月が煌めいて、妙に寝付けないある夜……。俺、遠山大地(とおやま・だいち)は、
導かれるように、夜の散歩に出た。
 今夜の月は……妙に紅い。 そして、街は廃墟のように静かだ。至る所に生える桜は
紅い月に照らされ……恐いくらい艶やかだ。
 
 ――――そして、導かれるように公園に来た俺は。
巨大な、獣に襲われた!!
 
絶体絶命のその時……魔物に向けて一条の光が奔った!!
 
 
花吹雪の舞う中……俺は、純白の箒を手にした一人の少女と出会った
 
 桜吹雪に彩られた少女は、妖精のように可憐で手を触れたら壊れそうだった。
 
 
 ……少女は、此方に気付き。俺に問いかけた。
 
「――ここ、どこ?」
  ――――少女は、超がつく程、方向音痴だった。
 
 
 
とにかく、紅い月に彩られた桜吹雪の舞う夜……俺達は運命と出会った。
 
 
ナイト・ウイザード リプレイ
『沢山のアイを君に』


――いま、世界は狙われている!




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