GM: では、翌日。みんな必死に祭りの準備をしている最中、騒ぎがおきます! グノバ: またネズミ!? GM: いえ、村に狼の群が襲って来ました! オルフェ: はぁ!? 普通、柵くらいしないか!?  あと、狼は夜行性だろ!? GM: 当然柵は有ります。おっしゃる通り狼は夜行性なので、夜は門を閉じます。  ですが、今は昼なので門は空いてます。 信じられないかも知れませんが、これは現実です! オルフェ: 「なんで、昼間に狼が…!?」 アル: 「オル姉! そんなことよりなんとかしないと!」 オルフェ: 「そうね」 GM: では戦闘を始めましょう。 狼が10体。距離は20m 先制値は11です。 オルフェ: 無理だ。8 GM: ではこちらの先行ですね。 オルフェ: まて、GM! [魔物知識]判定はどうした!? GM: あ、ついに気づきましたか? オルフェ: 前回は相手が人間だったからすっかり失念して居たが、 貴様、私が聞かなかったらスルーするつもりだったろ? GM: ソンナコトハアリマセンヨ。 金川さん、被害妄想強すぎるんじゃないですか? じゃあ、判定してください。 オルフェ: どうだ! 11だ!!! アル: ダイスで8振って喜ぶか? グノバ: あの人にとっては期待値以上はクリティカルみたいなもんなんだろ。 GM: はい。じゃあ弱点見つけました。物理ダメージ+2です。 ※このため、アルが”一振一殺”という地獄絵図を作ることとなる。 単なる消耗&消化試合なので割愛。 オルフェ: ううううー。 ダメージ+2ボーナスもらっても、狼一匹仕留められないとは GM: と、血まみれになって首筋に噛み付かれた狼の上半身をつけたままオル姉が拗ねてます ※オルフェが噛み付かれた直後のアルの攻撃で胴体真っ二つ(クリティカルによるHP二倍オーバーKILL)にしたため。 アル: 「なにいってんだよ! オル姉の弓、初めて当たったじゃないか!!」 グノバ: 「それより傷の手当しないと!」 オルフェ: むしろ、意識もったまま肉弾戦を耐え切ったことすら奇跡だ。 エイドリアアーーーーーン!! GM: そりゃ敵さんLv1ですからね。 ついでに撃ち取ったのはアルとグノバであって、オル姉さんは射的して遊んで居ただけですよ? オルフェ: 的は噛み付いてこねぇよ! アル: 「よし、戦果報告にいこう」 グノバ: じゃ、槍の穂先に狼の首級(しるし)を吊るして意気揚々と帰ります。 GM: じゃあ、赤穂浪士っぽく報告に戻ると オルフェ: ま、実際[赤穂浪士の討ち入り]ってのは赤穂浪士の言い掛かりに近いんだけどね… GM: はいはい、その時歴史は動いた! では報告に戻ると村人たちが沸き立って居ます。 ※筆者は吉良上野介擁護派、浅野内匠上断罪派です、閑話休題。 グノバ: お、お出迎えか? 「おおーい、狼やっつけたぜーー?」 GM: ではその声に群衆は怪訝そうな顔で振り返ってKYって視線をおくってきます。 人込みの真ん中では、君達が戦ったのより一回りでかい白い狼の死体が置かれて、村長が若者一人を顕彰してます。 「すばらしい! おまえこそ、村の勇者だ! いや、英雄だ!!」 オルフェ: なんかあの村長、口ばっかりだ。で、その若者だれ? GM: ジョナサン。 全員: えええええええええー!? オルフェ: えーっと、その辺の人捕まえて聞きます。 「ジョナサン。どうやってあの狼倒したの?」 GM: 「なんか、魔法使ったらしい」 オルフェ: ちょっとまて!? ジョナサン、OPで”魔法使い”に恋の相談にきたよな? GM: そうですね。 オルフェ: そんな数日で魔法って覚えられるのか? 普通、魔法使いならちゃんと訓練して魔法理論のイロハ位は分かるよな? GM: 多分そうでしょうね。 グノバ: きっと赤い玉を持ったイタチと契約したんだろ。 オルフェ: じゃあ、ジョナサンは”白い悪魔”だな GM: はいはい脱線しない。 オル姉は今までこの村に、自分以外に魔法使いが居ることを聞いたことがないですね。 オルフェ: なんせ森の魔女だからな GM: オル姉は語尾に(笑)がつくと思いますよ? 第一あんた何ができるの??? オルフェ: 妖精さん呼べます、テレパシーできます、回復水作れます、銃に魔力込めれます。魔力探知できます………、アッーーーーーーー!? GM: (チッ!失言だった!) アル: なんだ!? グノバ: ここは発展場じゃないですよ? オルフェ: 私達は、とんでもない間違いをしていたかもしれない アル・グノバ: な、なんだってーーーー!? オルフェ: っていってもトリックの目星がついただけなんだがな。 こ、これマギテック習得してなかったら手詰まり起こすとこだったぜ。 ジョナサンと”お話”したいです。速やかに火急にだ グノバ: 「お、オル姉 対抗意識か?」 オルフェ: いや。このGM、[ペイント問題]をやってるかもしれない。 ちくしょう。私はN◎VA脳になりすぎていたっ!!! ※[ペイント問題]: この場合、”◎◎を調べます!”と宣言してない内容以外の(見れば子供でも分かるようなものですら)情報を公開しない事。 過去、SW公式リプレイでPCが「顔に特殊な文様を描いて居る暗殺団」に狙われているという状況で、PLが不審者を警戒するシーンで「ペイントしていないか調べる」と言わなかったせいで、見れば子供でも分かる顔に文様を描いた襲撃者に気づけなかったことに由来。 ※N◎VA脳 知らないといけない重要情報はGMがなんらかの形で公開してくれると思い込んで居た。位に思ってください。 (トーキョーN◎VAでは、どちらかというとPLが謎解きをするのではなく、PCが謎を解くロールプレイをする事が主流です) オルフェ: GMまず確認だ! この村で魔法使いはオルフェリンだけか? GM: 神聖魔法を含めないなら、公称ではオル姉が唯一の魔法使いということになって居ます。 オルフェ: 了解した。 この村ってマジックアイテム扱ってる店屋ある? GM: あるわけないでしょ。雑貨屋位です。 アル: なにがしたいの? オルフェ: 魔力がなくてもマジックアイテムがあれば魔法は使える。 グノバ: あ、そうか。 で? オルフェ: いやなに、最悪の予想をしてる。 GM、あのネズミを一気に始末したのもジョナサン? GM: そうだよ。 オルフェ: チッ!  おまえは、(書くと社会的抹殺されるので検閲)マーか!? それが分かれば、一手早く手が打てた! グノバ: 何焦ってるの? オルフェ: 私は、この一連の騒動○○○○と予想して居る。 OPからの流れで(ネタばれ防止のため削除)が筋書きだと グノバ: あ、全部■■■■でしたってこと? オルフェ: PCはともかくPLは備えないと。 「好きな子に格好良さをアピールしたかっただけでした」って落ちならコメディの領域だが、私の大好きな”無償の奇跡は存在しない”シナリオかもしれない GM: 雑談はその程度にして、これから英雄ジョナサンを称える宴会らしいですよ。 じゃ、GMは側のコンビ二に買い物にいってきますから密談してください。   (GM退席) アル: なにがしたいの? 俺にも分かるように解説してくれ グノバ: 要はジョナサンが、かっこつけるために自作自演してるってことだろ? オルフェ: で、魔力ないジョナサンがどうやって魔法使う? アル: オル姉がマジックアイテムという仮説をだしたろ? オルフェ: で、この村でどうやって手にいれる? グノバ: でかい街いきゃいいんじゃない? オルフェ: そんなことよりこいつをみてくれ。これをどう思う? (ルールブックのアイテム欄を見せる) グノバ: すごく…値段の桁が……大きいです。 爆笑 オルフェ: ルールブック掲載以外の”オリジナルアイテム”はともかく! マジックアイテムは使い捨てでも500Gくらいするんだよ。 ぶっちゃけ、冒険一回分! 普通の農民が買える品じゃないと思うんだ。 グノバ: あーそうだねー オルフェ: 悪い予想としては、トニーが恋愛病にかかったジョナサンに攻撃魔法か動物操るアイテム譲って、”何かを目論んでいる”んじゃないかと思うんだ。  何がしたいかは全くわからんのだが。 グノバ: トニーにジョナサンを英雄にするメリットがある? オルフェ: 現状、何もわからない。 ジョナサンとトニーに関して全く情報ないからなぁ。 これからリサーチするしかないね。 アル: ジョナサンが変なアイテム持って居ないか調べて、それがどんな効果か調べれば? オルフェ: あー。魔法アイテムを身につけてるか調べる方法だけはある。 使うと、バレるとは思うけど 問題は、PLはわかってるけどPCにどう動機を与えるかだよなぁ。  ”最悪のシナリオ”かもしれないしなぁ。 ※状況に対してあまりにも情報が少ないため、全員迷走してます。 アル: 最悪って? オルフェ: ”無償の奇跡は存在しない”。 例えば、力の代価に魂を奪われるとか。 ”誰もそんな悲劇になるとは知らなかった”ならいいけど、トニーが意図的に渡して居るなんて素敵なコースも有る。  とにかく、動機と目的を調査するしかない!! グノバ: そりゃないだろ。穿ち過ぎじゃ無い? (ここでGMが戻ってくる) ”無償の奇跡は存在しない”。 有る物語の台詞の一つ、オルフェの胸にいやな予感が走った。 しかしピースの足りないパズルには何の価値もない。