ここに、TRPG普及の一環として初心者と(自称)老害を交えての(アン)スタンダートなTRPGショートキャンペーンが行われようとしていた。 GM(津田まこと): 大学(入)院生。TRPG歴[実年齢−6]というまさに TRPGの申し子的存在。実のとこ、キャリアだけなら一番長い。 PC1(HN:久世): 大学1年生。アニメとゲームとラノベが好きな普通の学生。もちろん18才以上である。 RPG的なものとしてMMOゲームとした各種ゲームと、魔法剣士リウイ、フォーチュンクエストは読んでいる。 PC2(HN:RYU): 大学2年生。どちらかというとTCGがメインの男。 一応、TRPG経験はあるがどちらかというとボードゲームとかシュミレーション色の強いシステムばかりである。 (ぶっちゃけ、迷キンとかエンブリオマシンとか)。 PC3(HN:金川仁): 老害担当。ぶっちゃけ、これを書いてる筆者である。 TRPG歴は15年くらい? 年数だけは長いが、そんなに技術的に熟練している訳ではない。 ものすごくダイス運が悪いので、刮目して見よ。 GM: では、キャラメイクを始めましょう。今回のシステムは「ソードワールド2.0」先日発売したばかりの オーソドックスなファンタジーRPGです。この1版は和製TRPGの原点とも言えるシステムで、 一時期はTRPGといえばソードワールドといわれた時期もあったようです。 皆さんには、これで和製TRPGの原点ともいえるこのシステムに触れてもらいましょう。  といっても、私一人じゃ不安なので、私の先輩も参加する予定になっています。 PC1: そういえばそうだったな。どんな人?(以後、久世) GM: う〜ん高校の部活のOB。でも在学時期が違ってて〜。同窓会で知り合った仲かな。 PC2: 変な人だっけ?(以後、RYU) GM: かなり。別の先輩に言わせると「セントバーナードの威厳とチワワの脆さをもつアンビバレンツなガイ」 いじると楽しいです。無理言うと嫌々聞いてくれます。 RYU: なにそのツンデレ GM: そ、ツンデレツンデレ。 但し、本人も”病的な”ツンデレスキーですけど。 現在、”社会の歯車”として必死に働いていますので後から合流します。  その先輩は「二人の足りないところ」を補ってもらうことをなっとくしてもらってますから、二人は好きなのを選んでください。 (ここでキャラメイクの説明) GM: まあぶっちゃけ、種族と出自を決めて、あとは経験点を消費してクラス、Gを消費して装備を取得します。 出自はダイス振ってもいいですし、[冒険者]以外ならチョイスしてもいいですよ。 久世: じゃ俺、人間の戦士で。剣とプレートメイルもった男 GM: (また金食い虫な装備を。) いいですけど、金が足りませんね。どっちか諦めて後々購入してください 久世: えーっ? つまんね〜 GM: (あ〜、金があと300G位あれば事足りるか) あ、足りない分は仲間から借りるって方法がありますよw 久世: ホント? じゃあRYU金貸して RYU: 俺も金余る保証ないけど?  GM、俺はドワーフの神官拳士やります。 GM: お、安定感ありますね。久世君は、人間でいいのか? *実はドワーフは回避率に難があるので戦士の方が効率よさげです 久世: 剣持ってモンスターと戦えればいい GM: (こりゃわかりやすい) じゃあ、人間のファイターでいいかな? じゃあ能力決めるからダイスふってみて (久世氏は、イ○ーナには及ばないが、結構いい目を振った) GM: これは戦士には最適だね。経験点的に何かを1LVでも持つと潰しがきくけど? 魔法系は難しそうだから スカウトとか持つと出来ることが増えるよ? 久世: いらない! 漢なら剣一本でいい!! GM: (マジカヨ!? これ、先輩は器用貧乏確定だな。メールうっとこ) 了解。 お金が360G程足りないから金借てね☆ RYU: ごめん、お金60Gほどしか余らなかった。 防具高くないですか? GM: ちょw おまいらww  このゲーム、金属鎧は貴重品なんだよ!!! RYUはグラップラーを選んだからポイントガード買えよ RYU: いや、だってドワーフの回避低いし。 GM: グラップラーは(スキル持たないと)ポイントガードしか RYU: ちぇ。 久世: じゃあ浮いた分貸して。せっかくだから、もっと買おう。 (10分後) 久世: カイトシールド買えねぇ。 GM: ラウンドシールドでいいでしょ? 久世: やだ!丸い盾ってバイキングだ! ぶっちゃけさぁ、お金増やしてくれない? GM: それは出来ない。ルールだから。 あ〜先輩に所持金1040Gでキャラつくっておらう (とりあえず先輩に泣いてもらおう) ちゃんと自分で頼めよ。 (それから3時間後) 金川: みなさん御機嫌よう。 GM: ごきげんよう金川先輩。今日、先輩は残酷な真実を知ります。 金川: ん? シーフと魔法系を補えってことだろ? mixiですごい人達からアドバイスしてもらったから覚悟完了してるよ? GM: 実は…こいつ(久世)が金欠起こしまして、340Gほど貸してほしいんです 金川: はい!? 詳しく言ってくれない? GM: 彼が、どうしてもバッソ(バスタードソード)とプレートメイルとカイトシールドを所持したいと言いまして、 足りない分を賄ってもらえませんか? 久世: おねがいしまーす。 金川: おい、GM。それって、現行の最強装備じゃないか? GM: Bクラス装備では最強ですね 金川: ところで 魔法使いとシーフってそろって初期投資が必要なクラスだよな? GM: そうですね。 金川: その辺どう思うよ? 久世: せんぱい〜、俺どうしてもカイトシールド欲しいんすけど GM: 先輩、経験者ですよね?  初体験者に恥かかすんですか?  やりたいキャラも出来なくて、現金積めば強くなれる MMOやTCGの方がおもしれ〜って離れていくんだろうなぁ ああ、これでTRPGプレイヤーが一人へるのか? 悲しいなぁ〜〜〜 金川: わかった! わかったよ! 差額代払えばいいんだろ!! RYU: ほんと頼めば無理きててくれますね。 GM: でしょ? 金川: おのれら〜。べ、別に(以下テンプレ的台詞なので割愛) GM: はいはいツンデレツンデレ 金川: いいだろう! その代わり、カイトシールドに関しては1つだけ演出させてもらうぞ 久世: 別にいいっすよ GM: じゃあ、せっかくですから先輩はROC無しで古き良きキャラメイクのお手本を見せてくださいね。 当然、能力値入れ替えもなしで 金川: ほぅ? 私だけROC無しか?  まあ、私は老害担当らしいからなぁ。 じゃあ、私はエルフをやる。偉い人もエルフが魔法と盗賊の相性がいいと教えてくれた GM: ほんと先輩はアンティークですね。 どうせ、エルフのプリーストは邪道とかいうんでしょ? 金川: べ、べつに…(略) GM: ツンデレはもういいですからさっさとダイス振ってください そして、金川にはさらなる不幸が待っていた。 ダイス目が腐っていて、期待値すら出なかった。 さらに、出自が一番色物の「薬師」だった。 金川: ……なあ、このデータ。やりなおしてもいいよな? エルフなのに【器用】【敏捷】【知力】【精神】に+3ボーナスが1つもないんだが? *もうこの段階でエルフとしてはかなり無能の能力値です。 GM: 金川先輩。TRPGってデーターだけですか? 金川: は? GM: 初経験者がいるのに、まるでPCをユニットのようにポイ捨てする様を見せるんですか? 金川: お前、大義名分を錦の御旗に好き放題言ってないか? GM: そうですが何か? 金川: 後が怖いぞ? っていうか泣くのお前(GM)よ? GM: 別に? 金川先輩が素でツンデレロールやるの分かってますから。 これでやるか? それともマンチキンになるか? 金川仁っ!? (CV:○マーン様) GM: 今日、サングラスはかけてないぞ? 仕事帰りだから GM: 先輩に○ャア=アズナブルは似合いませんが? 金川: わかったよ! やりゃいいんだろ! やりゃ!! 弱い、役立たずといっても責任もたんぞ!! 久世: よわいって、1〜2点でしょ? ダイスで補えない? 金川: 久世君か? いいことを教えて上げよう。 ──私はな、ダイス運が悪いんだよ。 もう一度だけ言うぞ? 本来、斥候、射兵、魔法使いは分業する分野だ!  さらに、器用貧乏と凡庸は似て非なる存在だ! GM: 先輩のご高説は承りましたから、さっさと作ってください。夜更けますよ? 【自己紹介】 GM: では自己紹介をお願いします。 久世君から時計回りで 久世: では俺から、名前はアレックス=バートン。人間の15歳、勇者になることをあこがれてる。 父親は騎士で、村を守るために戦って死んだ。 形見のバスタードソードとプレートメイルを手に冒険に出ます。 冒険者レベルは2、クラスはファイター一本 GM: これは随分大物設定だな 金川: なんというか、ロー○ス島戦記のパー○を思い出したぞ GM: ロード○島戦記のような大掛かりなシナリオじゃないですよ? ついでに、最終戦で見学もないですからね ああ、あと金川先輩じゃディー○役は無理ですから。 金川: ほう? RYU: 次は俺? ドワーフの神官戦士でグノバ。  年齢はアレックスより1つ上の16歳で幼なじみってことで まだ、ドワーフとしては口髭もあどけない感じでひとつ。 CVは大塚明○大先生で 全員爆笑 シグルイというマンガのネタです。 久世: なにそれ? GM: ドワーフという種族は男は成人の証として口髭を生やすのですよ。グノバは成人してるけど髭が生えそろっていないってことです。 というか、すげえ渋い16歳だな。 RYU: 冒険者レベルは2で、グラップラー1、プリースト2です。グラップラーが特殊ルールをバリバリでおもしろそうなので選んだ。 投げ(浮かせてこけさせる)とか2回攻撃ができます 久世: 強ぇ!? RYU: でも、1回のダメージは低いから重装甲には手が出ない。投げは人型にしか利かない。以外と不便だよ。 GM: そんなときは魔法ですよ。ね、先輩? 金川: なにを寝言言ってるんだ?  私は攻撃魔法なぞ(まだ)覚えてもおらんぞ? GM: はぁ!? 金川: 攻撃魔法覚えようとしたら2Lvからとか書かれていたよ? *SW2.0、魔法をちゃんと使いたかったら2Lv必須です。 GM: あんた、いかげんにしてくださいよ? シューターとらずに魔法使い2Lvにすりゃよかったでしょ? 金川: そうだな。私もそれは考えた。 でもな、俺思ったんだよ 「攻撃魔法3〜4回打ったら気絶する精神力しかない魔法使いは意味ありますか?」って。なにせ精神力ボーナス+2なもんでね。 ダイス目が悪い金川は、例えばファイアボルトを使用した場合3発しか打つことができない精神力しかもっていませんでした。 GM: 魔晶石つかえばいいでしょ? 金川: 理想解だな。私もそう思ったんだよ。 だが、なぜか初期所持金が1040Gしかなくてなぁw GM: それは先輩が無駄遣いするからでしょ。 で、あんた役立たずじゃないですか? 金川: 実のところ低コストMPで効果的な攻撃する為の活路はマギテックしかないと思うんだが? GM: それ、どこにもないじゃないですか? 金川: 経験点がたりなかったんだよ!!  出自が狩人、妖精使いだったら持てたんだがな! GM: 天命です。諦めて経験点で取得してください。 金川: で、私の番か GM: よっ! MOEの権化!! 金川: お前が女指定するからだろう。 名前はオルフェリン。エルフの薬師出身。17歳で女性 クラスは、シーフとスカウトとセージとシューターとフェアリーテイマー。冒険者レベルは1! 運が悪いと、門外漢並の達成値だ!。 設定によると、捨て子で人間に拾われて育てられたようだ。 これは、古き良き(?)迫害されるエルフをやればいいのか? GM: 了承(即答)。 すごく萌える裏設定をこの瞬間考えましたよw 金川: うわ、最悪 久世: 俺、異種族の友達がいる背景ありますよ。 GM: それいいね! すごくいいよ! 君達3人は幼なじみだ 金川: いきなり手抜き工事か GM: パーティ結成にかかる時間を省くためですよ。 一番年上は先輩のキャラか。経験者だし便利だなぁ。 こうして、初心者と老害によるセッションがはじまった。