●リサーチシーン
シーン:08 呉羽山公園にて…
場所:呉羽山公園
“箒”の一撃で“クリーチャー”が消し飛んだ!
だが、黒い影は次々顕れてくる……
GM:
まあ、お約束で申し訳ないが…まじめにやると時間がかかるので、ここは“演出”で切り抜けることにしようか
真名:
「――――距離が、近い」
“エンジェルシード”を振り上げ、白兵戦モードに移行…銃口から…レーザーブレードが伸びる!!
全員:
えええっーーー!?
真名(P):
え、違うの?
GM:
いや、てっきり…殴れるくらい強靱な砲身なんだと思ってたよ
比奈(P):
或いは、ウイッチブレードの先端に銃口ついてるとか
真名(P):
いや…だって…殴ったら……砲身歪むでしょ?
そんな砲身で銃弾うったら暴発するよ!
※細かいことを気にするな金川… ここは、愛と勇気で全てがまかり通る『きくたけ』ワールドなんだぞ!
GM:
なんだ、こー“○ーティア”の大型ビームサーベルみたい感じでいいのか?
真名(P):
サイズ的に、そんなかんじですな…
※何度も云いますが、真名が白兵戦挑むのは自殺しにいくのと同じです。演出戦闘だからこそ出来る芸です
巨大な砲身から伸びる光の柱…その一振りで数体の化け物が両断される。
大地:
何も出来ず、この異様な風景に思考が止まる
「……俺は……何をやってるんだろう」
真名:
「――――数が、多い…」
元来、短時間での個体撃破に調律された真名に、個対多の消耗戦は不利以外の何者でもなかった。
戦線を突破し、最後の一体が比奈に迫る!
大地:
「比奈ぁぁっ!!」
では、この瞬間に…覚醒することにして《アースシールド》を発動
牙をむき、襲いかかる…“クリーチャー”それは少女の喉笛を食いちぎる……
筈であった!
ゴゴゴゴゴゴ………
比奈の目の前の大地が隆起し…あらゆる災厄を防ぐ盾となった!
真名:
「地の魔法……!?」
大地:
「これは……何だ! ……俺の力?」
真名:
「―――大地の嬰児…『勇者』!?」
出力を最小限に絞り…その一体を断ち切る!
大地の盾で弾き飛ばされた“クリーチャー”は、真名の刃に貫かれ霧散した。
大地:
「――――終わったの…か?」
真名:
ブレードを収納して、頷く。そして……
「――貴方は、この“青い星”に愛されている。」
大地:
「えっ!?」
真名:
「――――貴方は、世界が生み出した“世界を守る最後の鍵”にしてこの星の代弁者…『勇者』」
比奈:
「大地君が、勇者!?」
真名:
「貴方は、“この星の平和”を守る定めの下に生を受けたの」
大地:
「そんな……勝手に決めるなよ!」
真名:
「……世界は…」
大地:
「もう聞いたよっ!! 俺は、帰る! 今度は迷わないだろ?」
真名:
「――――私は強制しない」
大地:
「行こう、比奈!」
比奈:
「う、うん……。 高円寺さん、無理しないでね」
真名:
「―――でも、これだけは忘れないで。
紅い月が昇る時、世界のどこかで…誰かが泣いている」
大地:
「…………」
真名:
「――――そして…魔と戦えるのは『魔法使い』のみ」
恐怖、日常への固執……それは誰もが持つものであろう。
故に、責められない。 例え『魔法使い』でも、その力を使わなければ
ふつうの人として生きられる。
――――でも……
シーン:09 紅き月
場所:呉羽山山麓
日が沈み、月が昇る。 だが、それは…血のように紅い月。
『世界結界』が綻び…“侵魔(エミュレーター)”が現れる証…
真名:
引き続き、“クリーチャー”の親玉…ルーラーを探します。
なんか、RLなんていわれるとドキドキしますね。
※それは、『トーキョーN◎VA』だけです
GM:
では、【知覚力】の[ジャッジ]をお願いします。 目標値:14
真名:
我々……そろって低いのですが……7+8=15です!
GM:
では、山麓の中腹に強い“気配”を感じた。
真名:
そこに、RLが?
GM:
可能性はありますね
真名:
――――いきます。
ただし、迷わないように…パンくずをこぼしながら(笑)
シーン:10 正解のない問い
場所:遠山大地宅近辺
GM:
では、二人は呉羽山から帰ってきました。
大地:
「じゃ……また明日」
比奈:
「――――大地君、本当にあれでいいの?」
大地:
「俺じゃ、何も出来ないよ」
比奈:
「大地君。小さい頃から、曾根崎先輩のお宅で『武術』を習っていたでしょ?
大会にだってでたことあるでしょ!!」
※古武術は、流派によっては公開演舞や、得点を競う競技はありますが…基本的に実戦形式の試合はありません。『古武術』の技で本気にガチンコしたら打撲やねんざじゃ済まないし……
(あくまで、金川の知ってる範囲ですが)
大地:
「でも……あんな化け物じゃ……。それに、俺…怖くて剣が持てない」
比奈:
「意気地なしっ! 高円寺さん、女の子なのに…一人で戦っているんだよ!
大地君は、男の子でしょ!」
大地:
「………」
比奈:
「私、そういう意気地無しの大地君なんて嫌いだよ」
大地:
「………」
比奈:
「私もよくわからないけど…大地君は、
戦える力があるのに……戦わないで逃げようとしている」
大地:
「………俺、何も出来ないよ」
比奈:
「できるよ、私にはわかるよ。 …私、信じてる」
そっと、大地の手を握る
真名(P):
ぐはっ、おいしいとこ総取りだ! わたしゃ、責任を押しつけるいやな女だよ〜♪
GM:
ムービーシーンに水を差すな!
大地:
「………やるよ」
そして、駆け出す!
シーン:10 心の内に刃を…
場所:遠山大地宅近辺
GM:
呉羽山に戻ろうとする最中、曾根崎先輩の家の前を通る。
……そして、待っていたかのように、先輩が家から出てくる。
真名(P):
この先輩……達人だ!?
比奈(P):
はい!?
真名(P):
いやね、昔の達人といわれた人は、数キロ離れた先にいる人の気配を感じれたり、地震が起きる気配が解ったりしたそうなんだ
※実際に、サンフランシスコ大地震を1週間前に予知した剣客がいたそうです
GM(先輩):
「――――いい顔だな。その貌をみるのは…あのとき以来だな」
大地:
「――先輩、俺……」
GM(先輩):
「――――大地。お前の心の中に、譲れない思いはあるか?」
大地:
「(ぐっと、息を呑む)――あります!」
GM(先輩):
「………一寸待て」
そういって、家に入り数分後…戻ってきます。
「――――ようやく、返せるな」
そう言って、貴方の刀を渡します。
「……あのときの、刀だ。」
大地:
「…………!!」
GM(先輩):
「大地。男だったら刃を持つ事を畏れる必要はない…。それは道を切り開く為のものだ。
何をするか聞かないが……後悔のないようにな。」
シーン:11 春風に惑わされ…
場所:逢坂比奈宅前
空には、鮮やかな紅い月。
街は、人通りもなく…なま暖かい風が吹くだけ
逢坂比奈は、家の前で祈っていた
GM:
では、目の前の電柱に人影が!?
比奈(P):
ヒトカゲ!?
大地(P):
そのネタ…そろそろ、通じなくなると思う。
GM:
(咳払い)「クククク……これは、実に上質な“プラーナ”だ。このように、美しい“プラーナ”を私は未だかって見たこと無い」
比奈:
「!!」
GM:
電柱の上に、黒いマントを羽織った仮面の男が立っている
そして……男は、ひらりと電柱から飛び降り…