●説明しなければならないこと
今回大暴走をした金川仁でございます。この辺につきましては弁解の余地はございませんので最早何も申しません。
今回の件に関しましては、私がTRPGの“師匠”と仰ぐ方からも、お叱りを受けました。曰く、『最高の食材は、その食材をメインとしてシンプルに調理するところがプロの技であり、今回の試みは幾種もの高級食材を使い散らした“ごった煮”にみえる』
いわれてみれば、その通りであり。……私も、理性を保ってロールプレイするべきだったと思います。
さて、今回はファンタジックな第1話とうってかわりまして、ダーク&どろどろなシナリヲ構成となっています。『R-15』指定をかけた醍醐味ともいえますが、仮公開の際に得た感想と、間違いなく来るであろう質問に対し予め答えさせて頂きます。
▼《奇跡》の価値は!?
クライマックスで、[死亡]したとおもわれるさやかに対し、比奈が《小さな奇跡》を使用しました。これは、『ナイトウイザード』では“実によくある”シーンだと思います。“普通”なら、ここでNPCが蘇りハッピーエンドというところだと思います。
しかし、当方のアクトでは蘇りませんでした。これは、PLとGMが闇の会談をおこなって、BUT-ENDの方向に修正したわけですが。単に、「ダークエンドがいいという趣味趣向というわけではありません」
これには理由があります。
まず、今回の定義として、《小さな奇跡》の“小さな”はどの程度にするかということに由来します。GMとPLの相談の結果、『決定された、事象(結果/ルール)を1つ変更できる程度』ということにしています。
ここからが、個々人の介錯となるわけですが、さやかは“侵魔”に[プラーナ(心)]を喰われてしまっています。ルールブックに依りますと、真名が台詞でいっているように
[プラーナ]を食い尽くされたイノセントは、植物人間になりいづれ衰弱死すると書かれてます。
この段階ならば、《小さな奇跡》で失われた魂を繕う(精神的死という事象1ツ)ことは可能だったと思います。
しかし、さやかはクライマックスで、大地・比奈が闘うことを拒んだ為に、“侵魔”の慈悲心(悪意でも可)により、肉体的に死亡してしまいました。
今回の協定を遵守する限り、変えなければいけない事象は2つ。さやかの完全復活には《小さな奇跡》が2個必要となったのです。
――――そして、片方だけ(肉体のみ)を復活させてしまった結果が、今回のEDということです。
普通の考えならば、《小さな奇跡》1回でもかまわないとも思うのですが、『R-15』指定だからこそ、できること。そして参加者の「………『ナイトウイザード』ってこういうシナリヲやりやすそうにみえたんだけどなぁ」という意見の体現ということでご留意頂ければとおもいます。
――――繰り返しますが、制作者サイド(FEAR及び、菊池先生)の見解は、出版物をみればご理解頂けると思います。
当方は、そのシステムを利用して…あえてオフィシャルと正反対のシナリヲを組んでいると云うことです。当方はそのことを承知した上での事ですので、『菊池先生の意志orシステムのコンセプトに反している』という意見には、残念ながら沿うことは出消えませんのでご留意願います。
▼勘違いについて
まず、GMも含め…全員『世界観』について勘違いしていたことがあります。
この辺、大問題なのですが……
皆様もご存じとは思いますが、『ナイトウイザード』は菊池先生の制作された別システムとリンクしております。
『セブンフォートレス』『セント☆プリンセス(読者参加ゲーム)』『エイス・エンジェルス(読者参加ゲーム/成人向けPCゲーム)』の世界とは平行次元に同時存在するそうなのですが(もしかしたら、『アリアンロッド』もか?)
………実は、『エイス・エンジェルス』というシステムについて誰一人知らなかったのです。 ……で、この『天使』という概念を、GMは何をトチ狂ったのか井上先生の『エンゼルギア』と勘違いしてしまったようなのです。
従いまして、どうみても天使核兵器としか考えられないような要素が第三話で登場しますが、ご容赦頂きたいと思います。
(尚、『エイス・エンジェルス』を知っている方に、検閲をして貰ったところ…世界観に抵触する内容では無いとのことですので、原文のままのせることにします)