■メインフェイズ1 GM: では、それから1日過ぎました。 ところで金川さん? SNEのゲームではGMシーンやっていいの? オルフェ: しらんがな。 結論から言うと、シーンをいれると2点の目に見える効果がある。 1つ、やると謎の難易度は下がる。 PCは知らなくてもPLは知識を得るから、回答に至る道筋に誘導はできるからな。 もう1つは、NPCの動機や心情が解るからドラマチックにはなる。 ※GMシーン: 主にFEAR社システムで用いられる進行支援システムの1つ。 PCが登場しない、ドラマにおける”一方そのころ”や”悪役同士の会談”を演出すること。  物語に深みやドラマ的臨場感が与えられる利点がありますが、 欠点として、PCは知らないがPLが裏事情を知るジレンマがある(筆者は欠点とは思わないが)、PCが知らない筈なのに最適の行動をとる、謎が謎でなくなるといったものが上げられます。  聞き込むと「悪代官と越後屋が料亭で密談してた」が解ると、「越後屋、お主も悪よのう」「いえいえお代官様も」と台詞をだすかの違いでしょう GM: まあFEARシステムとの差別化を図るためにやめましょうかね。 自分で調べてください。 オルフェ: あ〜ひとつ言っておく。 ”解けない謎”より、”解る謎”の方が数倍偉いぞ? PLはGMの思っているより百倍は馬鹿というのが私にTRPGを教えてくれた人の弁だ。 GM: 金川さん。ほんと老害じみてきましたね。 その辺はわかってますよ。  では、朝起きると村が大騒動です! 急に、ネズミが大量発生して村中で暴れだしたようです。 オルフェ: ”黄色いずん胴ネズミ”か!? GM: いいえ違います(断言)。 君達にも退治の要請が出ます。 グノバ: 「OK,BOSS! Hey F○ck'n Boys! ネズミ狩りの時間だ!」 GM: どうせなら、全部英語に オルフェ: どこかの”うぐう”みたいな同時通訳できる馬鹿といっしょにするな。 私もドイツ語ネタだすが、大概は事前にメモをつくっておくし、リプレイ起こす時にこっそり間違いをなおしているんだ。 ※この”うぐう”と呼ばれる人物。現在はツアーガイドをやるくらいの英語馬鹿です。なおこの人物外伝で降臨します。 GM: では、村の倉庫の一つにいくと”真っ黒黒すけ”バリにネズミが蠢いてます。 アル: 蹴散らすか GM: では、アルがバッソ振ると2、3匹が真っ二つになりました。 以上! グノバ: 「キリがねえ!」 オルフェ: 密閉して杉の生葉とか燻したら駆除できない? GM: バル○ンですか。 では、レンジャーかセージで知力判定。目標値:9 オルフェ: ここで失敗したら…キャラの存在価値が失われる……。 10! 成功だ!! GM: では、オル姉はその辺の林から、杉の生葉を枝ごと取ってきて ※兵っぽく、密室に毒ガス攻撃を仕掛けました。 ネズミたちは決死の抵抗を試みますが逃げ道は塞がれており、 皆、生きて補囚となる事なく、見事に果てました。 オルフェ: すごくイメージが悪いな。 ごめん、今、夕日のヤ○クニに、○カチュウが浮かんだ。 全員爆笑 オルフェ: では、現場検証。 グノバ: こいつはひでぇな。皆、相当苦しんだ後に死んでやがる。 オルフェ: ええーい! オル姉が極悪人になるだろ! とりあえず状況解る? 単にネズミが湧いただけ? GM: (伏線は張ってあるけどさすがにまだ気づかないだろうな) じゃあ、セージ技能で知力判定。目標値:9 オルフェ: うお、失敗だZE! 「どうしてだろう? わからない。」 GM: 他の人も平目で判定していいよ グノバ: 10 アル: 9 GM: では、見た限りでは家や森に巣くう普通のネズミにしか見えない。 ま、ネズミがこれだけ徒党組んで暴れまわる事はめったにないけどね。 アル: よくわからね。とりあえず報告するか? GM: では、報告に行くと君達がオタオタして居る間に、他の騒ぎは 別部隊がサッサと始末したよ。なんか、魔法の才能ある奴が居たらしい アル: そいつが犯人だ!! 全員爆笑 グノバ: そんな探偵マンガみたいなww オルフェ: ま、まあ。”誰が一番得するか”を考えるのは捜査の基本だけどねぇ。 GM: (よし、誰もつっこまなかったな。) ではこんなことで一日終わります。 GM: では次の日。祭りも近づいて来たことも有り、村長の根回しも含めて露天商が次々やってきていて縁日状態のようですね。 オルフェ: あ、そうだ。ソフトレザー買う。それ位縁日いきゃあるだろ。 「トニーさん、ごきげんよう。 革が縫い込まれた衣類は有ります?」 GM(トニー): 「おやオルフェさん。村に出てこられるとは珍しい。  革の服とは森の奥にでもいかれるのですか?」 オルフェ: 「ええ、そんなとこで」 代金払う。 「もうすぐお祭りですが、それに備えてですか?」 GM(トニー): 「ええそんなとこで。ところでオルフェさんもどうですか?  恋のお守りとか」 オルフェ: 「そうですね。機会が有れば」 愛想笑いで返す GM(トニー): 「ああ、そうか!  オルフェさんほどの美人なら勝手に男がよって来ますわな」 オルフェ: むしろ敬して遠ざけられて居る気がすがな。 森に住む魔女(笑)って感じで。 GM: そりゃ、都市部ならともかく。 偏狭の村にエルフで魔法使いが一人ですから ※SW2.0の世界観では、種族間の隔意や偏見は明言されて居ません。 筆者的に、バスが一時間一本のド田舎や離島に外人が住み着いた感覚だと思います。 オルフェ: 「では、また。ごきげんよう」 GM: ではオルフェが帰ろうとすると、すれ違いざまにwktkした感じのジョナサンがかけぬけていきました。 オルフェ: あー。なんかダンスのお誘い上手くいったのかね。 ジュブナイル(笑)だねぇ。 ※実はオルフェ(というか筆者)、ここでけっこう致命的なミスを犯して居ます。 後日聞いたところGM的には、この段階でトリックに気づいてアクションすればそのままクライマックスに行ってもよかったようです。  この一手が、この村に襲う災厄を拡大化させたことをGM以外は今は誰も知らない。