・”凶弾”筒岡 斎仁 25歳 ♂
(スタイル:カブトワリ◎●=カブトワリ/カブト)
慇懃無礼かつ、ミリタリー的思考の【カブト】。 腕は確かだが、目的のためには手段を選ばない(あるいは、”依頼主”は護るが、後始末は考えない)節がある。
・ヴィラント・オーツ(通称:ヴィラ) 32歳 ♂
(スタイル:レッガー◎/カリスマ●=カリスマ)
河渡連合の武闘派組織、「槲刃組」の組長。古き良き任侠味のある親分であり、その若さで多くの子分に慕われている。
・”暴走警官”内藤 一馬
29歳 ♂
(スタイル:イヌ◎/カタナ●=カタナ)
SSS機動捜査課に所属するポリ公。 少々短気で、頭が回転しきれなかった場合、逆上することがある。 キレた、彼を止められる者は誰もいない……
・”New−Face” ベルチェリカ 16歳 ♀
(スタイル:トーキー◎/カゲ●/マネキン)
マリオネットの超新人。栄えある先輩(”うらら”とか、”ラッキー”)を目標に、ハイリスクな現場撮影を続けている。 内藤とは事故現場の取材で面識( 〈コネ〉 )がある
今回、生まれて初めてコンベンションでマスターをすることとなり、かつ”コンベンションでやっちゃいけないシステム”の一つと囁かれている、N◎VAということで緊張の極致になっておりました。
今回、キャストの内2人(筒岡と、ヴィラント)のプレイヤーが「2ed経験者」で、ベルチェリカのプレイヤーは、私の書いているN◎VAリプレイ『ブルジョア達の午後』(社会的地位の在るキャスト達による破天荒なリプレイ)でキャスト参加(かの”眠る黒虎”柊勇哉です)している方なので、
(N◎VA初心者は一人か、まぁ……なんとかなるだろう)
と鷹を括ってました。 これが、嵐の前の静けさであることも知らずに………
キャストメイキングは、以外とあっさりと、いきました。TRPG歴だけならばプレイヤーの方々の方が長いようでしたので、あっさりとスタイルが決まったようです。
私は、(大体、やりたい雰囲気が決まっているのですなぁ)と思い。多少、戦闘系が多いと思いつつも、その程度はこちらのゲストでバランスが調節できると思い、敵ゲストをこのように設定いたしました。
・深見真也 (エグゼク=エグゼク◎●/クグツ)
敵企業:神谷医工の社長。実は、イワサキから派遣されたエージェントでもある。
・部下A (◎カブト/クグツ●/チャクラ)
とりあえず、深見の護衛用に作った。武装は”オメガRED”
・部下B (◎カタナ/チャクラ●=チャクラ)
とりあえず、攻撃用。 カタナ二枚が在るので、チャクラでの対抗を試みる。得物は素手!
・部下C (◎カブトワリ/●カブト/チャクラ)
同じく攻撃用。 「目には目を」の法則に従い、カブトワリを採用している。パンサーヴァリアント付の”ストッパー”(AP弾仕様)がルーラーの趣味を顕著に表している。
尚敵は、”追加経験点無し”のビルドアップで急造(スタイルが解らないとゲストが組めないため)しました。(最近、メイクアップとビルドアップの作成時間差が減りつつあるため)
筒岡− | 【スタイル:カブト】を利用して、ナイトワーデン社から、Dr.若宮への護衛のを依頼する。 前金として『ゴールド1枚(成功報酬としてゴールド2枚)』を約束する。 本人は、ポストアクト時に買い物をして報酬点不足であったため、不承不承依頼を引き受ける。 また、ブロッカーに対し、終始高圧的であった。 |
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ヴィラ− | 当初、予定していなかったスタイルであるため、急遽「河渡連合」も新星都大学のスポンサーであるという設定をつくり、音羽南海子を経由して「河渡連合」の全権大使として理事会に出席する司令が下る |
内藤一馬− | SSSということもあり、シンプルに上司から新星都大学周辺に不審人物の姿がある。 Dr.若宮の周辺に多いという情報を与え、護衛・調査の任務を与え、調査の必要経費としてゴールド1枚を与える。 |
ベルチェリカ− | シナリヲの予定通り〈社会:メディア〉の判定を要求。成功したため、『新星都大学のDr.若宮が何か凄いものを発明した。また、それに関与したどこかの会社が強引な引き抜きをかけた』という情報を与えた。 ”デスク”がスクープ時の報酬を約束。 勇んで大学へと向かう |
当初、ヴィラは「カブトワリ=カブトワリ/イヌ」というスタイルだったため、ルーラーが〈お願い〉を行使してスタイルを変えてもらうという一面があった。 また、現在のN◎VAについて説明が不足していたのか、筒岡に、ブロッカーがただのカブト派遣の仲介屋のように思われていた節があった。 ルーラーとしてはブロッカーといえば、【カブト】達にとっては”尊敬の対象”と思っていますがどのようなものでしょうか……。
まず、直通で護衛の依頼が届いている筒岡は、最短でDr.若宮と面会に成功する。(ナイトワーデン社の証文があるため)筒岡は、Dr.の話を一通り聞いた後、ラボの案内と守るべきモノの内容(つまり、最低限護らなければならない存在)を要求する。
次に、SSSのバッヂをちらつかせつつ、内藤が大学本部に到着、そこにベルチェリカが<裏読み>で追従する。 担当者の遠山に大体の事情を聞き、ラボに案内される。
ヴィラは部下を<親衛隊>を<動員>しつつ、正門前に赤絨毯を引き、部下を両側に配置するという重役さながらの登場(無論、”ジェネシス”リムジンを校門前に横付け)し、重役会議に出席する。会議の内容は、【協定】をむすんで居る筈のスポンサー企業の内の一社が抜け駆けをしようとしているというもの(まだ、神谷医工が引き抜きを行っているというところまで掴めてない)で、お互いに探り合っているという状態であり、ヴィラはこの、のらりくらりとした雰囲気に激怒し、退出する。
ラボ周囲の案内をしようとした所に、遠藤が内藤を伴って現れる。事情を説明する遠藤に対し筒岡は激怒、理由は「新たに護衛を雇うとは、俺の腕を信用していない証拠だ」。また、「信頼の得られない者を護るつもりはない」と告げ、ゴールドを地面に放り、立ち去ろうとする。
その時、大学内部を散策していたヴィラが現れる。本人曰く、「悪いとは思うが、余りにも大声だったので聞こえてしまった」とのこと。ヴィラは放り捨てられたゴールドを拾いつつ筒岡に渡し、こう述べる。「このカード一枚で何人のスラムの奴らが、生活を営めれると思うんだ?」
それに対し筒岡は、ヴィラに「なら、お前がスラムでばら撒いてこい。 俺は、臭い【イヌ】っころと一緒に居るのは御免だ」とガンをつける(なお、”【イヌ】っころ”と言う言葉に、内藤一也は激怒し、柄に手をやる)。
周囲に一触即発の雰囲気が流れる……。 結局、遠藤とDr.若宮の取りなしで、筒岡は『ラボ内部』、内藤は『ラボ周辺』の警備をすることでカタがついた。
その後、筒岡と内藤はラボ内部の案内をする。筒岡は、「外を護るものは関係ないだろう」と内藤を追い出そうとするが、遠藤とDr.若宮の「内部事情を知らねば外の警護もままならないでしょう」との言葉を聞き「……これだから、素人は……」と頭を抱えるが、不承不承、内藤の同行を許可する。護るべき対象は、若宮自身と、その家族。
そして妻:巴と、娘:恵と面会する。 トロンのディスプレイ上に顔を出す恵に、二人は何の感慨も見いださなかった。以後、恵はキャストの前に現れることも、交渉をもたれる事も無かった……。
その後、筒岡は警備の準備に、内藤は襲撃者の割り出しに入る(退場)。
筒岡は、護衛の方法として”ラボの要塞化”を行う。方法として、ウェブを始めとする外部からの侵入経路を物理的に遮断(早い話が、全ての電話回線を外す)した後、窓や通気口を含む全ての出入り口に指向性爆薬(B&S”ワイルドカード”相当)と、ラボ周囲に指向性対人地雷(イワサキ”追難2E/na”)を仕掛け、全ての部外者(学園関係者・学生含む)を追いだし、立入禁止にし、若宮一家と自分だけで”籠城”する策を提案する。
無論、Dr.若宮は、この案に反対する(そりゃそうだ、用意する品物すべて違法品だ)。
筒岡は「俺の策が駄目だと言うのならば、護りきる自信はない。降りさせて貰う」と態度を崩さず、結局若宮は折れる。 尚、その爆薬及び、工事の費用も若宮負担となる。
えーっと、この辺りから【運命の輪】が在らぬ方向へ廻りだしたような気がします。これを不運というか、ルーラーとしての怠慢と言うかは人次第ではありますが………。
まず、大学のラボを勝手に改造し、違法品をゲストに半ば強制させて、(ここまでいくと脅迫に近いものがある)大量購入させ、全ての出入り口(窓を含む)と周囲に取り付けるという行為を、果たして認めるべきだろうか。
[カブト]の模範たる映画、「ボディ・ガード」では、『ボディ・ガードは、他者にボディガードだと気付かれないように振る舞うべし。また、クライアントの日常を生活を極力崩してはならない』と言われています。
”皇帝”を冠する者として、私も〔カブト〕のキャストを所有する者として、このような防衛策は、私は”下の下”だと思います。「シャドウラン」や「サイバーヘッド」、「サイバーパンク2020」といった米国製の世界観ならば不可能ではないとは思いますが……。
また、『革命後』のN◎VAの世界観的に非常識だと考えます。
常識を振り翳し、行為を不許可にすることは簡単でした。 ただし、その場合は間違いなく筒岡は依頼を破棄したでしょう。ではその後、筒岡とそのプレイヤーはどうなるのか!?
間違いなく、シナリヲ復旧は不可能でしょう。
マスタリングというものが、いわゆる教本(マスタリングガイド)通りにはいかないというものを身をもって学びました。(まあ、過去に一度、プレイヤーサイドによって、意図的にシナリヲを崩壊させられたことは在りますが・・・)
ルーラーとしての技量の低さ此処に極めりと言ったところでしょうか。 私は《天罰》を下すでもなく、シナリヲの保身の道を選び、入手した爆薬の数を制限するという窮余の策をとるのが手一杯でした。
予定通り、フリーランスによる襲撃は行われました。 4人の「カタナトループ×2」、という編成でした。 行動は、カタナは、「窓」をかち割って侵入する組と、「裏口」から侵入する組に分かれています。
「窓」から侵入するトループは、爆薬の餌食となり(ダメージは筒岡のプレイヤーに鬼引きさせました)全滅します。 また、扉から侵入しようと試みた舞台は、登場した内藤に切り捨てられます。ちなみに、ベルチェリカはその一抹を撮影する。
まず、ベルチェリカは〈社会:メディア〉で情報屋を探しだし、交渉を開始する。判定ではそこそこの目をだし、神谷医工に関する詳細な情報を入手する。(イワサキに関する情報以外)
・神谷医工が不審な動きをしていること
・ 〃 が違法品すれすれの品を扱うこと
・ 〃 が強引な引き抜きや荒事をおこなうこと
同じように、内藤も〈売買〉と〈社会:警察〉を駆使し、ベルチェリカとほぼ同等の情報を入手する。
ヴィラは、河渡の親分に連絡を取る。〈交渉〉で高い目を出したこともあり、本来ならば遠山から与える情報(企業同盟についての情報)をヴィラに与え、シナリヲの接点を与えるため、河渡の親分より正式に、Dr.若宮に「手を出す連中の排除(正確には、約束を破った報復)」と、「安全の確保」を命じられる。
その足で、ヴィラは《難攻不落》の要塞と化したラボへと向かう。無論、扉を隔てて、筒岡との押し問答が始まるが、ヴィラは筒岡に精神戦を挑み、[説得]する。精神戦のスペシャリスト【カリスマ】の面目発揮であろう。 ヴィラは、単身で恵の病室にいる、
Dr.若宮との面会に成功。(その間にも、[精神戦]が行われていた事を追記しておく)。 ヴィラは、若宮から発明品の実体を聞き出す。その時、情報を持った内藤が帰参する。それに追随するかのように、ベルチェリカの〈裏読み〉で登場する。 ここで、情報の整理の時間となる。
こうして、文章にするとあっさり片がつきますが、実際は2時間ほどかかっています。特に、ヴィラと筒岡の押し問答はかなり長くかかりました。この時点で、[イワサキ]以外の最低限の情報が揃いました。この時点で、クライマックスへの路(リサーチZ”若宮追い出し作戦”)に向かってもよかったはずですが・・・
リサーチZを起こす前に、直接的なきっかけが欲しい、そう思った私は、神谷医工の所持する、工作員(クグツ)による戦術的な襲撃を考えつきました。
・クグツトループ(20人一組)×1
・運転手(カゼ1人)トループ×1
・指揮官(クグツ◎●=クグツ/カゼ)×1
今回、全員に登場判定(ラボの隠匿レート 目標値:10)を要求する。筒岡と、ヴィラが登場出来なかった。筒岡は、ラボにずっと居るから登場しているはずだ反論するが、却下する。筒岡は鬼引きを試みるが、絵札が出てファンブル。 処置として、このシーンはどの様な手段を講じても(たとえ、〈コネ〉を使用しても)登場できないこととする。
敵襲は、〈セキュリティ〉により爆薬群の解除を試みる。筒岡の〈セキュリティ〉達成値:17を目標として判定することとする。この時、シーンカードが【クグツ】であったため、シーン効果を使用し、達成値21を演出する。筒岡は、爆薬の理論を説明して、理論的に解除不可能な構造にしているとの説明が入る。爆薬の理論はRL自身が門外漢であるため、詳細は記憶していないが、プレイヤー曰く”一度配置すると解除を試みようとしただけで(触れただけで)指向性爆発する(一度仕掛けると、設置した本人にも解体出来ない)”仕掛け方らしい。
現実問題としてはどうかは解らないが、RLは”ゲーム”と割り切り(テクニカリストと化して)、通常の判定と変わらない扱いとし、爆薬を解除させる。クグツ一団は、ラボに突入するが、中には内藤が待ちかまえており、《死の舞踏》で、指揮官は瞬殺される。
無論、クグツは第一カットで皆殺しに合う。
一方、ヴィーグル内で待機している運転手に、ベルチェリカが〈隠密〉+〈影化〉で忍び寄り、”雷神”スタンガンで気絶させる。
ベルチェリカと内藤はこの生き残ったカゼを尋問する。結局、〈インタビュー〉により、
神谷医工の目論見が明らかとなる。それを、見ていたヴィラはDr.若宮に直接会談に向かう・・・
ヴィラはDr.若宮の私室に赴く。筒岡が扉の前で警護をしており、ヴィラの入室を頑として認めなかったが、Dr.若宮の助け船で会談に望むことに成功する。ヴィラはDr.若宮に発明品の詳細を聞きだそうとする。
この内容については当初から予想が出来ていたので、目標値を設定して通常の〈交渉〉判定となる。
無論、ヴィラは交渉に成功し、その場にいた全員のキャストが真相(の一部)に辿り着いた。
次のシーンで、「Research Z」を起こす予定であったが、事実(の一部)を聞き、それを狙おうとする神谷医工への怒りがキャスト間で爆発し、今にもなぐり込みに行きそうな雰囲気となるため、そのような余裕がなかった。
まず、内藤がSSS上層部に報告書を提出し、逮捕状を出そうとするが、深見真也(神谷医工社長)の《買収》により、起訴事実が消失する。
SSS上層部の不甲斐なさに憤慨した内藤に、ヴィラから連絡が入る。同じく筒岡とベルチェリカにも。内容は「本日、夜半過ぎ、神谷医工に討ち入りをする。手伝う気があるのなら事務所まで来い」というものだった。怒りの矛先を見つけた内藤は嬉々として指定された場所に向かい、ベルは「取材」と、筒岡は「攻勢防御」と称し、事務所へと向かう。
この後、任侠映画を観るかのような討ち入り劇が展開される。樽酒で、部下(トループ)達と乾杯した後、行列を作りながら神谷医工へと向かう。内藤が部下と共に突撃をし、ベルチェリカが
〈影化〉で身を隠しながら撮影をする、筒岡は、隣のビルの屋上に上り、援護を行いつつ脱出用の”チョッパー”に備えるというポジションとなった。
無論、このような”鳴り物入り”の行動は、神谷医工側にも防御対策を用意する暇を与えれると判断、軍人さんさながらの企業警察を総動員して迎え撃つこととなった。ホールには”AR5”アサルトライフルを構える
クグツトループが30人ほど待ちかまえていた。(ポリスノーツの徳川ビルの入り際の銃撃戦をイメージしていただけるのが最もわかりやすい説明だと思われる)。
N◎VA経験者は、”有能な指揮官”に指揮された大量のトループの恐ろしさ
を知ってるものと思われるが、N◎VA初心者で、今までのトループ大量殺人に味を占めた(と思われる)内藤が向こう見ずにも突撃を敢行、結構なダメージを被る。次の瞬間、逆上した内藤は、《死の舞踏》を発動、敵をなます切りにした。
《神業》の功罪。とも言えるのですが、N◎VAの最大の魅力にして、最大の矛盾点だと思われます。RLの意図していないシーンで《神業》が使用された場合どうするべきか!? それが、RLの思考の盲点を突くような有効な使い方ならば「ストーリー進行を助けた」として、経験点にてその功を労えばいいと思います。
しかし、使い道が殺戮しかできない《死の舞踏》《とどめの一撃》《神の御言葉》の使用にはいかなるべきであろうか。 特に、キャストに会わせて”バランス良く”ゲストを汲んでいた場合は……。 間違いなく、キャストに死者(最悪の場合全滅)が出るでしょう。
N◎VAほど、戦士系の使用に判断力が有されるゲームも少ないのではないかと思います。(何とは、言いませんが目の前の敵を斬っているだけで経験点が貰えるシステムとはエライ違いだと思います)
一方、独りスナイピングを狙う内藤に対して、部下C(◎カブトワリ/●カブト/チャクラ)が襲いかかります。 お互い、補完し合う《神業》の組み合わせであるため、神業の応酬の後に、自分の技量のみの銃撃戦が繰り広げられます(1時間ほど)。
勝負は、圧倒的に部下Cが有利に進みます。何故ならば、筒岡(のプレイヤー)は、何を考えたのか、差分値を上乗せする特殊技能を修得していなかったのに対し、RL側は無難な造りであったためである。 二人の特殊技能を比べると……。
−筒岡−
〈跳弾〉〈背面撃ち〉〈スピ−ドロート〉〈ディフレクション〉
−部下C−
〈必殺の矢〉〈貫きの矢〉〈見切り〉〈鉄身〉
という状態であり、筒岡は自分で自慢できるほどの戦闘力を保持していなかったわけであり、トリッキーな特殊技能の塊でしかなかったわけである。 こちらは、面白みは一片も見えない、典型的な”銃を使うカブト”という有る意味では卑怯先晩なゲストということもあり、終始優位に進みます。 結局、部下Cは「10(気絶)」を受け長き戦いに終止符を打ちます。
弁解として述べさせていただきますが、RLがキャストに差分値の重要性を説明し忘れた、或いは意図的にしなかったというわけでは有りません。事実、再三〈必殺の矢〉の修得は筒岡のプレイヤーに勧めました。 しかし、筒岡のプレイヤーは「戦闘は《神業》で片を付ける」という方針を持っていたようで、頑として受け容れませんでした。
これを承知で、RL側がそれを承知でゲストを組んだのは有る意味で失格なのかもしれません。しかし、もう一方との約束事の一つに”今回は、社会戦を行わない”というものがあったため、キャスト達に間接的に危機感を与える手段が見あたりませんでした。前項の内藤の行為に対して《買収》で対抗するのが限界でした。
さらに、私自身、最も安直かつ外道な手段を行使したとも反省しています。それは、ゲストに”手抜き”をさせたということです。勝負に決着がつかない(平行線を辿る)と解った時点で、終了時間(Pm6:00)が迫って来ていることに気付きました。
そのため、私は〈見切り〉と〈鉄身〉の使用を止めました。また、「絵札」と「A」の背用を自主的に止めました。(絵札ばかりでどうしようもない場合は”鬼引き”を強行しました)。 後に聞いたところ、ベルチェリカのプレイヤーは気付いて居たようですが、その場で何も言ってくれず、逆にルールブックを調べてくれたり、ダメージコードの調査をしてくれたりと、サブRL並の働きをしてくれました。公衆の面前ですので、RL強権で「他のプレイヤーを助けた」に経験点を差し上げられなかったのが悔やまれます。
その後、ベルチェリカが《不可視》でビル内のコンピュータールームに侵入し、会社の資料(悪事の証拠)と社長の居場所(金庫内に隠れている)を調べ上げます。そして、金庫の扉前で部下A(◎カブト/クグツ●/チャクラ)と、部下B(◎カタナ/チャクラ●=チャクラ)と遭遇します。対峙する瞬間、ヴィラの《神の御言葉》で部下Bが卒倒しますが、《黄泉返り》で復活します。
その後、カット進行に入りますがシンプルに戦闘力のある内藤とヴィラ、そして、ヴェテラン級のプレイヤーの操る、ベルチェリカの効率の良い精神戦攻撃により案外簡単に撃沈します。戦闘の間に、深見真也は、屋上に逃げチョッパーで逃走を図りますが、筒岡にチョッパーのローターを破壊され、飛行不能の状態となり、逃走に失敗します。深見真也は、追いかけてきたキャストに許しを乞いますが、ヴィラのトループ(親衛隊)に担がれ、屋上から放り投げられ、無様な死を遂げます。
最後、《神の御言葉》でキマルかと思ったのですが、まぁ贅沢な話でしょうかねぇ……
・筒岡 斎仁
「アフター・ケアも含めた」といいDr.若宮に追加報酬を要求し、合計でプレチナム2枚(前金含む)を受け取り。雑踏に消えていく
・ヴィラント・オーツ
事のいきさつを河渡の親分に報告し、何事もない日常へと帰っていく
・内藤 一馬
相変わらず、事件現場の最前線で暴れているらしい
・ベルチェリカ
直後に《暴露》した記事が”デスク”三田氏に絶賛され、一躍有名キャスターとしてN◎VAに知られる
当方の、予定としては”後顧の憂い”を無くしたDr.若宮と家族との心温まるエンディングも予定していたのですが、ベルチェリカが最後にインタビューをしに行った程度で、他のキャストの記憶から抜け落ちていました。 また、菊池氏退場後(その後もプレイは続いていた)、システムや、TCGのオークションが始まり、一部のキャストがプレイを抜け出してオークションに出かけてしまうというアクシデントも起こり、エンディングはRL側としては非常に不本意な出来であった。その後、あるプレイヤーが、ポストアクトにも参加せず知人と退場し、RLが4点ほど経験点を貰い損ねた。
PCが抜け出すということは「シナリヲ及び、マスタリングに魅力が無かった」というPCの正当な評価であると思われる。
TRPGを初めて五年目になりますが、相も変わらず魅力のないGMで有ることを痛感させられました。結論から言いまして、今までマスタリングをして最もまずいシナリヲとなりました。
一度目は、別のコンベンションでオリジナルの学園ものシステムをやった時に、私が情報を出す量が少なかったため、PCの一部が重要NPC(部活の先輩)を、拉致監禁した後に拷問をして、情報を聞きだそうとした事がありましたが、結果的にはシナリヲの完全完結(ButEndingでしたが)を得たため、まだマシともいえます。
まず、理由としては自らのGMとしてのプライドの低さと、保身性の高さにあります。最初の時点で、筒岡の「要塞作戦」に対してDr.若宮の抵抗を頑として続ければ、筒岡を切り捨てることとはなりましたが、シナリヲの崩壊は防げたはずです。
次に、筒岡に『妥協案』を出すことが出来なかったということです。どのような案があるかは、これを書いている現在(一月以上経過しています)でも、思いつかないという情けない私ですが、人によっては何か対策が出来たはずです。
氏の「出来るだけ部外者を依頼主に近づけない」、「拠点の警備を堅固にする」という指針は、軍隊による拠点防衛の基本に叶ってはいますが、もう少し世界観というものを考えて頂けたら……と思います。
(後々、私自身が〈社会:TRES〉及び〈コネ:ベルチェリカのPC〉・〈知覚:追憶〉で調べ上げた所、筒岡のPC自身が『ミリタリー&爆薬マニア』らしく、どこのプレイでも今回とほぼ同じようなプレイをしているようです。私自身、二年前ここ(TRES)で『ゴーストハンター』にプレイヤー参加して、氏のプレイする『ドイツ人将校(エクスプローラー/ディテクティブ)5L』の爆薬(大量の手榴弾)で非道い目に合った経験があります。このときのGMはパワーシナリヲを組むことにより、うまくマスタリングしていました)。ただし、私のキャラ(ミスティック1L)は廃人と化しましたが・・・。
氏が、問題を所持しているのかは私自身の決めることではありませんし、述べたところで、ただの自己弁護と自らの正当化にしかなりませんので、これ以上はのべないこととします。
最後に、”若宮の家族”です。このシナリヲの実質的責任者、桜久氏より「このシナリヲのミゾだ!!」といわれておりましたが、OPでの顔見せしか出来なかったのはRLの演出不足に尽きます。 アクト中にDAK(恵はニューロである)で若宮恵がもっと頻繁に顔をだせばあるいはキャストの誰かが気にかけてくれたかもしれません。
反省は尽きませんがこれ以上、上げてもきりがありませんので割愛させていただきます。
このアクトが、どのような役に立つかは解りませんが、失敗したアクトの一つとして記憶の片隅にでも残してしていただければFEARのファンとしての冥利に尽きます。
”きくたけドナドナ計画” in TRESに捧ぐ