技術指導2 〜カブトの特殊技能について〜

”あやまち”は、やすき所になりて、必ず仕る事にて候

―― 『徒然草』、ハザード前の随筆の一片
 

 N◎VAを彩るもののなかに、「特殊技能」の存在は欠かすことが出来ません。 この特殊技能の存在があるからこそ、【カタナ】はN◎VA最強の剣士であり、【ニューロ】は電子世界の妖精を名乗れるのであります。 そして、同じスタイルであっても「特殊技能」の選択によっては全く異なる能力になってしまうのは周知のことと思います。
 それでは、少し【カブト】の特殊技能について検証してみませんか?

 
特殊技能の分析
カバーリング 自動防御 戦術 見切り 鉄壁
護身術 不動 隠し武器 ディフレクション 反射防御
八重垣 ディスアーム 最後の砦 仁王立ち 完全防護
八面六臂 ク・フレ 一心同体 見えざる盾
対決、特殊技能! もどる

1.特殊技能の分析 

 【カブト】の特殊能力17種類の効能を、優先度・必要になるシーン・解釈/考証・効率を上げる技能/アイテムの観点で考察してみたいと思います。

優先度は以下のように判断します。 改めて申し上げますが、あくまでこれは関係者の考える説であり、これが絶対ではありません

 

※尚、当サイトでは、推奨以外の組み合わせ(主として達成値上昇系特技を組み合わせる)の考察は行いません。
 その点は各人で考えて下さい。


 

<※カバーリング>
組み合わせ:なし
目標値:ダメージの数字
対決:なし

優先度:●●○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  【カブト】のアイデンティティとも言える特殊技能です。その効果は他者が食らうダメージを自分が引きうける(身代わりになる)事です。
 その最大の利点は、アクションランクを消費しない(判定は手札を出す)事に尽きます。
一部には「他人への攻撃を妨害する事は、リアクションで可能なので、<※カバーリング>の必要性は薄い」という意見も聞きますが、片手間にボディガード業を営むのならばともかく、本業として行うのならば必要不可欠な技能といえます。
 ”クルード”論としては<※カバーリング>は【カブト】としての覚悟の現われであり、”テクニカル”論としては、複数の攻撃から第三者を護りぬける数少ない技能の一つであり、決して疎かには出来ないということです。
 サイバーウェア等で補強しない限り、アクションランクは2です。 様々な手段で補強を加えてもアクションランクを「4」以上にする事は基本的に不可能であります(まあ、【カタナ】の<※羅刹>を使用すれば更に上昇がするのだが…)。
 もし、複数のゲストが”特定の対象”に対して集中砲火を浴びせた場合、果たしてプロットしたアクションだけで防ぎきれるでしょうか? <※カバーリング>は覚悟であると共に、多数からの攻撃から他者を護れる、数少ない技能です。

 ただし、<※カバーリング>自体ではダメージを減少させる事はできません。また、装甲も使用できない為、何らかの対策(効率を上げる技能 参照)を用意されるべきと思います。

効率を上げる技能: <※最後の砦>/カブト−
<※カバーリング>と組み合わせる事により、手持ち装備一つの「受」を使用する事が出来る。
<※鉄壁>、<※八重垣>をさらに加えると10点前後を減少させることも可能
  <※見切り>/カブト・カタナ−
<※カバーリング>使用後に使う事によりシンプルに自分のダメージを減少することが出来る
  <※忠誠>/クグツ−
<※カバーリング>の使用後に使用する事により、ダメージを軽減できる。 ゲストはポコポコ使えるが、キャストは常に使用条件を満たしているとは限らない
  <※コミック・ヒーロー>/カブキ−
上二つと、同等の効果をもつ。 演出をがんばって考えましょう……
 〃 アイテム: <※カバーリング>単体で使用している以上、あらゆる装備は効果を持たない
 

<※自動防御>
組み合わせ:<メレー><回避>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●○
必要になるシーン: カットシーン
解釈/考証: 予め、全ての自主行動(アクション)を放棄することにより、肉体戦において、組み合わせが可能ならば、リアクションでは全て手札から出す事が出来る技能。
 すなわち、肉体戦を行う限り、たとえ敵全員から集中砲火を受けようとも、防御を試みる事が出来るのである。リアクションにおいては、<※自動防御>と組み合わせている限り、無尽蔵に(RLが許せば周囲の人に対しても)防御を試みれるわけである。(ただし、RLよっては他人は庇えないと解釈される方もいる)

 一見、有利に見える技能だが、意外な穴が数個存在する事を忘れてはいけない。一つは”能動行動を放棄する事”、二つ目は”<※自動防御><※メレー>または<※回避>がある程度(出来れば、いずれも3L以上は欲しい)なければ意外と使えない”、そして”手札で防御できるのは、あくまで「肉体戦」のみ”であるということである。
 また、<自動防御>は<ク・フレ>を除く、攻撃系(反撃系)特技と直接組み合わせることが出来ない。
なお、ルールに“テクニカル”にこだわれば、【カゲ】の<空蝉>は、直接反撃ではないので、組み合わせれるという 意見が出ているが、ルーラーによっては(大抵は)認めてくれない。私としても、<空蝉>の使用は認めたくない。
効率を上げる技能: <メレー>+<回避>−
リアクションを有利にする事ができる。ただし、”楯”を装備している時のみである
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”
 

<※戦術>
組み合わせ:<メレー><回避>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●○
必要になるシーン: 基本としてはカット進行時だが、使い方次第ではあらゆる局面で使用できる
解釈/考証:  一般的に不遇な扱いを受けている可愛そうな技能であると言える(詳しくは2.”対決!”で…)。
効果は、大きく分けて2つ。 一つは、通常では防御できない攻撃に対し防御可能にする事(ただし、<※ク・フレ><※空蝉><※呼吸><※自動反撃><※買い言葉>等々リアクションによる反撃を防ぐ事は出来ない)、
もう一つは、襲撃や狙撃等々、隠れた危険を予測する事である。
 基本的な使い方は、睡眠中等々に奇襲された時の最初の(リ)アクション時に、「実は、<※戦術>で襲撃を察知して万全の態勢で居ました〜☆」という使用法だと思われる(<メレー><回避>と組み合わせという点でも予想できる)が、リサーチの時にも、「ここで狙撃するとしたら何処が適当か調べます」や、「もし、危険物を仕掛けるとしたら何処が適当か調べます」、「盗聴器が隠されるとしたら何処か調べます」等々、危険予測の手段として、色々と使用できるのではないかと思う。
 個人的にはお勧めの技能なのだが……
フェイトの<※シャーロックホームズ>や、タタラの<※究極鑑定>の持たないチームでは、RLは、その代替技能として、これを使用したら、RLは温情の一つぐらいかけてあげたらどうだろうか?
効率を上げる技能: <セキュリティ>
危険物や不審者をチェックする時に組み合わせるとよろしいかと
  <知覚>
狙撃や伏兵のチェックに使用できます。まあ、こじつけなのですが…
 〃 アイテム: GCI”アイ・オヴ・ザ・タイガー”(イメージエンハンサ、サーバー識別)
GCI”イア・オヴ・ザ・ドラゴン”(いろいろ使えます。危険予測に関しては、こちらの方が優秀です)
 

<※見切り>
組み合わせ:なし
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●●
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  いまさら、とやかく言う必要がないほど凶悪な強さを誇る技能、カードの数字分のダメージを問答無用で減少させる上、使えないスート(主としてクラブ)のカード処分の手段にもなる。
 そして、防ぐ手段がカタナの<※鬼の爪>しかない(最近、“黒の剣”というのが出ましたが…)。 
キャスト・ゲストがどちらもこの技能を所持していたお陰で、クライマックスが三時間以上かかったという話をよく聞きますし、自分も体験しました…。
効率を上げる技能: <※鉄壁>/カブト−
基本的に、「<※見切り>か<※鉄壁>か」というのが、作成当時のカブトの悩みなのですが、
両方合わせると無類の強さを誇ります
  その他の減少系技能(<忠誠><コミック・ヒーロー>)/クグツ、カブキ−
さらに、加えると凶悪すぎて泣きたくなります…
効率を上げるアイテム: 特になし
 

<※鉄壁>
組み合わせ:<メレー><回避>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●●
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証: カブトの基本ともいえる技能である。その効果は、「受」を含めたあらゆる装甲を2倍として計算する事ができる事である。 おそらく、あらゆる防具の特徴に熟知し、攻撃を最も装甲の厚い部分で攻撃を受け止める為、通常より高い効果を出すのであろうと推測する。
効率を上げる技能: <※八重垣>/カブト−
技能レベル数までの複数の得物で受けを行う技能。 ”千手観音”あたりと組み合わせて新たなる腕を付けると、さらに強力である
  <※鉄身>/チャクラ−
技能レベル点分の装甲を肉体に与える技能。この技能に対しては、アーマー値減少の効果を受け付けないという利点がある
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”
 

<※護身術> 
組み合わせ:<メレー>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証: 【カブト】唯一の攻撃系技能。 レベル点分のダメージを追加する事が出来るが、ダメージが10点を越えた時点で、「10/気絶」を自動的に与える、いわゆる”当て身”攻撃である。
一応、「斬」「刺」でも使用できるらしいが、気分的に美しくないような気がするが……。
 得物が使用できるようになったので、素手のみ使用可の2edの頃からは使いやすくなったが、<※見切り>系や、C2”ペイン・キル”、ドラックの”クロロフェリン”で、あっさりと防がれるようになったので、差し引き”0”ではないだろうか。 少なくとも、役には立つだろうが…、過剰な期待はされない方が良いと思う。
(尚、『グランド・X』の新型“IANUS”には、痛覚無視能力が標準で付いているので、さらに使いづらくなった)
効率を上げる技能:  
   
   
 〃 アイテム:  
 

<※不動> 
組み合わせ:なし
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●○
必要になるシーン: リ・サーチ、カット進行時
解釈/考証: 精神戦用の<※見切り>である。 しつこいようだが、出したカードの目分のダメージをシンプルに減少する事が出来る。あまりにも強力なので、取られる方が多いのですが、【カブト】はあくまで肉体戦が主力でありますので、あえて評価を落としています(本当は、一つでもいいのだが…)。
 「クライマックス」というと、肉体戦が中心であるように思われていますが、敵が【カリスマ】を始めとする非戦闘家ならば、『精神戦』が中心となります。 それでなくても、【カブト】は外界の制御値が低くなりがちです。 この技能一つで様々な使い方ができるでしょう
効率を上げる技能: <※厚顔>/ミストレス、マネキン−
万が一、リアクションが出来た場合、レベル分のダメージを減少させる事が出来る
  <※忠誠>/クグツ−
出したカードの数字分、ダメージが減少する。 <※不動>の使用後に使用すると強力。<※コミックヒーロ>でも使用可
 〃 アイテム: 精神戦に関係するアイテムは基本的に存在しない
 

<※隠し武器>
組み合わせ:なし
目標値:なし(セキュリティー・レート)
対決:なし(<セキュリティ><知覚>)

優先度:●●○
必要になるシーン: リ・サーチ、クライマックス直前
解釈/考証: 「Total-Eclipse」のセキュリティの導入のお陰で、急遽需要が急増した技能の一つ。
 Redエリアならば基本的に”エンジェル”60mmATロケット弾だろうが、”リーサル・アームズ”だろうが、持ちこみ放題(というわけでもないが…)だが、他の場所に得物を持ち込む為には必須技能である。
N◎VA軍のお陰で、あらゆる武器類が検閲の対象となっている現在、専業カブト必須の技能ではないだろうか?
効率を上げる技能: 最悪、〈売買〉や〈社会〉と組み合わせて、報酬点を積んでみてはどうでしょうか?
 〃 アイテム: 隠匿レートの高いアイテム(判定回数が減るため)、“デ・ニーロ”ホルスター
 

<※ディフレクション>
組み合わせ:<メレー><ファイアアーム>
目標値:攻撃の達成値
対決:なし

優先度:●○○●●●
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証: 銃弾を、得物で叩き落とす技能である。ちなみに、<ファイアアーム>と組み合わせると、弾き返す事も可能である。ただし、【カタナ】の<ディザーム>と異なり、弾き返した弾丸で攻撃することは、不可能なようである。
 基本的に、”クリスタル・ウォール”を持たない方が取る事が多い。別の言い方をすると、”楯”を使う事に抵抗を覚えない方には格別必要のない技能であるともいえるのではないであろうか?
 最近は、”楯”を持たない【カブト】が増加する傾向にあるので、そういうポリシーの方で、技能のストックに余裕のある方はとられれば宜しいかと……。
 尚、銃撃に対して、“盾”のみでは防げないという見方もある。
金川個人は、胴体の8割以上を覆う遮蔽物ならばOKだろうと思うし、〈回避〉を組み合わせている
から問題ないと思うのだが……
その場合は、格段に需要が高くなるので、ルーラーに確認するべきであろう。
効率を上げる技能: <※背面撃ち>/カブトワリ−
闇や背後など、見えない場所に対して射撃を行える技能
  <※反射防御>/カブト−
どのような攻撃に対しても本能的に防御をとることの出来る技能
 〃 アイテム: セインツ”パンサー”、同社”パンサー・ヴァリアント”“盾”
銃器を使用する際、”有利”にする事ができる夢のようなサイバー・ウェア。
 

<※反射防御>
組み合わせ:<メレー><回避>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●●
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証: 【カブト】における「とりあえず、選べ!」技能の一つである。
<※見切り><※鉄壁><※不動><※反射防御>の中から2つをチョイスするのが、【一枚カブト】のテクニカルな選び方とさえ、“テクニカル”な一部の方々では囁かれている(らしい)。
 では、類希なる<※反射防御>の効果は、”あらゆる攻撃に対して防御する権利を得る”ことである。訓練された【カブト】は、どのような攻撃に対しても、反射的に防御行動をとるのであろう……。たとえ、リアクションのリアクションによる攻撃(”ク・フレ”、”自動射撃”、”空蝉”、”リフレクション”、”二刀流”等々)でも組み合わせれば、通常の防御が可能である。
 その効果、おして知るべしであろう……
効率を上げる技能: <メレー>+<回避>
補助系であるので、組合わせはあまり意味が無いかと……、とはいえ成功率を上げるという意味では、”楯”を装備した上でこの二つを組み合わせるのがよろしいかと
 〃 アイテム: 特に、無いと思われる
 

<※八重垣>
組み合わせ:<メレー>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  最大で、「技能レベル本」までの得物を同時に使用して、その「受」値を合計して攻撃を受け止める技能です。
”受け値”自体は、<メレー>が成功すれば使用する事が出来るので、低いカードでも的確な防御効果が得る事が出来るのが魅力である。
 念の為に書いておくが、「技能レベル」が3L以上になっても三本以上の得物で受け止める為には、四肢を増設する必要がある。決して、片手で複数の得物を使用できるわけではないので、あしからず
効率を上げる技能: <※鉄壁>/カブト−
「受」・「装甲」値を2倍にする技能である。
例えば、”クリスタル・ウォール”+”刀剣類”を装備して、<メレー><回避><鉄壁><八重垣>
を使用した場合は、「10」点ものの受けを発揮する事ができるのである
  <※鉄身>/チャクラ−
リアクションで使用する事により「技能レベル点」分の装甲を得る事ができる技能である。 
補助や、装甲を抜いてくる奴を相手にするのに最適
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”
 

<※ディスアーム>
組み合わせ:<メレー><ファイアアーム>
目標値:制御値
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  相手の得物を狙って攻撃をかけ、ダメージを与える代わりに「生命の制御判定」を要求し、判定が失敗した場合は、狙らわれた得物を落としてしまう技能である。したがって、相手に当たればダメージの有無に関わらず、効果を発揮するありがたい技能でもある。
 …と、書くと強そうなのだが、<※護身術>と同じく、意外と欠点が多い。 まず、得物を片手に攻めてくる輩(例:カタナ、カブトワリ、カゲ)の『生命』の制御値は、一概に15前後に達する事が多い。そして能力値との間が8前後になると思われる。 意外と、耐えれるものである。 そして、サイバーウェア(”ペイン・キル”、“ブレイブ・ハート”、“御霊”)やドラック(”クロロフェリン”)による、制御判定の自動成功がある。 ここまで、シビア(“テクニカル”)な事をするのはRL失格とも思えるが、それはあくまで個人意見であるので、その辺の防御手段が存在することの覚悟は決めていただきたいと思う。
 そもそも、【カブト】は依頼主を“警護”するのが大前提であり、攻勢に出るのは、あくまで「予備」であり「防御手段の一つ」である事を忘れないで頂きたいと思います
効率を上げる技能: <※居合い>/カタナ−
手持ち武器や素手での攻撃の達成値を、「技能レベル」点分上昇させる事ができる技能。
 武器の存在に気づかれなければ不意打ちになる
  <※イカサマ>/レッガー
フェイントやブラフなど、視覚・心理的動揺を与えるような攻撃で、達成値を、「技能レベル」点分上昇させる。
どのような、武器でも組み合わせる事が出来るのが強みである
  <※クイック・ターゲッティング>/カブトワリ−
「ターゲッティング」を一瞬で終える技能である。
  <※クイック・ドロー>/カブトワリ−
銃器版の<※居合い>、”パンサー”があるのに、ここまでやるか!?
  <※悪魔の囁き>/マネキン−
制御判定を強引に失敗させる事が出来る唯一の技能ともいえる。
 〃 アイテム: 武器の威力自体は、直接関係がないので、どれを使おうとも大した差は無い
 

<※最後の砦> 
組み合わせ:<※カバーリング>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●●○
必要になるシーン: カット進行時、〈※カバーリング〉を使う瞬間
解釈/考証:  後になって追加された、〈※カバーリング〉補助用の技能である。確かに、〈※見切り〉を持たない者が、危険なダメージ(例:「10/気絶」「11/仮死」「15/動脈切断」「16/斬首」「20/脊髄破壊」「21以上」)を〈※カバーリング〉した時点で、身代わりにリタイヤするということが往々にしてあり得るのではないだろうか?
 この〈※最後の砦〉を組み合わせると、手持ちの得物1つの「受」を使用することが出来る。〈※八重垣〉を組み合わせると、複数の得物の「受」が足せる。
 欲言えば、〈※最後の砦〉を選択できるほどのストックが余る方が少ないという事だろうか……
効率を上げる技能: <※鉄壁>/カブト−
「受」値を2倍にする技能である。
例えば、”クリスタル・ウォール”+”刀剣類”を装備して、<メレー><回避><鉄壁><八重垣>
を使用した場合は、「10」点ものの受けを発揮する事ができるのである
  <※八重垣>/カブト−
技能レベル数までの複数の得物で受けを行う技能。 ”千手観音”あたりと組み合わせて新たなる腕を付けると、さらに強力である
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”
 

<※仁王立ち>
組み合わせ:<アスレチック>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時、リサーチフェイズ
解釈/考証:  いわゆる、敵ゲストの『逃亡防止用』の技能である。 【カブト】の威厳を放つことにより、退却の為のアクションを阻止するのであろう。
 テクニカル的には、逃亡に対するリアクションとして使用する際、〈アスレチック〉の達成値に〈※仁王立ち〉レベルを足すことが出来るというものである。
 結果論として、これと言った特殊効果が見受けられない。 逃亡を阻止するだけならば、〈メレー〉や〈ファイアーアーム〉、場合によっては〈交渉〉等、の技能でも代用できる。 それに、作りたての【カブト】が〈アスレチック〉にまで経験値を回すのは至難の業である。
 結論としては、趣味の範囲と考えた方がいいと思われる。
効率を上げる技能: なし
 〃 アイテム: イワサキ”韋駄天IDA−10”
 

 

<※完全防護>
組み合わせ:<メレー><回避>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  戦闘時に、時々【カゲ】とか【カブトワリ】等々が使ってくる、〈※貫きの矢〉〈※撤し〉〈※ファインド・ウイークネス〉〈※元力/火炎〉といった装甲を無効化(或いは、減少)させる技能1つを相殺する事が出来る夢のような技能である。
 では、これを優先的に取ればいいかと言うと、疑問符が付く。個人的に言うならば、『此処までやる必要があるか!?』と言いたい。確かに、能力的に見ても〈※完全防護〉は、役に立つ部類である。 しかし、たった5種類(〈※元力〉の正負を別とするなら6つ)しか存在しない(RLが意図的に組まなかぎりそうそうお目にかかるもんでもない)技能の対策の為に、貴重な特殊技能の枠を埋める事にもなるのだ。
 念のために言っておくが、リアクションの段階で攻撃側の達成値を上回れば、装甲無視の攻撃だろうと無害である。さらに、もう一つ。〈※完全防護〉はリアクションの際に〈メレー〉か〈回避〉に組みあわせて使用する技能である事。上に羅列してるスタイルを見れば解るだろうが、全員『不意打ち』を得意とするスタイルであること、早い話が防御不可の攻撃方法を有しているということである。
 自分の身を守るよりは、敵の攻撃に確実に対処する方が先決だとも思う。
あくまで、「補助」程度と考えるべきであろう。
 もし、RLがアクト中に必ず、上記の特殊技能を有したゲストを繰り出すのなら話は別なのだが……。
(それを“ワンパターン”というだが……)
効率を上げる技能: 〈※反射防御〉、〈※戦術〉/カブト−
 『装甲無視』技能は、往々にして、奇襲や防御不能な攻撃と組み合わされるものである。本来なら防御不能(無論、〈※完全防護〉も使えない)の筈だが、これらを組み合わされば通常通りのリアクションがとれる
〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”
 

 

<※八面六臂>
組み合わせ:<メレー>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  1アクションのタイミングで、複数の攻撃を行う特殊技能(〈二刀流〉〈ツバメ返し〉〈天雷〉〈マルチアクション〉〈演説〉〈乱舞〉等)に対して、1アクションを消費するだけで、2回目以降は手札から出せる技能である。
 ただこの手の連続攻撃技能は、此方がアクションさえ消費すれば、防御が出来る技能が殆どであり、たとえ反撃でリアクション扱いになる〈二刀流〉でも〈反射防御〉でカバーできる。
 どちらかというと〈反射防御〉と〈自動防御〉の機能限定版のような気がしないでもないのだが……。 だいたい、連続攻撃自体が(いらないカードを廻すのと、相手のアクションを浪費させる以外には)今回のルールではあまり意味をなさないような気がするのだが……
効率を上げる技能: <メレー>+<回避>−
リアクションを有利にする事ができる。ただし、”楯”を装備している時のみである
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”
 

 

<※ク・フレ>
組み合わせ:<メレー>
目標値:なし
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時
解釈/考証:  【カブト】の最終奥義である。その効果は、防御と同時に”反撃”を行う、将に『攻防一体』の姿にこそある。
 ……などと書くと、えらく強そうに見えるが、実のところ大して強くない
似たような効果を持つ、【カブトワリ】の〈※自動反撃〉の方が、差分値を上乗せできる〈※必殺の矢〉が同じスタイルに存在するだけ役に立つと思われる。
 重ね重ね言うが、【カブト】には『差分値を上乗せ』できる技能が存在しない。〈※ク・フレ〉を使用すれば、”ちまちま”としたダメージで相手をいたぶる事くらいは出来るであろうが、
「俺は、”後の先”をとるのだ!」
なんて、いう『反撃で敵を蹴散らす』という考えはまずもって不可能です。
少なくとも、【カブト】3枚選んだ時点で、”準戦闘系(サポート)”の道しか残されてないのが現状です。
爽快に、敵を倒したいのなら悪いことは言いません、【カブト】を一枚捨てて、【カタナ】【カゲ】【カブトワリ】【チャクラ】辺りを選んで下さい。
 もし、〈※ク・フレ〉を有効利用したいのなら、〈※ディスアーム〉か〈※護身術〉を組み合わせて、副効果によるサポートに徹するべきでしょう。(それでも、制御判定自動成功という大きな壁がある)
 まあ、『グランド・X』を導入するのであれば、“奥義書”という裏道もできたのだが……ここまでしてとりますか?
効率を上げる技能: <メレー>+<回避>−
リアクションを有利にする事ができる。ただし、”楯”を装備している時のみである
  〈護身術〉/カブト、フェイト、イヌ−
 いわゆる、当て身である。 10以上のダメージを与えた瞬間、「10/気絶」として扱う
  〈ディスアーム〉カブト/−
攻撃が命中した場合、ダメージを与える代わりに、得物を一つ叩き落とすことが出来る
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”+他の武器
 

<※一心同体>
組み合わせ:さまざま
目標値:さまざま
対決:なし
優先度:●○○
必要になるシーン: カット進行時、イベントシーン
解釈/考証: 『SSS』で追加された、第三の依頼主防御系特技。
いわゆる、依頼主を抱きかかえて自分と一緒に行動させることによって、依頼主の攻撃を自分がリアクションすることが出来る。
 かなり、有能そうに見えるが、ここに“落とし穴”がある。此方の抵抗が成功すればよいが、失敗した場合は、
依頼主に加え、自分も同数のダメージを受けるのである。

 と、言うことは〈※一心同体〉を単品で有効に使う条件は、相手よりも達成値が出ることである。
あと、依頼主は「至近」距離においておきましょうね☆
効率を上げる技能: <メレー>+<回避>−
リアクションを有利にする事ができる。ただし、”楯”を装備している時のみである
  〈防衛本能〉/ヒルコ
自分の危機に抵抗する際、達成値にLv点を追加できる特技
 〃 アイテム: ライデン”クリスタル・ウォール”シールド、C2”ミラー・シールド”+他の武器

 

<※見えざる盾>
組み合わせ:〈メレー〉&〈コネ〉
目標値:隠匿レート
対決:なし

優先度:●○○
必要になるシーン: 襲撃イベント時
解釈/考証: 金川が投稿した、〈※ボディ・ガード〉が参考になったのではないかと思われる、緊急登場用特技。
護る対象と、〈コネ〉がなければ使用できないので、非常に使いづらい。
しかも、アクト中に〈コネ〉を強引に築けるスタイルは3つ(マネキン/カリスマ/レッガー)しかない。
 貴方は、誇りのために……5経験点を払えますか?
効率を上げる技能: <メレー>+<回避>−
リアクションを有利にする事ができる。ただし、”楯”を装備している時のみである
  〈名声〉/カリスマ
自分自身が知名度を有することに出来る。
  〈一期一会〉/マネキン
その場で即席の関係を築く特技
 〃 アイテム: うーむ。あるかなぁ? とりあえず、盾か

 


 2.対決、特殊技能!

 

もし、盲人が盲人を手引きするならば、二人とも穴に落ち込むのです

―― 『新約聖書』マタイによる福音

 さて、特殊技能について考察をかさせてみました。 前項では、『必要性と効能』を中心に於いて考察を述べさせていただきました。 とはいえ、いろいろな方の【カブト】を〈ウェブ〉で検索させて貰いましたところ、(自分も含めて)一つの疑問点にぶつかりました。 
 それは、『みんな、同じような組み合わせだなぁ』ということです。 【カブト】1枚の方は、〈見切り〉〈鉄壁〉〈反射防御〉からいずれか2つ、【カブト】二枚の方は、上記に加えて〈隠し武器〉〈不動〉〈ディフレクション〉を選んでいるようです。 まぁ、それだけ上記の技能が優秀なのだという事でしょう。
 しかし、ちょっと待って下さい。”使える”技能はこれだけでしょうか!? もしかしたら、”常識”と”慣習”に凝り固まって(『盲人』となって)、大事なことを見失っているのではないでしょうか。 ”没個性”という名の『穴』に填らないように、少しクルードに考えてみませんか?

 

1.”能動”か、”受動”か!? 〈※カバーリング〉VS〈※自動防御〉

「ケケラケラ、こうしてみると〈※カバーリング〉を持っている【カブト】は、意外に少ないですねぇ〜☆」

 リプレイ、『ブルジョア達の午後』で、”殺刃”と”剣姫”を演じて下さっている私の先輩が、〈ウェブ〉の合間にルールを読んでいるときに漏らした一言です。 そう思いながら、【カブト】を調べてみると、確かにそう思われる節がある。
地元のコンベンションでも、〈ウェブ〉上でも、〈※カバーリング〉の評判は芳しくない。
 極論としては、「〈※自動防御〉があれば、〈※カバーリング〉は要らないのではないか?」という意見もある。確かに、効果的には間違って居ないと思われる。 【カブト】の特殊技能は、似たような効果を持った特殊技能が、しばしば存在する(無論、他のスタイルでも)。
 では、全く一緒かというと、微妙な能力の差がちゃんと用意されてる。 使用の際にアクションを消費しない(手札から判定する)という点では、両者は同一の効果を持っている(正確には、〈※自動防御〉は手札からも出せるのであって、プロットしたカードも一応は使用できる)。
 では、両者の何処に違いがあるか!? 論評を行う前に、まずは両者の比較をしてみたいと思う。

〈※カバーリング〉

  1. アクションを消費せず手札で判定する
  2. 判定の目標値は、あくまで庇う対象によって決まる
  3. 目標値は、攻撃の達成値ではなく、庇う対象が受ける予定のダメージの数字である
  4. 〈※カバーリング〉自体では、ダメージを軽減することはできず、目標値分のダメージをそのまま受ける
    (装甲は0として扱われる)
  5. 使用は、〈※カバーリング〉単体で行える
  6. 扱いはリアクションであるが、特殊な範疇に含まれるので、【カブト】自身がメジャーアクションを行うことができる
〈※自動防御〉
  1. アクションを消費せず基本としては、手札で判定する
  2. 最初に、〈※自動防御〉を使用する旨を宣言し、プロットしたアクションを全てリアクションに廻さなければならない
  3. 肉体戦に対するリアクションに関しては、手札からでも判定できる
  4. 行動自体が、通常のリアクションであるため、他人への攻撃を妨害する際の目標値は、攻撃の達成値である
  5. 他人を守る場合は、此方の達成値が上回れば、両者とも無傷である
  6. 使用する場合は、〈メレー〉あるいは〈回避〉と組み合わせる必要がある
  7. ただし、自分自身による自発的な行動は、カット中は全て放棄しなければならない
 

 このように、なるわけである。
こうしてみると、「やっぱり、自分の身を傷つけない分〈※自動防御〉の方が有利じゃないか?」と見受けられる。
 ……しかし、本当にそうだろうか? 確かに、通常の肉体戦のみを行っているならば〈※自動防御〉が断然有利であろう。
しかし、私には2つの疑問点が見える
 まずは、使用の手軽さである。単体で、効果を発揮できる〈※カバーリング〉と異なり、〈※自動防御〉は〈メレー〉や〈回避〉と組み合わせ無ければならない。 特に、”盾”の効果を有効に活用するためには、両方との組み合わせが必要となる。
 極論としていえば、非常手段と割り切れる〈※カバーリング〉は、1Lでもそれなりに使用できるし、2Lあれば大抵は対処が出来ると思われる。
3Lあれば、言う事がない。
なにより、アクションの合間に行うのであるからカードの回転率も良好である。
 しかし、〈※自動防御〉は、とりあえず成功しなければ後がないのである(手札が腐っていれば、ダメージ覚悟でカードを廻すしか後がない)。
従って、問題なく成功を納めるためには、是非とも3Lは欲しいところである。さらに、組み合わせ用に、〈メレー〉か〈回避〉を3L……、欲を言えばもう一方も3Lにするとなると……、合計で45点の経験点が必要となる。
 大体、アクトにしてキャスト参加5〜6回分である。それも、神業を三回上手く使えればの話である。
RLがシビア(或いはテクニカル)ならば、参加回数はさらに上昇するであろう……。 果たして、そう易々とこれだけの経験点が用意できるであろうか?
 たとえ、ビルドアップ作成時に選んだとしても、他の技能を切り捨てることになるのは間違いない。なにせ、初期の半分の技能ポイントを消費するのだから……
 もう一つは、プレイ・スタイル上での問題である。〈※自動防御〉はおそらく、武道でいう所の”引きの構え”に入る行為だと思われる。 ルール上に於いても”リアクション(受動的な行動)しかとれない”と明記されてる。つまり、残り2つのスタイルが、強力な戦闘系スタイルであっても〈※自動防御〉を使用した瞬間から、〈※修羅〉も〈※鉄拳〉も〈※必殺の矢〉も……とにかく、役に立たなくなるのである。
「別に、いいや。 相手に攻めさせて反撃する……”後の先”が持論だから」という考えの方も注意!!
 たとえ、リアクションによる反撃用特技(〈※呼吸〉等)も、〈※自動防御〉とは組み合わせられないのだ(これは、ルールブックに明記されています。ご確認を)
 唯一、組み会わせられるのは、【カブト】3枚で修得可能の〈※ク・フレ〉であるが、【カブト】3枚が第一線で、戦闘系ゲストを排除できるかは非常に怪しい……。
 また、攻撃が出来ないのと同義に、”撤退”もできないのである。 依頼が、つねに”襲撃者が此方に攻めてくる”、かつ”自分以外に排除専門の仲間が居る”という、万全籠城型ならば別に構わない(【カブト】というものは、基本的に”依頼主”を守り通すものであり、”障害の排除”は二の次、あるいは副次効果である)のだが、戦場が敵地であったり、危険地帯(例:炎上する建物内、時限爆弾が設置された場所)であったらどうだろうか!?
 〈※自動防御〉で粘るだけでは追い詰められるだけであり、脱出の活路を見いださねば”座して死を待つのみ”である。
そのようなときに、依頼主が狙われたら……。 アクションをとりつつ、他者を守れるのは〈※カバーリング〉のみである。

 総合的に見て、状況が不利でなく、自分以外に障害を排除してくれる協力者がいれば〈※自動防御〉で事足りるだろうが、自分から行動しなければならない状況下においては〈※カバーリング〉が必要であろう。
 結論としては、チームの能力次第で必要な方を選択、或いは経験点が許せば両方を所持することが望ましい。 

 
 


 ”万全を期す”か、”幅広い効果”か!? 〈※反射防御〉VS〈※戦術〉

 さて、我ながら“無謀”な戦いを挑んだものである。
世間の波は荒い。N◎VA公式データで<戦術>を有するカブトは、N◎VA軍司令官:和泉 藤嵩と“青面獣”劉晶龍のみである。
世は、<反射防御>一辺倒と言っても過言ではない。 確かに<反射防御>は強い、それに比べると<戦術>は冷遇されている。
しかし、それで結論付けるのはあまりにもつまらない。 そこで、表題の通り二つの特技を分析してみようと思う。

<※反射防御> 
・これを組み合わせれば、あらゆる防御不能の攻撃や、不慮の事態においてもリアクションをとることができる

<※戦術>
・これを組み合わせれば、通常アクションにおける防御不能の攻撃に対してリアクションをとることができる
・“狙撃”、“危険物”など、危険を予測することが出来る、あるいは対処できる(用意していた等)

 以下の通りである。<反射防御>は、【カブト】の勘で直感的に攻撃に対して反応するのに対し、<戦術>は、【カブト】の経験で危険を
予測するのである。能力的には大儀は同じであるが、各々1点づつ特徴がある。
<反射防御>は、通常では反応できない“リアクションのリアクション(いわゆる反撃系)”に対応することが出来、<戦術>は、狙撃地点や
危険に対して、予め目星を付ける事ができるのである。

 世の中では、<反射防御>がハバをきかせているが、【カブト】の仕事とは向かってくる刺客を蹴散らす事だけであろうか!?
それだけならば、<反射防御>で構わないし、“クール”なルーラーが使用してくる“リアクションのリアクション”に対抗できるのはそれだけである。
しかし、ボディ・ガードの役目とは刺客を迎え撃つことだけなのであろうか? それならば、【カタナ】や【カブトワリ】を雇えば、もっと速やかにカタがつくであろう。
(なに!? そのスタイルは組み合わせているって? …“バディ”。言葉の文さ、気にしないでくれ)
 たとえば、部屋に爆発物や空調にガスを流されるなどの“ワナ”が待ちうけていたらどうだろう? これじゃあ、<反射防御>は役に立たない。
そして、PCの考え方次第で申し訳ないが、<戦術>をつかえば、クライアントの行動場所で“狙撃に適した場所は何処か!?”、“ワナを仕掛けるならどうするか”
といった対策を、予め立てることが出来る。 “危険を予め絶つ”、これもまた【カブト】の仕事であろう。 それが出来うるのは<戦術>である。
 たまには、<戦術>のひとつも考えてみてはどうであろうか?
 
 


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有効に使えるのか!? 〈※護身術〉&〈ディスアーム〉