●エンディングフェイズ

 
シーン:08  硝子の小函-The glass Womb-
場所:高円寺家地下
 
ごぽ………
 高円寺家の地下、そこには一般家屋には不似合いな検査機器が所狭しと並べられていた。
 無線LANでメインフレームとLINKしたタブレットPCを片手に、白髪交じりの研究者風の男が、コンクリートで塗り固められた床を歩いている
 
GM:
これ、真名のおとーさんね(何)
 
真名:
ナンデストーー、こんな自宅の地下にラボ築くような“まっどさいえんてぃすと”ですか!?
 
大地(P):
自分の娘を“強化”するような人ですからねぇ(茶)
 
GM(真名パパ):
「――――外部と接触させることに関しては、一抹の不安はあったが…、少々感情値のバランスが乱れたが…[プラーナ]値の成長が目覚ましいものがある。」
 
真名:
「――――」
ふと気付く。自分の頭の中を覗かれていることに、妙な不快感を……
 
GM(真名パパ):
「――――感情の制御は、ホルモン投与と…睡眠学習で補填できる範疇として…この成長率の高さは、予想外だ。よくやった真名!」
 
真名:
「――――」
虚ろな瞳で、水槽の中から親を観ています。
 
GM(真名パパ):
「お前は、私の唯一残った最高傑作であり…世界を救う鍵だ!
一日も早く、私の研究成果を使いこなせるだけの力を身につけてくれ……。
お前を産んですぐに亡くなった母さんも、そのことを望んでいる筈だ。
――――今も世界は、狙われているのだからな……」
 
 
本来あり得ない、“イレギュラー”な事態。
この物語すらも、“イレギュラー”に過ぎない……
 そして、再び歯車は回り出す……
 
 
                                  Act.1.5『海の蛍』END
To be continued……