■かなり役に立たない項目
●金川仁の想い出にのこったゲーム(評価に保証ない)
・ファントム・オブ・インフェルノ(+インテグレーション) Nitro+
色々と、諸説(拳銃は強いがライフル類が少ない)はあるがNitro+さんの処女作にして出世作。記憶と自我を喪失した主人公が、自分の意志を取り戻そうとする姿に感動。
銃に対する(マニアックではない)拘りと、命を奪う苦悩。重厚なシナリヲに感激
・21 TwoOne Basil(会社消滅?)
病院を舞台に、“原因不明の病”とそれにまつわる殺人事件をテーマにした、有名にして無名な作品。生産数が少なかったのか中古品はプレミア付。
患者を治せない医師としてのジレンマ、そして“不老不死”を授ける魔法のアイテムが手にはいるとしたら…。それを得るべきか、そして使うべきか……
命って、生きる事って何かなぁ〜。 『シャッフル!』の開発スタッフの作品。
「えいえん」をいう世界にとらわれ、存在感を喪失していく主人公…それをつなぎ止める為のたった一つの方法は…「えいえん」の呪縛より強い、今の「絆」……。
ふと、今の社会現象を彷彿とさせるネタに今更ながらビックリしている自分。
『Fate』を制作したTYPE-MOONの同人時代の作品。個人的に妹シナリヲにハッピーENDがないのが“あれ”ですが、設定的には仕方がないよなぁと思いつつ……。でも金川の一番のお気に入りは、非攻略のクラスメイトだったり……。
本編より、遠野家ルートの方が好きなのはダメ人間の証拠でしょうか……
・Rainy Blue R.A.N Software(会社消失?)
某『Kan○n』と同時期に出て、最有力対抗馬といわれながら消えていった作品。愛していた幼馴染みを失った主人公は、好きだった絵が描けなくなってしまった。そして、心の闇に沈んでいく主人公は、一人の少女との交流で再び、筆を執る勇気を取り戻す……。
金川個人は、ゲームの設定的には此方の方が好きなのですが………。シナリヲに矛盾がおおかったり、最重要要素の「もう一度絵を描き始める」ことへの葛藤や苦悩が弱かったり(シナリヲによっては、いきなり絵を描き始めたりする)と、アラが目立つのがウイークポイント。
“最高峰の食材”と“優秀な調理スタッフ”を用意したが、料理に手違いがあった。悲劇の作品?
押しも押されぬ、超☆有名ゲーム。確かに、秀作なのですが…超☆辛口評価をすると、
金川は『ONE』の方が好きです。一言で云うと“奇跡の価値は!?”
もちろん、“奇跡”が重要なテーマではあるので、それ抜きにこのゲームを語れないのも事実。ただ、安易な奇跡による救済がおこなわれたシナリヲと、カタルシス(葛藤と浄化)がヒロインのテーマに沿って無かったシナリヲがあったのが…残念。
――もちろん、人の手によるもの。完璧な作品、万人全てに好感を得られる概念は限りなく不可能に近いのだが……。
カナリ昔の、『アリスソフト』の作品。話すと長くなるのですけど……もし、機会があったらやってほしいです。今を以てストーリーは一級です。
声優やSFX(特殊効果)でシナリヲの脆さを誤魔化そうとしている昨今の「恥ずかしいゲーム」には無い、正面勝負の秀作です。
世間で賛否両論が二極化する大問題ゲーム。話の起こりは典型的な「異世界召還もの」なのですが、様々なメディアで“効率上無視”されている原語が違う(言葉が通じない)を丁寧に描写している点はすごく好感が持てます。
大河ドラマや長編小説並に壮大な物語が展開されるのですが、ゲーム時間の都合上か…中〜後半部、話が端折られすぎているのが最大のネック(小説版で多少補完されてる)。あと、サブスピリットに顔があれば……(PS2版では、顔とイベントが追加、こうなると…“クネート(上位職)昇格後”に衣装を変えて欲しいとか、サブスピリットENDが欲しくなる欲深い自分……)。
CIRCUSさんの出世作にして、金川的には、今以て同社が発売した作品では最高精度の傑作(『水夏』後、CIRCUSは制作チームを3セクションに分けた為、『水夏』を制作したスタッフが分割されてしまった)。
“死”という重いテーマを扱いながら、コンシューマ移植もされた異色の作品なのですが……、この成功からCIRCUSさんの歯車が狂いだしたと考えるのは…私だけでしょうか?
『水夏』の後継と称された『最終試験くじら』は…金川としては、前評判(プロローグ、設定)を満たす出来ではなかったと思うのです……(Fanの方は本当にごめんなさい)。
沢山の敵を作ることを覚悟で、いいますが…金川は『エルフ』さんの作品で“心に残った”のはこの作品と『YU-NO』(実質は、『EVE』シリーズの監督さんの作品ですが…)だけなのです。
意外と、このゲームエルフのファンからは受けが悪いそうなのですが……。ギャルゲーという言葉が普及する以前から、ギャルゲー色が強かった会社にしては、ドライなサイバーパンク作品でした。主人公の父親がダースベーダーの役割で出てくるのですが、倒した際に「感動的な台詞」すらなく無言で死亡したのに私は好感を覚えました。
もちろん、手抜きという判断する人もいるのでしょうが…。丁度その前に、メインヒロインが死亡(!?)するシーンがあるので、展開的に丁度良いなと私は判断しました。そのあと、実に嫌らしい感じでラスボスが拍手をしながら出てくるので。
総合的に、荒削りで展開の練り込み不足や、システム的な問題は結構ありますけど(恐らく、新人スタッフ育成用の冒険作ではと最近思ってる)、もし練り直しの上でリメイクされたら買うかも知れない。それとも、あの次期の私は…若かったのか?
トリをつとめるは、金川仁の乾いたハートを癒し続ける、評価が“萌え萌えダメゲー”か“超☆良作”に完全に二極化する、業界で“萌え”という言葉を先駆させたこのゲーム。
(ちなみに、総監督の都築先生は、“萌え”という言葉を「あまり使いたくない」とインタビューで応えていた。)
金川的には、「3≧1>2」なのですが…、古参の方(fan)のお言葉だと、「3は、旧作のだめな萌えっぷりが無い」とのこと。
これらの作品群に関しては……書き出すと、キリがないので一言だけ吼えさせてください。
『AIR』が“大人の為の童話”と評されるなら、『とらいあんぐるハート』は、“大人の為の少年/少女漫画”だっ!
●金川仁が踏んだ??ゲーム(2000年以降)
基本的に、金川は“外し”ゲームは買わないようです。理由は、事前リサーチや、fanのメーカーでも“ヤヴァイ”臭いがしたら手を着けない謎の直感(主に、エロゲーの年期だと思われる)で、大外れということは少ないのですが(そもそも、レビュー屋を廃業したので、そんなにゲームをかってない)、それでも“ダメダ” と思ったゲームをいくつか。
かの『とらハ』のメーカー(制作は別会社なのだが)さんが、新規に造ったセクションの2作目、画像と音楽とボーカル曲が非常に好みであったので、体験版をやってみた。
直感的に「???」と思った。立ち絵がいじょーに少ないのだ。
さらに、元々3Dダンジョンものは苦手なのだが、体験版で詰まって仕舞った。未だに、レビュー屋を続けてる友人に聞いてなんとかクリアー。なんと、先に進むのにイベントが必要なのだが、それが必要だというヒントが一切無かった。(昔で云うところの、詰まったらコマンド総当たり方式)
丁度、実家に戻った際に、愚弟にOPムービー(非常に良い出来であると思う)をみせたところ「ラ○ュタ?」という返事が返ってきた。このゲームは、空の上にある楽園から来たという少女をつれて楽園を目指すという話なのだが…楽園の武器としてカラシニコフ突撃長銃(AK-47)が使われているということで、愚弟は「AK-47が採用される楽園って…もしかして、ユー○ピア?」とかなり笑えない返答をする。(ユー○ピアについては、本稿と関係ないのでここを
参照。一応、下に脚注はかきますが…)
ここにきてふと思う。カラシニコフ突撃長銃(AK-47)をぶっ放すセーラー服のヒロイン、怪力ツルペタで体操服&ブルマー(普段着はドレス)な幼馴染み、ツンデレで巨乳な幼馴染み魔術師(ブレザー着用)、シスターとか、幼稚園スモックを着た猫娘とか……。
“狙ってる”、“狙ってるよ……”。
冷や汗が出た。ギャグなのか、“これがすべて”なのか…… 見切らないといけないのかもしれない。
ここで、普通の私なら製品版を発売期に買わず1〜2ヶ月待って「業界の評判」を参考にするのだが……初回限定版に「オリジナルサウンドCD」が同封されているとかかれていた(ご周知の通りだが、PCゲームでサントラが発売されるのは、ヒット作でかつ商業展開する意欲が旺盛な会社のみである)。
覚悟を決めて、買う。 体験版の部分は補填がされてるかと思ったら、そのままだった。
頑張って、先に進むが…途中で力尽きそうになる。天界目指すという、目的だけで6〜7階層ダンジョンは辛い。特に、しっかりレベル上げしないと…階が代わった瞬間…敵に殺される……成長がメインで、装備に戦闘力が余り左右されないのが救いか……それにしても、敵が強くて消耗品(回復アイテム)経費がかかりすぎる……。
名作という評価が高いD+[LUV](アボガドパワーズ)も似たようなスタイルのゲームだが、向こうはアクションRPGなので、結構爽快だった。なんちゅうのか、生粋の3Dダンジョンフリーカーでない私には探索がダルいのだ。
ときどき、ヒロインズとのヤラずぼったくりなHイベントがあるのだが、
(“場つなぎ”だよなぁ〜)
と悪意的に思う。自分でも思うが、金川はゲームに対する要求レベルが高い(そのくせ、バランス悪くても、一部が飛び抜けていると評価してしまう)。
自分では、作業とも言える攻略を続けて……クライマックス直前まで逝く。いよいよ、ヒロインへの告白&大人の世界にGOな雰囲気なのですが…。Hシーン差分付のCG1枚のみでした。
「――――DOS時代のエロゲーですか?」
吐いた言葉が、これだった。
ヘブンストラーダー。金川仁の下で、\6,000以上の金を払った高価な音楽CDとして活躍中☆
※
元々のユートピアは、現在普及している“理想郷”という意味とはほど遠い世界である。共産主義に非常に類似した国家で、管理社会の窮極形ともいえる。もし、上の解説を読んで「すばらしい」と思った方は、極右とか、ハイパーLaw(メガテン風)と呼ばれるでしょう
「○○はよかった…」と言い続けだしたら、回顧主義だよなぁと思いつつ、やはり名作は
忘れられないのが常。『DC』が悪いとは云わないが、“萌え”を極める為に捨てたのは、ストーリーの重厚さと伏線の妙だと思う。
で、「そろそろ、視線を外すかな…」と思っていた矢先、これの発表とムービーをみた。
「くるか!?」
かなり、力入れているのがわかる。本気の作品と、金儲け(or時間稼ぎ/場つなぎ)の作品は、だれが見ても力の入れ方が違う。(かの、宮崎○アニメでもね☆)。
サーカスは本気だと思った。
「――ならば、もう一度待ってみよう」
設定が、非常に面白かったというのもある。(金川は、よく設定負けor風呂敷の包めなかった作品を先行評価してしまう失敗が、レビュー書き時代から多い)
決して、見果てぬ夢を追いかける○乳眼鏡ッコとか、黒髪ロン毛の幼馴染みに負けたわけではない。
で、見果てぬ夢を追いかける○乳眼鏡ッコルートをイキナリ選択。
「――――ラ○ュタだ……。ム○カまでいる………」
その瞬間、金川から何かが音を立てて壊れていった……。
(世の中は、義理の妹がいなければ許してもらえない。ということは力が入ってるはずだ)
気を取り直して、自○症ぎみの義妹シナリヲにアタック
「――――くじら、あんまり関係ないじゃん……。」
いかにも、サブヒロインな双子姉妹……
「ああ、音楽のクオリティは…昔と同じだね(本編と関係ない)」
幼馴染み
「(最盛期のサーカスレベルでみたら)及第点。そりゃ、メインヒロインだからなぁ…」
こ、これはなんだ……『水夏』のサブヒロインルートより、総合的な出来が悪い。
結論、『AR』は買いません。 ボクのヤサイイオモイデをこれ以上汚さないでください
fanディスクは、理性(プライド)で耐えます。
(サーカスfanの方々誠に申し訳ございません。でもね…『水夏』のクオリティをを評価基準におくとシナリヲの弱さが目立つんですよ!!)
●金川仁が「傑作になりきれなかった佳作」と思うゲーム
多分、本業レビュー屋の方々は「8点」以上付けることを承知の上で、ここにおくことにします(決して、メインヒロインがポニテでないから嘆いているのではない)。
私のオーガストにかける期待はそれ位大きいわけで…『エンゼルギア』リプレイで、購入を公言して、ちゃんと発売日に買った。オーガストに関しては、突拍子もない新機軸を期待しているわけではなく、丁寧に練り込まれたストーリーを期待しているのです。
オーガストさんの著名メーカーにランクインしながら、セクション分割しない姿勢は好感をもっているわけで…。
お姫様のストーリーは丁寧に造られた、王道ストーリ。実に爽やかだ……。意外や意外に、義妹シナリヲはビックリした。こういうの“嫌い”な人もおおいだろうなぁと思いつつも、私は評価したい(だって、義妹ネタで、「相手が家族であること」とか「どうやってこの関係を家族に伝えよう」って悩むシナリヲは、殆どのゲームで目をつぶっている内容なので…。知ってる限りで『とらハ3』位?)
で、義妹と対極にある、幼馴染みと義姉ですが……。どうも、パンチ力に欠けるところがある。この二つのシナリヲは……コンシューマー化で追加ヒロインを入れようという意図があるのではと邪推したくなる“シナリヲの孔”がある気がする。
この辺突っ込んでくれてる、レビュー屋さんもいるようですので…私の過剰期待というわけでもないようです。
オーガストさんにはホントがんばって貰いたいので、客観的に名作でしょうけど、敢えて傑作とはいわないことにします(血の涙)
最近、発売されて類似名の『あやかしびと』と比較されやすいゲーム。アヤカシと呼ばれる日本の妖怪を寄生させて闘う伝奇アクション。『メイプルカラーズ』を出したチームが同じ絵で伝奇アクションをやるギャップは恐ろしいモノを感じる(かなりの残虐シーンあり)。アニメ風の描写と、章毎にOPとEDが入るテンポとキリが良い展開は、好感が持てます。なにせ、廃ゲーマーになることが許されない社会人には“ここまで☆”という中断するタイミングがつけやすい。
設定的にも、体験版のクオリティにも…非常に期待して購入した。第1話、堪能した。
第2話更に燃えた……。だけど、第3話目でふと思うこと。
「この展開って…ジャ○プとかサ○デーだよなぁ……」
いわゆる、『ドラゴンボ○ル』に端を発し、名作『幽○白書』を汚しかけた…あのエンドレスバトル(ピンチ→新能力発動→相手をボコる→新たな敵)コースだよなぁと思いつつも、やる気が持続するということは、ゲーム自体は面白いと云うことでしょう。
とりあえず、メインヒロイン(TRUE-END)クリア。……そして、思ったこと。
「どう考えても『Fate』に構想が近いよなぁ……。」
そして……
「ラスボスが……最後の最後で、小物になってしまったよなぁ……」
でも、『Fate』と比較すると……『Fate』は、英雄伝説を題材にしている。金川は、はじめてこれをしったとき「どうせなら、英雄を使い廻すより。オリジナルの設定にして欲しいよなぁ」と思ったけど、しっかり伝説を踏まえた設定と、オリジナル要素のミックスに最終的には不満を感じなかった。
では、『アヤカシ』はというと…名前と能力を拝借した程度で、もう少し伝承を踏まえて頂きたかった。ジャンルが“伝奇もの”と銘打って販売している以上…は。
そこを、しっかりと練り込めば、『ジャ○プ』ものを超えれたのではないかと思うのですよ。次に、とあるサブヒロインのヒミツ(最重要伏線)が、ジャケットみただけで邪推できるのは如何かと思うのですよ…。今日日、少年誌でもそこまで安易な伏線はないです(TT
そしてもう一つ、最終戦直前以外の戦闘は、全て力業で殴り倒している(そのため、使い回しが多い)のが残念だなぁと……。
決して悪くはない……でも……同系統の傑作『Fate』と比べると、総合負けしてしまうのです(画面演出は、アヤカシが上ですが)……。
back