●クライマックスフェイズ

 
シーン:06  光る海
場所:魚津海水浴場
 
GM:
では、午前3持頃……海の向こうがぼぉ〜っと淡い光に包まれる!!!
 
真名:
「――――“侵魔”!?」
『月衣』から“箒”を取り出し、跨る。
「大地も乗って……空からじゃないと攻撃できない」
 
大地:
それが何か、わかっているわけで
「わかったよ」
ところで、“箒”二人乗りするときは…タンデムシートいるんじゃ?
 
真名(P):
キニスルナ!
 
二人の『魔法使い』を乗せ、“箒”は砂浜を離陸する……
 
 
 
シーン:07  海の蛍
場所:富山湾海上
 
GM:
場所は海水浴場から、1kmほど離れた海上………
鬼火のようにも見える淡い光の束は……ゆっくりと湾内に向かって移動しています
 
真名:
「――――海中だと、電磁弾の効果が薄い。大地は、攻撃魔法が出来る?」
 
大地:
「高円寺……。この光は………“侵魔”じゃないよ」
 
真名:
「え? ……でも、強い意志を感じる」
 
大地:
「高度を海面すれすれまでおろしてくれるかな?」
 
真名:
「――――わかった」
 
GM:
箒は、海面すれすれの高度で、光の群れの上に浮いている
 
大地:
では、海に手を入れて……光を1つすくい上げます
「これが、正体だよ」
 
――――大地の手には…掌に収まるほどの小さなイカが、蛍のように淡い光を放っていた
 
真名:
「これは……?」
 
大地:
「知らないのも無理はない。 
これは、ホタルイカといって、この湾内にしか生息しない変わったイカなんだ。」ところで、ホタルイカの産卵って、5〜6月じゃなかったっけ?
 
GM:
だから、今年を冷夏にしたんだよ!!!
 
大地:
なるほど
「今年は寒かったから……こんな時期に、産卵に来たんだと思う。産卵するときだけ、ホタルイカは光るんだ」
 
真名:
「じゃあ、この強い意志は……」
 
大地:
「子孫を残したいという、強い意志なんじゃないかなぁ」
ホタルイカを、真名に渡す
 
真名:
「………綺麗………」
 
淡く照らされる光を、真名はしばらく見つめていた………
そして………
 
真名:
「貴方も、元気で」
ホタルイカを海に戻す
 
淡い光が、湾内に向かっていく……そして……海の向こうからは黎明の光が登り始めた………