ばされ! 地を転がる!!
 
真名:
「彼女も…『魔法使い』!? ……確かに、『月筺』で自我を保ってた……」
 
大地:
「比奈…お前も……か!?」
 
比奈:
「私も、『魔法使い』? じゃあ、私も一緒に居れるんだ」
 
 
GM:
では、戦闘に移りマース!
 
 
 
 
シーン:13  宵神楽
場所:呉羽山山麓
 
GM:
敵は、男×1、桜の大樹×1、木の根×4です。
この、変質者と大樹を囲むように、木の根が隆起しマース
 
 
大地(P):
切り込みたいけど…木の根が壁になってる。
 
真名(P):
私が、孔を開けるから切り込んで
 
大地(P):
いや、男と大樹は後方射撃/魔法系だとみた! そっちを相手してくれ
 
●第1ターン
行動値: 
男:30 桜の木:21 真名:15 大地:12 
比奈:11 根:5
 
 
真名:
敵早っ!
 
RL:
ボス級が少ないからね。
「ふ…、苦痛に歪む顔も、至高の賛美…《闇の弾丸(ヴォーテックス)》!」
命中値:29で、比奈を狙う
 
比奈:
そんなの、無理ですー!
 
GM:
ダメージは………30ね! 当たると…痛いぞーー
 
比奈:
ダイスは10。あ、ジャスト30(20+10)で抵抗!
「きゃあああああああ!! …あれ?」
 
ヴィィィィィン!!
放たれた窮極の闇……それは、比奈に触れる直前…拡散した!
 
真名(P):
(声:大塚○雄で)○フィールドだと!?
 
GM:
ヤ・メ・ロ!!!
歩く魔法装甲め………桜の木は、待機。
 
真名:
「――――仮面を被るなら、三回位動けないと…」
“箒(エンジェルシード)”で射撃、【命中値】12+9=21
 
大地:
おおおっ!!! すごい、命中値だ
 
GM:
回避は、20
 
真名:
「……“ボンボン”扱いされる」
ダメージは…低い!  23+5=27
※“女王”の弟のことか!?
 
GM:
通った。けどそれだけ
「『強化人間』は、人外の戦闘力を有すると聞いたが…眉唾か?
――――それとも…君が、欠陥品か?」
 
エンジェルシードの電磁砲を受けても、揺らぐことない…“エミュレーター”
仮面から唯一見える口は、余裕の笑みを浮かべていた。
 
大地(P):
木に接敵するか
 
比奈:
あ、まって…先に、ボスを魔法で焼き払う。待機して
「――――大地君。わかるよ……私……魔法が使えるんだ………!!
……雷雲を穿ち疾く降れ、天の焔……《リブレイド》!」
範囲は、木の根
 
GM:
絶対命中なんだなよな
では、カウント開始で………
つぎは、こちらの2回目の行動だな
 
真名(P):
こいっ!! 『強化人間』は伊達じゃないっ!!
 
大地(P):
金川さん! それ…死にフラグ!!
 
GM:
「ふふふ…では、私も…少し本気をだそう」
《現の夢》を使用!【魔導】を上昇! 《自動追尾》で《ヴォーテックス》
目標は、でかいことをいった真名、[絶対命中]です
 
真名:
えっ!?
 
GM:
ダメージは……、お…クリティカル! 45
 
大地(P):
やべぇ!バリアだ! バリア!!
《マジックシェル》 【抗魔】+12
 
真名:
……………ま……まさか………!?  ファンブル!?
幸運の宝石を使う!!  
…そしてまた、ファンブル!!!
【抗魔力】10+12(-10)=12
――――――HP:−35で[仮死]になります!!!
「!!!!」
何が起きたかも解らないまま、吹っ飛びます!!
 
趨る闇! それは、真名の目の前で紫電を散らしながら大爆発を起こした!
まるで、桜の花弁のように風に舞い散華する真名……。
 
GM:
では、[生死判定]の時間だ。 
安心しろ…次のシナリヲには何事もなかったかのように2号機がロールアウトされるから。
その辺『強化人間』や『人造人間』は便利だね。
名前は、マナツーでどう?
目標値は、(15+35)で50!
 
真名(P):
《幻想舞踏》を3回使います!!
おうううううううううううううう! ここで、クリティカルだ!!!
【信仰心】8+10+10+10+10+5=53
…………生き延びた………。
 
GM:
では、HP1まで回復して…【重傷】状態で転がっていてください
 
真名:
「………あう………」
意識が朦朧になり、地面に転がったまま動かない
 
※『強化人間』の強さの代名詞ともいえる反則特技《幻想舞踏》を、いきなり[生死判定]で使い切る金川!
あまりにも、オイシイ……というか……今まで言ってた、真名の強気な発言はどう収拾をつけるのだ!!!
 
 
比奈:
「高円寺さん!? …貴方、許さないよっ!」
《大いなる怒り》を3回使用!!! プラーナ3点使用
ダメージは……24+10+10+10+11+3=68
 
GM:
お前の方が、ばけもんだろっ!!!!
男は、断末魔としかいいようが無い悲鳴を上げる!
 
キィィィィィィィンン………
空が…啼いた……
――――次の瞬間! 稲妻とも思える……巨大な光が……男の下に落ちた!!
それは……『大いなる者』の怒りの体現……かって、“天罰”と呼ばれていた力だ!!
 
 
この後、桜の大樹が回復魔法を打ち込むが…焼け石に水状態だった……
そして、このターン、大地が根を切り裂き…突破口を開く
 
 
●第2ターン
行動値: 
男:28 桜の木:17 大地:16 
比奈:15 根:5 
 
GM:
「ぐあああああっ! 何だ…この力は……」
《自動追尾》で《ヴォーテックス》。目標は、比奈で[絶対命中]です
ダメージは40
 
比奈:
《マジックシェル》 【抗魔】+17
【抵抗値】は20+17(魔法)+ 5=42
 
パアアアアアン!!
闇の固まりが、再度比奈の目の前で拡散する!
 
 
GM:
「この魔力…『魔法使い』の域ではない…… ――何者だ!?」
 
比奈:
「ただの、高校生だよ!」
 
GM:
「なんだと!?」
根はうねうねしてる
 
大地:
その瞬間に、一足の間を超える!
納刀状態で、迫り……抜刀する。《霞刃》プラーナ5点を使用
「迷いは…ないっ!」
6+5+9=20
 
GM:
回避にペナルティ受けてかわせるか! ダメージくれ
 
大地:
プラーナ5点解放、2回クリティカルして…。[C]値が7であることをこれほど嬉しく思ったことはないよ!
【攻撃力】10+5+10+10+6=41
 
キィィィィィン!!
闇夜に輝く一瞬の光……
抜き放った大地の刀は、狙い違わず逆袈裟懸けに“エミュレーター”を切り裂いた!
その太刀筋に、迷いは無かった!
 
GM:
流石に、きびしいなあ……。
 
比奈:
「《リブレイド》!」
 
GM:
きやがった! こいっ!
 
比奈:
プラーナを3点解放して
24+12+3=39点
 
GM:
ソリャダメだ……
「ごはあああぁぁぁぁ!!」
どす黒い血を吐きながら、“エミュレーター”は霧散していく……
 
大地:
「(荒い息をつきながら)や、やったぞ……」
 
真名(P):
……私、要らない子なのね(よよよ)
※実のところ、真名の“箒”が強いだけで、個体能力は最弱だからな……
 
標準的な『NW』では、ボスの攻撃を“回避”できるのはクリティカルを出してようやくのレベルらしいです。
ダンジョンアタックをするシナリヲならともかく…真名の“当たらなければいい”というコンセプトは、かなり危険です。