●EDシーン
シーン:16 そして、ひとときの平穏
場所:輝明学園T山分校中庭
比奈:
「昨日はすごかったねぇー」
中庭で持ってきた、二人分の弁当を広げる
大地:
「夢じゃないんだよなぁ……(もぐもぐ)」
真名(P):
そこで、ゆらりと登場
比奈:
「高円寺さん! 身体、大丈夫?」
真名:
「………問題ないわ」
大地:
「お昼、まだだったら一緒にどう?」
真名:
「……」
無言で、ポケットからゼリー飲料を出して飲み出す
大地:
「………昼、それだけでいいの?」
真名:
「??? 栄養的には問題ないわ」
大地:
「その……寂しくないかい?」
真名:
「食事に、嬉しいとか寂しいとかあるの?」
比奈:
「みんなで、食べた方が楽しいよ。高円寺さんも一つどうぞ」
真名:
では、卵焼きを…一口食べて。 数秒後……
ぽろぽろと涙をこぼし出す
GM:
やりやがったな、金川仁っ!!
これは、『きくたけ』の“第一話にして最終話”アクトじゃないんだぞ!
真名(P):
クックック……。
こういうシーンに登場許可出した、お前の負けだ!!!
本編影がうすかったからな…
…これ位させて貰わないと!!!
(閑話休題)
比奈:
「はやや……不味かった?」
真名(P):
「ううん……美味しい。
でも……何故か……涙が出てきて……」
その卵焼きは、幾年ぶりに食べたのであろうか…暖かい作り手の味がした。
こんな優しい感じを、忘れて何年に経つのだろう…。
そうきっと……それは、母の味に似ていた。
Act.1『桜吹雪と少女』END
To be continued……
シーン:XX 母なる海に抱かれて…
場所:高円寺家地下
Pi.....
Pi.....
規則的な機械音。 うっすらと瞳を開ける。 琥珀色の海の中に身体が沈んでいる。
体中には、スパゲッティを彷彿とさせるように、検査機器へ繋がるケーブルが繋がっていた。
真名:
「――――――あれは、夢?」
確かに温もりが残っている。
……少し、胸が痛くなる。
このような不確実な気持ちは不要であると理性が告げている。
でも……胸が痛い。
無くしてはいけないものだと、心の奥底が告げている。
わからない……
わからない……
わからない……
そして、私は…子宮の中で眠る胎児のように…人口羊水の海に沈んでいく……
曇った天井…硝子の先には、一人の男が…予想外の検査結果に驚き………
――――そして、ほくそ笑んだ。