シーン:07 あまりにも近すぎて…
場所:下校路
GM:
では、6時になりました。生徒はとっとと帰りやがれコノヤローという放送が流れます。
登場は大地と比奈。
真名(P):
優遇されぎだー! ブー ブー!
GM:
おまえ、1.5話で暴れまくっただろ!! というか、今回デンパ行為で目立ちまくるから却下
大地:
「全く、こんな大事になるとはおもわなかったよ」
比奈:
「ねえ……大地君。」
大地:
「ん?」
比奈:
「大地君、今、好きな女の子っている?」
大地:
「な、なんだよ急に!!」
比奈:
「高円寺さん? ……最近、仲がいいよね」
大地:
「ち、ちがうよっ!!
一体どうしたんだよ!」
比奈:
「うん………。」
うつむく、顔が見られない
「――――大地君が好きだって、女の子が居てね。
……大地君に好きな子がいないか聞いてくれって」
大地:
「おいおいおい! どういうことだよ!?」
こう、いつもの感覚で両肩をつかむ
GM:
あ、頃合いなので…… カメラがその光景から引いていき……
丁度、校門からでて来たさやかが二人の様子を“偶然”みてしまいます!
BGM/『あなたが…いない』 School days
GM:
そして、さやかの顔がUPになって……フラッシュアウト
シーン:08 揺れる想い.II
場所:輝明学園T山分校
それから数日後、教室の方でも準備が進んでいた。
GM(女子生徒):
「高円寺さ〜ん、服出来たから試着してみて」
真名:
「…ん。」
比奈(大地の友人):
「お、“委員長”の次は…高円寺さんか。
――――で、お前……クラスの人気ベスト3の内、二人も確保しやがって…早くどっちか選んで、片方フリーにしてくれよ」
大地:
「ど、どういうことだよ!?」
比奈(大地の友人):
「逢坂さんと高円寺さんに決まってるだろうが!!」
※ところで、もう一人は誰だ?
大地:
「俺は別に……」
比奈(大地の友人):
「別にもクソもないだろ!
ただの友人が、毎日弁当拵えてくるわけないだろ!!」
GM(?):
「――――確かに、一理あるな」
突然、大地の背後に気配が!?
大地:
だれですか!! ……ま、まさか
GM(先輩):
神出鬼没のナイスガイ、人呼んで曾根崎先輩です
「――――大地。独り占めは善くないな」
実に爽やかな笑顔をみせつつ、ものすごい握力で両肩を掴みます。
大地:
「せ、先輩っ! 俺が何をやったと云うんだっ!!」
比奈(大地の友人):
「(実に爽やかな笑顔)で、どっちにする?」
GM:
さて、PLを虐待するのはここまでとして…
「高円寺さんの着付けが終わったよー☆」
という声と共に、ガラガラっと扉が開く
――――ヒラリ
動きと共に、漆黒のシルクが波をうって揺れる。
学生服でもない、“箒”を手にした…『魔法使い』姿でもない…
真名がそこにいた
大地:
お約束なので…声も出せずに呆然と見とれてましょう☆
真名(P):
いいかっ! 昨今、ロングの髪のメイドが横行しているが!
私は、そんな“なんちゃって”メイドは許さない!!!
食品を扱う職種に身を置く者、肩口より長い髪の場合は縛るか、かぶり物で隠すべきだ!
それが、僅かとはいえ『飲食業界』に身を置いた私の譲れない思い(Style)だ!!!
GM:
やけに拘るな、このフェティッシュ!
※ちなみに、金川は現在は免許失効しましたが『限定付きソムリエ(俗称:ワインコーディネータ)』の資格を有してました。
真名:
というわけで、髪の毛は“アップ”でお願いします!
GM:
なんだとっ!?
大地(P):
夏祭り(浴衣)イベント出してくれなかった仕返しですね(爽)
真名(P):
その通りだ同志! 1話で負けた分…浴衣対決なら、最強生命体(大いなる幼なじみ)に“勝てる”とふんで……夏祭りでイロイロやろうと…ネタ出ししてたんだぞ!!!
――――私の純情を裏切った報いをうけろ!!
※お前、1.5話であれだけやって…まだ満足できなかったのか?
というか、どうして今回はそんなに“廃テンション”なんだ金川仁よ
比奈(P):
ああ、また金川さんの隠された一面が…。
“先輩”・“後輩”・“幼なじみ”・“義理の妹”フェチの他に、“メイド”と“浴衣”フェチだったなんて……
大地(P):
まあ、われらが“師匠”から唯一『もえ』の免状(限定解除)を頂いた金川さんですから。
今更何があろうとも、私は驚きませんよ。
――――何時までも、トモダチですから(目を逸らす)
金川(P):
なんだとぉ!? お前達も、“師匠”から免状欲しくないのか!!
大地(P):
上り詰めた先にあるのは、後悔だけですから(哀れむような瞳)
(閑話休題)
比奈(飢えた野獣共):
「うおおおおおおおおおおおおおっ!」
RL(先輩):
「ほほう。 ところで高円寺くん」
真名:
「?」
RL(先輩):
「『おかえりなさいませ、ご主人様(はぁと)』といってみてくれないかな?」
全員爆笑
真名:
「??? ――――お帰りなさいませ、……ご主人様」
鬼か、あんたわっ!?
RL(先輩):
「――――高円寺君。グッジョブだ」
親指を立てる
「……で、どう思う。大地君?」
大地:
「う。 か、可愛いと思いますよ……(焦)」
RL(先輩):
「遠山君はこういうのが好みか」
大地:
「そういうわけじゃなくてっ!!」
RL(先輩):
「まあ、同じ服を着た比奈ちゃんと並べてみないと…不公平だなぁ(ニヤニヤ)」
大地:
「――――――なんでそうなのるのですかっ!」
RL(先輩):
「ふむ。比奈ちゃんのメイド姿は好みじゃないか。
………本人に伝えたら、さぞかしガッカリするだろう(悪魔の笑い)」
大地:
「な、な、な…何でそっちの方向に!?」
GM:
というところに…
「遠山せんぱーい! 奥様が屋上でお待ちですよ〜♪」
という声が(笑)
ちなみに、声の主はさやかちゃんね
全員爆笑
大地:
こちらは、知っていいの?
「さ・や・か・ちゃん!?」
GM(さやか):
「あははは☆ お茶目な冗談ですよ♪」
そして、屋上に行った大地。
そこには、比奈の姿はなかった
大地:
「あれ、さやかちゃん。 比奈は……」
GM(さやか):
「先輩、わたし…嘘をついちゃいました」
シーン:09 朱に染まる時
場所:輝明学園T山分校屋上
大地:
「え?」
GM(さやか):
「用があるのは、わたしなんです」
フェンスに背を預ける
暑い夏が去り、夕暮れ時になると涼しい風が吹き始める…
GM(さやか):
「用があるのは、わたしなんです」
真名(P):
いつから『ナイトウイザード』はジュヴナイル(少年少女向け、そこから青春ものに派生する)になったったのだ(茶)
比奈(P):
さあ(茶)
※今回は蚊帳の外な、ヒロイン二人
GM(さやか):
「私、先輩のことが好きですっ!」
大地:
「え!?」
GM(さやか):
「……先輩は、迷惑ですか?」
大地:
すごく、悩むんですがw
「……さやかちゃん……」
GM(さやか):
「……逢坂先輩ですか?」
大地:
「…………」
GM(さやか):
「……高円寺先輩ですか!?」
大地:
「…………ごめん」
屋上から引き返す
GM(さやか):
「先輩! 私、諦めませんから!」
その言葉に、偽りはなく…それ故に、心に鋭く突き刺さった
シーン:10 秘めた思い
場所:輝明学園T山分校教室
比奈(P):
――――――頃合いですか(ニヤリ)
真名(P):
いいだろう。胸を貸してやる
GM:
おまえら……なにを始めるんだ!?
比奈・真名(P):
そりゃーもー(悪魔の笑い)
ガラリ。比奈は何時にもなく変な気分で教室の扉を開けた
誰もいないだろうと思った教室……だが、気配が1つ。
比奈:
「――――高円寺さん?」
そこには、漆黒のエプロンドレスを身に纏った真名が夕日に染まりながら窓に寄りかかっていた。
真名:
「何?」
比奈:
「大地君知らないかなぁ?」
真名:
「……貴方が、屋上に呼んだでしょ? 後輩が来たわ」
比奈:
「え!?」
――――さっきのさやかの言葉が心によみがえる!!
真名:
「――――貴方じゃないの?」
比奈:
「ちがう! わたしじゃないよっ!!」
真名:
「――――何、怒っているの?」
比奈:
「怒ってなんかいないよ!!」
真名:
「――――怒っている。」
秋の夕暮れははやい。 いつの間にか日が沈み…“紅い月”が昇っていた
真名:
「――――――学園に『月筺』が築かれた!?」
GM:
勝手に話をすすめるな! ……まあ、その通りだけど
比奈:
「どうしよう! みんなまだ残っているよ」
真名:
「……大地が居ないのが心細い。」
比奈:
その言葉に、胸がチクリと痛む
真名:
「――――――行こう」
比奈:
「う、うん」
シーン:11 闇よりも深く…
場所:『月筺』内
比奈と真名…、二人の『魔法使い』は、結界で包まれた校舎を歩いていた。
比奈:
「――――高円寺さん」
真名:
「………何?」
“箒”を構えつつ…返事をしながら、視線は周囲を警戒している
比奈:
「私…後輩に嫉妬しちゃた。 私――――嫌な女だよ」
真名:
「………」
比奈:
「一緒にいるのが当たり前だと思っていた。 大地君と一緒にいるのが永遠に続くと思ってたんだよ……でも……心が…痛くて」
GM:
その比奈の告白を遮るかのように……前方から黒いカゲが現れた!!
現れた、クリーチャー……それは、ワンダリングモンスターとしては高レベルのものであったが……
心の中に黒い焔を携える、比奈の怒りの体現……《ジャッジメント・レイ》の一撃で……闇に消えた!
比奈:
「はぁ、はぁ……」
真名:
比奈の息が落ち着くのを待って、いおう(ニヤリ)
「――――――私は、貴方が憎い位…羨ましい」
シーン:12 絆という名の幻想
場所:『月筺』内
予想もしなかった環境の変化に錯乱する少女、見つめるもう一人の少女は…本音を吐露した
真名:
「貴方は…私が望むもの全てを有してる。 ――なんの努力も無しで」
比奈:
「え?」
真名:
「――――私は、物心ついたときから、“侵魔”と闘う為だけに…色んな訓練や訓練を積んできた。
……『魔法使い』の適正がない私…魔術/科学的に様々な調整をされてきた。
それでも私は……貴方より力がない」
比奈:
「高円寺さん……貴方、それだけでいいの?
それじゃあ、悲しいよ」
真名:
「――――――私は、闘う為に造られた…人形だから」
でも、その言葉が……胸に刺さる。
「………痛い。」
比奈:
「高円寺さん、怪我したの?」
真名:
「違う。 心が…痛い」
比奈:
「ねえ、高円寺さん。 大地くんのこと…どう思う?」
真名:
「――――――嫌いじゃない」
比奈:
「近すぎて…気付かなかったんだよ。 ――――私も大地君のことが好き」
GM:
青春ドラマはそのへんにして…。二人とも、【精神】チェック! 目標値:16
真名:
期待値だ……9+8=17
比奈:
楽勝の域です、10+6=16 ギリギリ(汗)
GM:
では、二人とも…屋上に高密度の気配を感じる
真名(P):
GM、今[闘気]を組み替えていいですか?
GM:
戦闘中でないから、許可する
真名(P):
大地が居ないとすると、耐久力が格段に落ちる。
で、中ボスが控えているとしたら……一番いい方法は…とにかく行動値をあげて2回行動を狙う事だ。
幸い、イレイズも習得したので……手数で攻めるしかない!!
※[闘気]+4を行動値に全部投入し、行動値を10に引き上げた。真名の唯一の強みは、必要に応じて能力の微調整がとれるということだ。
――――もちろん、根本的な解決にはならないのだが…
シーン:13 残留者
場所:『月筺』内
屋上には、さやかが倒れていた。そして…その目の前には……クリーチャーが1匹……今にも襲いかかろうとしていた。
GM:
敵は、ぼちぼち強いぞ。
行動値:20!
真名:
はやい! ここは…[プラーナ]5点消費して…[行動値]をあげる!
あ、クリティカル……更に廻る!!
10+10+10+7+5=42!?
比奈:
あらら…出番なしかな?
行動値:16
真名:
「貴方は……後ろに下がって」
エンジェルシードのモードを、近接戦仕様に変更して、近づいて攻撃!
エネルギーブースターを起動!
【命中値】12+8=20
GM:
相変わらず高いなぁ…回避できないよ
真名:
「――――っ!!」
【攻撃値】21+10(Eブースター)+9=40
GM:
ほいほい
ブゥゥゥゥン……
真名の手に抱かれた純白の“箒”の先端から光の刃が構成される。
その刃は…狙い違わず、クリーチャーを切り裂いた。
真名:
引き続き、《イレイス1Lv》使用! 再攻撃
「――――肉体の限界制限解除…。痛覚遮断、精神制御開始……」
【命中値】12+6=18
GM:
それは、かわした!
−カウント:22−
真名:
引き続きこちら…エネルギーブースターが、あと1回でつきるので…
当てないと…もったいない
プラーナ5点消費、エネルギーブースターを起動
【命中値】12+9+5=26
GM:
それは、かわせない
真名:
「…………!」
【攻撃力】21+10(Eブースーター)+5=36
GM:
うんうん
真名:
なんだこいつは…、防御を考えても…累積76点与えて居るんだぞ
ここで殺せないことも考えて…後退は出来ない。このまま勝負だ!
《イレイズ1Lv》使用 お、クリティカル!
「――――殺す! 殺ス! コロス!!!」
【命中】12+10+4=26
GM:
ダメージおくれ
(ソリャ強いさ。クリーチャーとはいえ、最強ユニットだもんな)
真名:
ここで、プラーナ使うと…クライマックスで使う分が確保できないー
【攻撃力】21+5=26
GM:
あ、それ止まった(爽)
比奈・真名:
なにぃぃぃぃ!!
比奈(P):
そりゃ、死なないわけだ。 多分、1撃で10点ぐらいしか通って通ってないんじゃない?
真名(P):
攻撃は受けてやる。
………そのかわり、お前のキ○ガイな魔法で、瞬殺しろ
比奈(P):
“ジャッジメントレイ”2発目撃つとしたら、バリアとばせないよ?
真名(P):
か・ま・わ・ん!!
−カウント:20−
GM:
じゃ、攻撃するよー
【攻撃値】20
真名:
当たらなければ、どおってことはない……ムリデスーーー!!
GM:
【攻撃力】40ねー
真名:
おわー、ダイス目低いと死ぬーー
【防御力】11+6
HPが……4点残った……(ぜいぜい)
比奈:
こりゃ、マジデやばいよー
「降りて来たれ。天の雷 《ジャッジメント・レイ》!!」
【命中値】20+6=26
GM:
かわせるか、そんなもん!!
比奈:
《魂狩り》を使用!
【攻撃力】21+25+11=57
GM:
死ぬよ、それ!!
※念のため云っておこう…。この他に、《大いなる怒り》や[プラーナ]がブースとされる可能性もあるということを……。
(《大いなる怒り》×3をブーストすると、サンプルシナリヲ(神様が多すぎる)のベール=ゼファーを瞬殺出来る火力になる)
というか、絶対、さやかを巻き込んでないか?
GM:
では、目の前のクリーチャーは灰となって散った。
比奈:
「さやかちゃん!!」
かけよって、起こそうとします
真名:
では、あたりを警戒します
GM:
では、この瞬間…『月筺』が壊れ…通常の世界に戻ったのがわかります
真名(P):
??? GM、さっきのゴツイのがRLだったの?
GM:
知りたいなら、【知力】でジャッジ。目標値:18
真名:
誰も信じてくれないが…【知力】は高いのだ
11+9=20
GM:
では、解る。このモンスターは、ヴィーヴィルという非常に高位のクリーチャーであるが、“侵魔”ではない。従って、RLとなる資格はない。
真名:
「――――逃げた?」
夜風に揺られながら、髪をとめていたリボンが解け…夜風に亜麻色の長い髪がなびく
GM:
お前、いままで…メイド服で闘っていたのか!?
真名(P):
着替える暇、無かったしね☆ 読者サービスも兼ねて(ぇ)
GM:
イラスト、無いのですけど……
比奈:
「さやかちゃん! 目を覚ましてよ……さやかちゃーーーん!!」
GM:
……演出で、ライバルを屠るな…“最強生命体(ルビ:幼なじみ)”。
まあ、確かに…どんなに呼びかけても…反応はないね。
数刻後、学園に木霊する救急車のサイレン音……
何もなかったはずの日常までもが……壊れ始めた……そんな気がした。