シーン:14 Never Green
場所:遠山家
深夜、大地は……叔母から託された“死んだ”両親が残してくれていたという包みを開けていた。 中には、一降りの日本刀と手紙……
大地は、迷うことなく手紙を読んだ。
GM:
では、そこには…両親二人とも『魔法使い』であり…そして、“夢使い”である母が、『ほしのこえ』を聞いたことが書かれていた。
「十数年後、この星の『常識』を問う、大きな事件がおきます。
――――この星の意志を伝える『代弁者』を、貴方の腹を借りて産み出したい」
『ほしのこえ』という存在は、母の夢でそういったらしい、数日後…母の妊娠が解ったらしい。
「――――貴方が産まれた日、病室に置いてあったものです。
剣の名は、“常緑”。大地の名前は、この剣からとりました。
お母さんは、貴方が『星の代弁者』としての勤めを果たすときに振るう武器だと思っています。」
※おいおい、病室に日本刀置いておくなよw
ゲイザーかTISかアンゼロットか、誰がやったか知らないが……
大地:
読んでいる内に、涙が出てきます…
「母さん………」
GM:
そして、桜舞う春に現れた『魔法使い』は、きっとその『事件』の予兆だったんだとも気付きます
大地:
では、泣きながら漏らしましょう
「――高円寺、あのときはごめんよ………」
そして、紫紺で染め抜かれた絹の袋から一降りの刀を取り出した。
――――シャリン
涼しげな音と共に抜き離れた刃は…まるで身体の一部のように、大地の手になじんだ
シーン:15 I am held in the "Eternal dark"....
場所:病院
さやかが収容された病院、手当の甲斐もなく…意識不明のまま……
醒めぬ眠りにさやかはついていた
GM:
登場は、比奈だけかな?
真名:
そーですねー。 私は、一人蚊帳の外なので(茶)
比奈:
心の中で、“ライバル”一人脱落☆と万歳三唱したいところなのですが(おい)
これは、PL発言ね♪
ベッドの側にあるイスに座っていよう。
「――――さやかちゃん、どうしてこんなことに」
GM:
さやかは黙して語らない。
背後には、抱き合いながら泣き続ける両親
『魔法使い』である比奈にはわかるが…さやかの身体に[生気(プラーナ)]が感じられない。
比奈:
「“侵魔(エミュレーター)”は、人の魂を喰うと高円寺さんがいっていたけど…本当にそうなっちゃったのかなぁ」
闇は深まるばかり、だが…宴はまだ始まらない
シーン:16 闇の先を見据えし者
場所:輝明学園T山分校屋上
ザッ……
高円寺真名は、屋上に来ていた。元来、魔法には疎いが、“侵魔(エミュレーター)”に関する情報は、直接脳に焼き付けられていた。
GM:
この前の『月筺』の謎について調査するなら、【知力】か【知覚】で目標値:25ね。
真名(P):
厳しーわ、それ!
GM:
君には、最後の一手が残されているだろ(悪魔の笑い)
真名:
ほう? 切り札をここで使えと?
『強化人間』が『強化人間』して最も輝けるのは…
GM:
日常シーンで、デンパ行為する時だろ?
真名:
――――君のGMとしての誇り(Style)には失望したよ。
《幻想舞踏》使用!
【知力】11+10+5=26
――――キィィィィン。
澄んだ瞳で、周囲を見渡す。
魔を祓う為に、科学と魔術によって、後天的に造り上げられた『魔法使い』
ならば……“侵魔(エミュレーター)”の好む趣向の雛形も情報として植え付けられていて当然である。
GM:
確実に、RLは存在した。だが、君たち『魔法使い』の目の前で、『月筺』内部から別の場所に転移することは不可能だ。
つまり、どこかに逃げ込み…気配を断っているということだ。
真名:
「あの時点で逃げ込める対象は、一人……」
死刑の判決を下した裁判官のように、冷徹で無感情に呟く。
そして、風に髪をなびかせながら、階段に向かいながら、一言。
「――――それは、きっと…悲しい事ね」
その瞳は、“侵魔”を狩る無慈悲なる機械(SYSTEM)…『強化人間(KILLING MACHINE)』のものであった。
シーン:17 (不)純喫茶、本日開店(はぁと)
場所:輝明学園T山分校
ワイワイワイ……
突然『月筺』化するという事件こそあったが、それが公になることもなく、
“イノセント”に認知されることもなく…
何事もなく『学園祭』は挙行された。
そのなかでも、(特に)盛況なのが大地のクラスの出し物の喫茶店だった。
比奈:
「いらっしゃいませぇ☆」
RL:
「チーズケーキと珈琲、あとスマイル一万個」
AD1:
「チョコケーキと、オレンジジュース。あと『お兄様』とよんで」
比奈:
「あやや、お客さんスマイルと、台詞はメニューにないです」
真名:
では、背後で…今にも零しそうなくらいすごい及び腰で、注文の品を運んでいよう。
AD2:
「うおおお、スゲー。 メイドだぜメイド!!」
AD3:
「無表情系のメイドに、メガネのメイドもいるぞ」
大地(P):
なんで、こんなにADが多いんでしょう。このシーンだけ……
真名(P):
休憩中の奴らが、丁度飯くって帰ってきたからだろう。
比奈:
「おまたせしましたー♪」
真名:
「――――――お待たせしました」
……ところで、誰か“委員長”やれよ。せっかくコスト払ったのに原価償却きないだろ(何)
GM:
黙れ、このフェティッシュ!
サイバーパンク世界(トーキョーN◎VA)に“委員長”萌えを持ち込んだだけじゃ飽き足りないか!!
真名:
「……………(ふるふるふる)」
食器を下げつつ、実に不安げに運んでいく
AD1:
「おおー、“無口系”は完璧に仕事をこなすのが基本だが…これは、これで…」
AD2(店員):
「お客様ー、メイドさんの写真を勝手に撮らないでくださいー 」
けっきょく、とんでもない額の売上金がクラスに流れ込んだとか何とか…
シーン:18 夢路より
場所:逢坂宅
RuRuRuRuRu.....
階下の電話が鳴る。
とてとてとて…
スリッパの音と共に比奈が降りてくる。
ガチャリ
受話器をとった。
GM:
電話の主は、さやかの母親だ。
「あの…うちの子が、今朝早く病室から居なくなってしまったのです。
どこか、心当たりがないでしょうか?」
ちなみに、あの事件から数日経ったと思ってください。
比奈:
「えっ!? さやかちゃんが」
GM(さやかの母):
「はい。 ですから、さやかと親しく居ていた方に心当たりはないかと思いまして……」
比奈:
「わかりました、私も探してみます」
ガチャリ。
受話器を置いた。
何かが崩れ始めていた…
『常識』
『日常』
『平和』
どの言葉なのかは解らない。或いは全てであって、どれも違っているのかもしれない。
比奈:
「――なんで、こうなってしまったんだろう」